2010年5月29日土曜日

Alfresco Delivers Next-Generation ECM Platform for Composite Content A


As the first commercially-supported CMIS implementation offering integrations around IBM/Lotus social software, Microsoft Outlook, Google Docs and Drupal, Alfresco Enterprise 3.3 becomes the first content services platform to deliver the features, flexibility and affordability required across the enterprise.

[From Alfresco Delivers Next-Generation ECM Platform for Composite Content A]

ついにAlfresco Enterpriseの3.3がリリースされてしまいました。CMIS 1.0に対応した最初のバージョン(Alfrescoとして初めてなだけでなく、もちろん世界で初めて完全対応を果たした製品でもあります。毎回のことですが)になります。


以前からご紹介させて頂いているようなLotus製品やGoogle Docsなどとの連携がセールスポイントとなりそうです。


iPadの国内発売(本来は”国外発売”なんでしょうけど)と重なってしまい、ご紹介が若干送れました。後日またこのバージョン3.3のEnterpriseの機能について具体的にご紹介させていただきたいと思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月28日金曜日

もう一つ寝ると

iPadの発売日になりました。長かったです。特に発売延長が発表された後は。


少しずつ仕事のツールをMS OfficeからiWorkにシフトさせてきているので、今後はiPadだけでかなりの仕事をこなせるのではないかと期待しています。好きなツールで仕事をすることができるのが小さい会社をやっている最大のメリットであるように思います。


そういえばそろそろまじめにiPhone OSクライアントの紹介もやらなくては・・・


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月27日木曜日

Ian’s Blog on Open Source Marketing » Blog Archive » The Impact of the 3 C’s of Open Source Marketing on Documentum


Documentum was the poster child of Geoffrey Moore’s books “Crossing the Chasm” and “Inside the Tornado”. Documentum’s “technical discontinuity” was the virtual document that was used for drug submissions and derivatives contracts …

[From Ian’s Blog on Open Source Marketing » Blog Archive » The Impact of the 3 C’s of Open Source Marketing on Documentum]

EMCのDocumentumチームがInformation Intelligence Groupに名前を変えたというニュースを、元記事のAlfresco社CMO Ian Howells氏のBlogで初めて知りました。EMC社のWebサイトを見る限り製品名としてのブランドは維持されるのではないかと思いますが、5年前に比べるとECM業界もだいぶ変化してきた、という実感を新たにします。


Ian氏曰く、Documentumはヴァーチャルドキュメント機能により新薬申請の分野で「キャズム越え」を果たした伝統的ソフトウェア企業のいわば代名詞というべき存在だが、市場が”オープンソースマーケティングの3つのC”の影響下にある現在では、その存続すら危ぶまれる、と。


競合関係にあるわけ企業のしかもCMOの言う事を鵜呑みにしても始まりませんが、この3つのCというのが気になりました。新人の頃、コンサルティングファームのトレーニングで出くわしたいわゆる3Cフレームワーク(Customer、Competitor、Company)とは違うもののようです。



Here you commoditize the market, consumerize the experience and dramatically lower cost



Commoditize(日用品化・共用化)、Consumerize(一般消費者向けにする)、Cost(コスト)で3C、と。フレームワークではなくシンプルな状況の記述です。結局価格の話になってしまっているのは、あまり面白くないような気もしますが、現在のソフトウェア業界においてはオープンソース・オルタナティヴによって市場がどう変化するのか、ということを幾つかのタイムスケールで予め予測して意思決定をする必要がある、ということはほぼ間違いのないことであるように思います。それは我々のようなサービス提供者側だけでなく、顧客サイドにおいても意思決定者にはほぼ同じレベルで求められる判断であるように思います。(他にも、クラウドとかSaaSとかっていうキーワードについても同様といえば同様の構造がありますが、、、)


