2006年8月26日土曜日

Open Source Talk Blog Archive Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco

リンク: Open Source Talk  Blog Archive  Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco.



Alfresco CTO兼会長のJohn NewtonとCMO(マーケティング責任者) Ian Howells が対談形式のpodcastで次期バージョンについて語っています。



この秋の公開が予定されている次期バージョン1.4はInterwoven組の成果であるWebコンテンツ管理が目玉であるという話でしたが、今回の説明ではそれと同等かそれ以上にレコード管理やXFormsの話題に力点が置かれているようでした。



レコード管理はSarbox対応の文脈でも注目されるところですし、DoD 5015.2準拠に準拠した初のオープンソース製品になりそうだということでかなり力が入っているようです。XFormsに対応した書式を自由に作成、強化されたワークフローを通じて情報を入力・確定させて、レコードとして永続的に保管、という図式がまもなく実現されることになります。



まだ確定ではないのかもしれませんが、Webコンテンツ管理においてもサイト全体のSnapshotを取るなど、管理面での高度な機能がいろいろと提供されるようです。



また、これまでも機能強化とともにパフォーマンス面も改善されてきてはいましたが、今回は最近導入されたベンチマーキングを活用しつつ大容量のデータの安定的な取り扱いについて著しい改善が見られるようです。



新バージョンについてもまた新しいことが分かり次第、取り上げたいと思います。



(文責 IShii Akinori)



Open Source Talk Blog Archive Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco

リンク: Open Source Talk  Blog Archive  Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco.



Alfresco CTO兼会長のJohn NewtonとCMO(マーケティング責任者) Ian Howells が対談形式のpodcastで次期バージョンについて語っています。



この秋の公開が予定されている次期バージョン1.4はInterwoven組の成果であるWebコンテンツ管理が目玉であるという話でしたが、今回の説明ではそれと同等かそれ以上にレコード管理やXFormsの話題に力点が置かれているようでした。



レコード管理はSarbox対応の文脈でも注目されるところですし、DoD 5015.2準拠に準拠した初のオープンソース製品になりそうだということでかなり力が入っているようです。XFormsに対応した書式を自由に作成、強化されたワークフローを通じて情報を入力・確定させて、レコードとして永続的に保管、という図式がまもなく実現されることになります。



まだ確定ではないのかもしれませんが、Webコンテンツ管理においてもサイト全体のSnapshotを取るなど、管理面での高度な機能がいろいろと提供されるようです。



また、これまでも機能強化とともにパフォーマンス面も改善されてきてはいましたが、今回は最近導入されたベンチマーキングを活用しつつ大容量のデータの安定的な取り扱いについて著しい改善が見られるようです。



新バージョンについてもまた新しいことが分かり次第、取り上げたいと思います。



(文責 IShii Akinori)



2006年8月25日金曜日

Alfresco Content Management - Ohloh Metrics Report

リンク: Alfresco Content Management - Ohloh Metrics Report.



Alfresco のMatt AsayのBlogに面白いサイトが紹介されていました。Ohlohはオープンソース製品の実際のソースを統計的に判断し、コード量・開発者の人数と関与度・概算の開発工費などのメトリクス情報を図示してくれています。



Alfrescoは若いソフトウェアですし、Ohlohによる評価が始ったのはつい最近のことですが、そこで評定された開発コスト(≒価値?)は8百万ドルで、例えばSugarCRMの3.7百万ドルの倍以上です。もちろん、これがそのままユーザにとってのビジネス的な価値になるわけではありませんが、オープンソースモデルのメリットを活かして軽快に機能強化を行っているAlfrescoが、実はすでにかなりの規模のシステムに成長しているということが客観的に示されているとはいえそうです。
# 開発言語が違うので(Alfrescoは主にJavaであり、SugarCRMはPHPです)コードベースで算定されたものをそのまま比較するのは適切でない可能性がありますが、規模のイメージを掴む上では、やはり価値のある情報だと思います。



2006年8月24日木曜日

ストックデールの逆説

リンク: Content Log: The Stockdale Paradox.



