2007年6月30日土曜日

Alfrescoと内部統制

おはようございます。aegif 技術担当役員の石井です。



先日、内部統制についての取り組みとAlfrescoについて簡単に触れさせて頂きましたが、その内容が誤解を招きかねないものだったという指摘を社内から受けました。内容自体が不適切だったわけではありませんでしたが、私にとって新鮮な指摘であったため、そのやりとりについても追加でご紹介させて頂きたいと思います。(実際には、前回の投稿の内容だけでなく、外部のお客様と内部統制やAlfrescoについてお話をさせて頂く機会全般についての指摘でしたが)



その指摘とは、「結局、Alfrescoが内部統制対応に使えるのか使えないのかよくわからない(事業内容として親和性が高いと言っているのに、現行の内部統制プロジェクトで推薦していないというのは矛盾ではないのか?)」というものでした。



前回も少し触れましたが、我々は現行の内部統制対応プロジェクトに関しては、コンサルタントとしていたずらに「日本版SOX法対応パッケージ」というような言い回しをするわけにはいかないという事情があります。現在の日本版SOX法という文脈においては、業種や各企業の個別の事情を超えた統一的な基準というのは存在していないからです。また、金融庁や各監査法人や公認会計士協会が発信している情報を読む限り、必ずしもIT投資をしてIT基盤を技術的に強化することが求められているとも言いづらい状況があるわけです。我々が現在取り組んでいる内部統制関連のお仕事の中では日本版SOX法への対応プロジェクトが主流ですから、その要求に対する答えとしてAlfrescoを位置づけるのは難しいということになります。



しかし一方で、単なる日本版SOX法に対する法対応としての作業と、”内部統制の強化”というコンセプトの間には大きなギャップがあり、その線引きに今現在も多くの企業で悩みを抱えている状態だと思います。我々の上記の矛盾点もそこに起因しているといえそうです。



つまり、「Alfrescoは日本版SOX法対応(プロジェクト)ツールではないが、内部統制の強化を実現できる製品である」というメッセージをもっと明確に打ち出す必要があったと反省しました。



ここしばらくの間、日本版SOX法対応のプロジェクト支援ツールとして、フローチャートなどの文書化を行うためのドローイングツールと、それらの文書を管理するための文書管理ツールが必要である、というのがある種の定説とされてきました(現在は運用面に着目したツールに関心が移りつつあるようですが)。そういう意味では、Alfrescoも内部統制文書のための文書管理ツールとして使うことはもちろん可能です。しかし、Alfresco導入のメリットはそこに留まるものではありません。弊社としては、より実質的な効果を上げられるところを対象にした導入を提案していきたいと考えています。
#Alfresco社以外のECMベンダーが、あまりSOX法対応のみを対象とした取り組みに熱心でないように見えるのもそのあたりに理由があるのではないかと考えています。



(文責 Ishii Akinori)



2007年6月25日月曜日

Blog再開

おはようございます。aegif 技術担当役員の石井です。



おかげさまで弊社もいくつものプロジェクトを並行させる状況となり、現場仕事に忙殺されてしばらく投稿できませんでした(完全にマーケティング担当の加納にまかせきりでした)。最近になってようやくペースを摑めてきましたので、今後はもう少し技術トピックも投稿していきたいと思います。



ここ数ヶ月の間はいわゆる日本版SOX法のお仕事が大きなウェイトを占めていました。今後もしばらくその状態は続くと思います。と、いう書き方をしてしまいますと、『SOX法対応ソリューションとしてのAlfresco』の話をしていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現時点では弊社としては特にそういう形でのプロモーションはしておりません。



我々はAlfresco社のパートナーであると同時に、会計とITのコンサルティングファームでもあります。日本版SOX法関係のお仕事はあくまで内部統制のコンサルタントとして参画させて頂いております。今はまだ各社とも内部統制についての方針を決め、自社の業務を可視化し、改善の必要があるポイントを絞り込んでいる段階です。Alfrescoなどの文書管理、コンテンツ管理を強化するソフトウェアの導入という具体的施策を検討するのはまだ時期尚早である、というケースがほとんでではないかと思われます。



また、Alfresco社もあまりそういったプロモーションはしていないようです。というのも、AlfrescoのようなECMツールの場合、「監査証跡・ログ」「バックアップ」「アクセス制御」「バージョン管理」などの機能はいわば従来から出来て当然の標準機能であり、SOX法対応などのキーワードに絡めるには、新鮮味に欠けるという事情があるような気がします。このあたりの話題については具体的な事例が出始めた時点で、またあらためてご紹介したいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2007年6月8日金曜日

LinuxWorld Tokyo を終えて

リンク: LinuxWorld Conference & Expo/Tokyo 2007.











5月30日から6月1日までLinuxWorld Conference & Expoへ参加してきました。
Booth0601_21 去年より参加者が多かったようですが、全体としては少しさびしかったような気がします。とはいえ、3日間の開催とあってCOSF
時よりも多くの方にAlfrescoをご紹介することができました。また、実際は、たくさんの方に来ていただいても、弊社の説明できる人数が限られてい
て、ゆっくりご説明できないことも多くありました。次回
はもう少し体制を強化して、さらに多くのメリットや機能などをご紹介したいと思います。



既にAlfrescoをご存知の方やNECさんのSpikeSourceソリューションの中で紹介されていたりと、Alfrescoの認知度も高まっているのを感じました。また、今回はユーザのお客様だけでなく、ソリューションパートナーとなるような企業の方々からの関心が高かったようです。様々な企業の方とパートナーシップを結んで、幅広くAlfrescoを展開していきたいと思います。



( 文責 Kano Shonosuke )