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月26日水曜日

伝統的ECMと比較してAlfrescoが劣っている点

 Alfrescoのご紹介をさせて頂く際に非常に頻繁に受ける質問として、表題のような「他社製品、特にエンタープライズレベルの要求に応えられるとされているDocumentumやFilenetと比較した場合のAlfrescoの弱点」、があります。値段が安いので、オープンソースなので、パフォーマンスなどの性能面でAlfrescoはそれなりに劣っているのだろう、という先入観があるようです。そうした方々は逆にECMの業界は細かい機能の差が殆どないということはよくご存知であることが多く、「Alfrescoでも基本的な機能は十分備えられているが、文書数○○を超えると、あるいはユーザ数○○を超えると、DocumentumやFilenetにしておいた方が良い」というような答えを求められているように感じます。


 しかし、その答えは2つの意味で間違っていると言わざるをえません。まず、Alfrescoの場合、恐らくは戦略的に実装を遅らせている機能がたくさんあります。コンテンツ指向サービスを提供するエンジンとして備えている機能は十分なのですが、それを扱うためのUI、特に管理者向けのUIについてはほとんど手付かずです。伝統的なECMでは管理者がGUIを使って、つまりはコーディング無しで設定できる項目が多岐に渡っていますが、Alfrescoで同等のことをやろうとした場合にスクリプト記述を要求されてしまう、というケースはよくあります。


 例えば、具体例として「有効期限管理」があります。Alfrescoには標準で有効期限管理のためのアスペクトが用意されています。エンドユーザが特定のファイルを指定し、そのファイルに対して有効期限管理アスペクトを付与する操作をすれば、属性として有効期限の日付が設定できるようになります。しかし、実際にその有効期限として入力した日が過ぎてもAlfresco上では特になにも置きません。多くのユーザは有効期限管理が来たのだから自動的にファイルが削除されるなどのスケジュールアクションを期待すると思いますが、そういった機能は標準では用意されていません。何故なら、この種の有効期限が訪れた際に起こしたいアクションというのは、組織や業種などによって大きくことなるからです。削除したいのか、別のエリアにアーカイブしたいのか、特定のアクセス権を無効化したいのか、単に通知が出ればよいのか、、、考えられるアクションをすべて機能として実装し、ユーザが有効期限管理アスペクトを使おうとしたときにその巨大なリストから選択してもらった上で個別のパラメータまで入力するとなると、使い勝手がかなり損なわれることになるでしょう。そのためAlfrescoではまず日付を入力するところまでを標準で用意し、管理者が定期的に検索機能で期限が切れたものを見つけ、マニュアルで然るべき対応をとる、というのが標準の考え方になっています。それ以上の処理はすべてスクリプトで吸収しています。伝統的なECM製品には標準でこうしたアクションまで含めた機能を持っていることがあります。そうした製品の場合は本当の期待がその標準のアクションと違っていた場合こそカスタマイズなどの対応が必要になりますが、そうでなければ標準機能で求める機能を得ることができるわけです。その意味で、Alfrescoには相対的に機能が足りていない、という結論になります。


 しかし、スケーラビリティなどの面ではすでに大手ベンダの製品と比べても遜色ない状況にあると言えます。むしろ余計な後方互換性のための負荷がない分、Alfrescoの方が優位であることの方が多いと思われます。後出しジャンケンで、新しい技術を前提として設計されているのですから、これはある種当然の話だと思うのですが、そのままお伝えしても(私も決して中立的な立場ではないので)、今ひとつ説得力にかけるのが残念なところです。もちろん全文検索インデックスと使い方など、癖のある部分もなくはないのですが、基本線で劣っているところを見つけるのは非常に難しいと思います。(率直に言って、そもそも、大手製品を使えばそんなにスケールするのか、高いパフォーマンスを得られるのか、という問題があります。伝統的なECM製品はどこも肥大化しているので、むしろ不利な材料の方が多いのではないかと思うのですが・・・)


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月25日火曜日

The Miller Group Builds on Open Source Foundations with Alfresco


“The support and maintenance costs for Livelink were becoming prohibitive, so we needed to find a cost-effective alternative”, said Graeme Stirling, IT Director at The Miller Group. “It was a major decision for us to move to Alfresco.”