ビジョナリーカンパニー2で引用されたことで昨今よく名前を聞くようになった《ストックデールの逆説》ですが、Alfresco 会長の John Newton のBlogでも言及されていました。(元が英語圏の話ですから、向こうで有名なのは当たり前なのかもしれませんが)



《ストックデールの逆説》というのは、ベトナム戦争の時に幾多の拷問に耐え捕虜収容所から生還した James Stockdale 将軍の言葉から来ているそうです。「最後には必ず勝利するという確信を失ってはいけない。だが、この確信が、自分が置かれた状況の中でもっとも厳しい現実を直視する視線を歪めることがあってはいけない」というような意味合いの言葉だったようです。成功の確信を持ち続けることと、シビアな現実と対面し続けること。これが相反する方向性であると同時に、経営者に求められる資質そのものだ、ということでビジネス用語として「逆説」と呼ばれるに至ったのだと思います。(厳密にはいわゆるパラドックスにはなっていないのではないかと思いますが)



ところでBlogの記事によると John Newton は James Stockdale 本人に会ったことがあるようです。子供の頃の話で、当時は特に感銘を受けることはなかったようですが(収容所で厳しい生活をしてきた人が子供受けする語り口で応対したとは思えませんし)、今こうしてビジネスの文脈でその発言と「再会」するとまた違った受け止め方があるということでしょう。その後ヨーロッパに渡り、また企業家として生きていく中で考えてきたことと重なる部分が大きいと言っています。そして、今は順調にいっている Alfresco のビジネスにも油断は禁物であるとも。



《ストックデールの逆説》などのキーワードに対する取り上げ方は、英語圏も日本のBlogも似ているところがあって面白いと思いました。Blogのメディアとしての性質なのか、日本がアメリカの後追いをしているのか、それとも別の理由があるのか。今後も機会があれば、Alfrescoのビジネス的な哲学についての記事も紹介してみたいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年8月18日金曜日

提案力

オフィスのレイアウトが決定しました。5社くらいからレイアウトの提案を受け、また、価格の相見積もりを取った結果、リリカラさんに今回はお願いすることにしました。



相見積もりを取るときは、基本的には価格を最重要視しています。しかし、今回採用したのは最も安い価格を提示した業者ではありませんでした。リリカラさんの提案内容が我々の期待を大きく上まわっていたからです。我々は自分たちが良いと思うイメージを各業者にいくつか伝えていました。「オフィスが広くはないため、会議室との仕切りは透明が良い」「自由でオープンな雰囲気を出すためフリーアドレスが良い」「昼寝ができるようなリフレッシュスペース」などと特徴のあるリクエストを出していました。各業者には、形の変わった机や、広く見える会議室の位置など、"期待に応える" 様々な提案をしてもらいました。それに対してリリカラさんは「可動間仕切りで普段はオープンに」「カーペットにロゴ、柱にペイントを」など、我々の "期待を超える" 提案をしてもらいました。その結果、多少高くても"期待を超える"提案にお金を払うことにしたのでした。



また、オフィス探しの際にも、不動産屋を何社かあたり、いくつかの物件を紹介してもらいました。不動産業というものは、不動産屋同士で情報を流通しあっているため、紹介された物件はほとんど同じでした。しかし、今度移転する先を紹介してきた所は1社だけでした。それは、我々が出した希望のエリアから若干はずれていたため、他の不動産屋は紹介してこなかったのです。しかしエリアの希望以外の条件は素晴らしかったので、ほぼ即決で決めました。「働きたいと思える立地・オフィス」という希望を具体化するために、いくつか条件を出していたのですが、実はその条件にぴったり合致しない物件のほうが、「働きたいと思える立地・オフィス」という希望に一番近かったのです。



今回のオフィス移転で、他社からの提案を受けて、提案力について良い勉強をさせてもらいました。顧客は必ずしも自分の希望を綺麗に言葉にして伝えてくれるとは限りません。リクエスト内容と相手の様子から真の欲求を探り出し、その欲求に対して、期待に応えるだけでなく、期待を超える提案を行わなければ、心を動かすことは出来ず、価格差を覆すこともできないのです。我々も、期待を超え、感動させるような提案を目指して努力していきたいと思います。



(文責 Kano Shonosuke)



2006年8月17日木曜日

IBM、コンテンツ管理ソフト企業FileNetを16億ドルで買収 - CNET Japan

Link to IBM、コンテンツ管理ソフト企業FileNetを16億ドルで買収 - CNET Japan

ECM業界再編の動きが加速しています。

IBMは既に高機能なECM製品(IBM Content Manager)を自社製品として持っているので、主にFileNetの顧客層が狙いということになるかと思います。しかし、一連のECMを業務アプリケーションの全体構造から見たサブモジュールとして位置づける動きの延長線上にあるとも言えるでしょう。その意味では、単純なレポジトリとしてのECM製品としての統合だけでなく、FileNet製品のBPMの部分がどのように取り込まれていくことになるのかは興味あるところです。

また、Alfrescoとの関係で言えば、IBMはコンテンツ管理に関する標準確立のパートナーと言う面がありますので、現在策定中の標準規格の浸透が早くなるということが期待できるかもしれません。

(文責 Ishii Akinori)



2006年8月8日火曜日

AIIM Compliance Survey Results for Records and Document Specialists

リンク: AIIM Solution Centers - ERM Services.