[From The Miller Group Builds on Open Source Foundations with Alfresco]

英国大手建設業 Miller GroupがLivelinkからAlfrescoへ乗り換えたというプレスリリースがでました。実装したパートナーはIxxus社です。プラチナ(グローバル展開をしている)パートナーですね。


大量の図面を含むコンテンツをベースにしたコラボレーション環境を実現する上で、従来Livelinkの上に構築してきたシステムが維持できなくなり、よりメンテンスも含めて安価に行えるプラットフォームを求めていた、ということのようです。


Alfresco社から聞いてる話によれば、今後しばらくこうした大規模な商用ECMインストールベースからの移行事例が色々と出てくるのではないかと思われます。 その根拠についてはまだ正式発表ではないので後日にお伝えします。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月22日土曜日

セミナー、やってきました

(何故か、昨晩書いたはずの記事が消失していました・・・ 細かい調査はしてませんが、多分Typepadではなく私の環境でのectoの動作の問題だと思います)


予告通り(?)昨日Alfrescoのパートナーセミナーを実施しました。アジェンダは、


1. aegif(私)からAlfresco 3.3の新機能の紹介


2. Alfresco(Wardさん)からパートナープログラムの紹介


3.質疑応答


という構成でした。(ectoの動きが怪しいので箇条書き機能は今日は使いません)


良かった点としては、Alfresco社のメンバーであるWardさんが、日本語でAlfrescoのビジネス・サービスのポリシーを語ることで海外製品を取り扱って頂くための不安の払拭に寄与できたと思われる、ということが何よりではなかったかと思います。現場よりの話、技術的なお話を積み重ねることは我々でも可能ですが、Alfresco社からの直接のメッセージ(しかも日本語)をそこに組み合わせることというのはこれまでできなかったことですので、非常に心強く感じました。


逆に悪かった点は、Alfresco社から提供された資料を単純に翻訳して私のパートをやってしまったので、これまでのAlfrescoをご存じない方へのフォローが十分にできなかった、というところでしょうね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月21日金曜日

Alfresco小規模セミナー -Switch to Alfresco-


[From Alfresco小規模セミナー -Switch to Alfresco- ]

特にこのBlogでのご紹介はしていませんでしたが、明日は弊社主催のシステムインテグレータおよびサービスプロバイダ向けセミナーを行う予定です。(定員10名で気がついた時にはもう申し込みを締め切っていたので・・・)


私、石井もAlfresco 3.3の新機能などについて簡単にお話をさせて頂きます。


以下ここでも簡単にその内容をご紹介したいと思います。


3.3は、Webコンテンツ管理・Share・システム連携の3つに焦点があたっているバージョンです。最新のレコードマネジメント機能が以前のようなAlfresco ExplorerベースのものからShareベースのものに切り替わったというお話は前バージョンの公開時に触れさせて頂きましたが、本バージョンではWebコンテンツ管理の機能もShareから操作するようになっています。


Shareは元々はCompany Home下のSitesスペースの中にすべての情報を格納しており、さらにその下部構造のSite毎スペースの下だけがアクセス可能領域だったわけですが、今回のバージョンからはリポジトリの全体がShareの文書ライブラリ機能を使って操作できるようになりました。ルール機能やカスタムメタデータなど、これまでAlfresco Explorer限定だった機能も一通りShareから操作できるようになっています。


システム連携というキーワードは要するにCMIS 1.0対応を意味していますが、他にも具体的なアプリケーションとしてはLotusファミリのQuickr連携機能があります。Sharepointプロトコルへの対応、Google Docs連携とあわせて注目されているソリューションです。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月20日木曜日

InfoQ: スタンドアロン BPMS は本当に死んだのか?


[From InfoQ: スタンドアロン BPMS は本当に死んだのか?]