AIIM から、レコードマネジメントやドキュメントマネジメントの専門家によるコンプライアンス関係のアンケート調査の結果が公開されています。(閲覧には登録が必要です)



  • 回答した専門家の4割が、彼らの属する組織のコンプライアンス構想が既に実装され始めてはいるがまだ完成はしていない、と見ている。


  • 3分の2が、その組織において電子記録の意味やそれがどう取られるべきかについての理解が広くなされているとは言えない、と考えている。


などの結果が出ているようです。また、ECMとの関わりが特に深い項目としては、「技術的な意味において、あなたの組織がコンプライアンス強化のために取ろうとしているアプローチは、包括的なインフラアプローチと個別的なポイントソリューションアプローチのどちらですか?」という質問に対し、インフラアプローチという回答が44.0%とポイントソリューションアプローチの16.8%を大きく上回っていました。
(ポイントソリューションアプローチとはマネーロンダリング防止ですとか新しいバーゼル合意への対応確認などの専門的な目的を持ったツールを一つずつ揃えていくアプローチです。これに対して、ECMは情報基盤を強化してコンプライアンスレベルを向上させるインフラアプローチにおいて活用されるツールということになります。)



コンプライアンスの強化は重要性を増す一方ですが、実際のソリューション導入への意思決定についてはこれらの統計的な情報が必要になるケースもあるかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



AIIM Compliance Survey Results for Records and Document Specialists

リンク: AIIM Solution Centers - ERM Services.



AIIM から、レコードマネジメントやドキュメントマネジメントの専門家によるコンプライアンス関係のアンケート調査の結果が公開されています。(閲覧には登録が必要です)



  • 回答した専門家の4割が、彼らの属する組織のコンプライアンス構想が既に実装され始めてはいるがまだ完成はしていない、と見ている。


  • 3分の2が、その組織において電子記録の意味やそれがどう取られるべきかについての理解が広くなされているとは言えない、と考えている。



などの結果が出ているようです。また、ECMとの関わりが特に深い項目としては、「技術的な意味において、あなたの組織がコンプライアンス強化のために取ろうとしているアプローチは、包括的なインフラアプローチと個別的なポイントソリューションアプローチのどちらですか?」という質問に対し、インフラアプローチという回答が44.0%とポイントソリューションアプローチの16.8%を大きく上回っていました。
(ポイントソリューションアプローチとはマネーロンダリング防止ですとか新しいバーゼル合意への対応確認などの専門的な目的を持ったツールを一つずつ揃えていくアプローチです。これに対して、ECMは情報基盤を強化してコンプライアンスレベルを向上させるインフラアプローチにおいて活用されるツールということになります。)



コンプライアンスの強化は重要性を増す一方ですが、実際のソリューション導入への意思決定についてはこれらの統計的な情報が必要になるケースもあるかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



オフィス決定

aegif の新しいオフィスが決定しました。今までの麻布十番のオフィスから神谷町にオフィスを移転します。住所は、東京都港区虎ノ門4丁目1番14号神谷町プラザビル5F です。



オフィスを選ぶときに重要な基準としたのは、「社員がこのオフィスで働きたいと思えるかどうか」です。職場環境というのは、企業の文化、そしてそこで働く人々の意識に大きく影響を与えるものです。オフィスが狭かったり古臭かったりすると、そこで働いている人も卑屈になったり古い発想になったりします。逆に、立派なオフィスで働いていれば、一流企業にも気持ちでは負けないようになります。



新しい神谷町のオフィスは築年数自体は古いのですが、不動産会社が付加価値をつけるため綺麗に改装しており、中は非常に綺麗です。また、目の前に城山トラストやテレビ東京があり、周りに緑が多く環境も素晴らしいです。最寄駅は神谷町徒歩2分ですが、六本木一丁目からも歩くことができ、泉ガーデンからスウェーデン大使館の横を抜け、城山トラストの中を通ってくるため、それらのビルに入っている企業と同じような感覚を得ることが出来ます。非常に良い掘り出しもの物件を契約できたと満足しています。近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。



(文責 Kano Shonosuke)