昨日に引き続きActiviti関連の記事を紹介していきたいと思います。


InfoQにタイミングよくTom Baeyens氏のBlog投稿に言及している記事が載っています。以前の投稿であるSOA の死亡宣告に引き続く「死亡告知」シリーズという位置づけのようですね。


Baeyens氏は(この場合孫引きですが)、いわゆる商用パッケージとしてのBPMSはそれ自体価格が高く、効果をあげるために外部システムと連携させようとするとそのブリッジ部分にも逐一コストがかかる、ということをまず指摘しています。ついで、そういった高いコストを正当化するためには、対象となるビジネスプロセスがそれだけ複雑で流量の大きなものである必要がある、ということから、結果極端に間口が狭くなってしまっていると結論付けます。


この問題を解決するために作られたのが柔軟で低コストなjBPMだったわけですが、さらに、別の解としてECMに組み込むというケースにも言及しています。この部分はAlfrescoへの参加が契機となっていると見るのが正しいと思いますが、InfoQの記事ではそこに対するツッコミは特に見受けられません。(論旨そのものではなく転職の影響をあげつらうのはあまり上品とは言えない気もします)


Baeyens氏の言う、BPMSはjBPMのような開発者向けの柔軟で低価格なエンジンか、ECM組み込み型のような形で敷居を下げなければならない段階にあり、従来型の商用パッケージはすでにその役割を終えつつある、という主張に対しては、InfoQ(Boris Lublinsky氏)は別の意見を持っているようです。


まず、敷居を下げなければならないこと、それ自体には賛成しています。その先はSOAの死亡宣告と同じ線上にある話になりますが、BPMはそもそも本来的に開発者向けであるべきではなく、SOAと組み合わすことでアプリケーション間の垣根を超えたビジネスプロセスを実現するという地平をゴールとすべきものであること、そしてそこには(システム開発者向けではない)モデリングやシミュレーション、モニタリングなどの機能が提供されプロセスそのものを改善するツールでなければならない、という主張をしています。これは理念としてBPMが語られる文脈においてはある種正統的な主張であると言えますが、個人的な感想としては、実務的にはそこまで行うプロジェクトはやはり「複雑で流量の多いビジネスプロセス」に限定されてしまうように思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月19日水曜日

Alfresco launches new Activiti Business Process Management Initiative - Content Log


larger software companies that were concerned about any open source license with the letter G in it.

[From Alfresco launches new Activiti Business Process Management Initiative - Content Log]

気になる人にはすごく気になる、ビッグニュースです。Alfresco社がBPMエンジンの新しいプロダクトを発表しました。もちろんオープンソースモデルで開発されます。まだAlpha版ですが、我々としてはかなり大きく期待してしまいます。


もともとAlfrescoはjBossのjBPMをワークフローエンジンとして搭載していますが、このエンジンのライセンスはLGPLです。今、AlfrescoはOEMニーズへの対応をねらってGPLからの脱却を目指している状況にあります。使い勝手が良いライセンスで、自分たちの顧客(ECMユーザ)のニーズにマッチした製品を創りだそうという試みのようです。


例によって、その道の第一人者を雇入れて製品製作にかかっていました。jBPMプロジェクトのファウンダーでもあるBPMの専門家Tom Baeyens氏がAlfresco社にこのActivitiプロジェクトのために参加しています。


これにより他社ECM製品と比べても遜色のないグラフィカルUIをもったワークフロー機能がAlfrescoに同梱される日もそう遠くないということができそうですね。また、BPMNの2.0規格が今普及期にあるというタイミングも好材料であると思います。


また折にふれてこの製品についてご紹介したいと思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年5月17日月曜日

長い休暇とAlfresco 3.3

GWの連休から一気に更新をストップしていました。


6日7日とお休みをいただいていたため、確かに大型連休ではあったのですが、そこまで休みっぱなしだったわけではありません。さすがに、(少しは)働いていました。今日からまた、毎営業日投稿を再開していきたいと思います。


更新をサボっている間にAlfresco Communityの3.3のが出てしまいました。いつものサイトにランゲージパックをアップロードしておきました。まだ品質的にはかなり問題があるのではないかと思いますし、Shareのものが抜けていますが、少し公開から日が経ってしまったのでとりあえず公開させていただきました。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)