2010年6月5日土曜日

Alfresco's 3.3 ECM upgrade delivers CMIS support, integration with Lotus Notes, Outlook, Google Docs, Drupal, | ZDNet


Alfresco customers include Boise Cascade, Merck, Air Force, Endeca, Cisco and H&R Block.

[From Alfresco's 3.3 ECM upgrade delivers CMIS support, integration with Lotus Notes, Outlook, Google Docs, Drupal, | ZDNet]

Alfresco社のWebサイトには、各メディアでAlfrescoが取り上げれる度にその記事を紹介するコーナーがあるのですが、今回の3.3のリリースにあわせて連続して記事紹介があがっています。その中のZDNetの記事を流し読みしていて、少しだけ気になったことがあります。


1つには、やはり今売りとすべきはCMISという認識なのだろうな、ということを前提トした上で、挙げられた連携のパターンが、Lotus Note・Outlook・Google Docs・Drupalという順番であったということです。記者の方がどこまでこうした細かい順番に気を使われているかどうかはわかりませんが、世間の注目の度合いをある程度反映したものになっているのではないかと思います。


NotesとOutlookはIBMやMSの製品によって構成されている既存インフラを単純に新しいもので置き換えるのではなく住み分けをしてうまくやっていくという方向性ですね。営業の場での通りは良いストーリーだと思います。ただ、個人的にもっとも気になっているのはGoogle Docsとの連携です。Googleなどのクラウド上に文書ファイルを預けるという状況についての整理が先に必要なのかもしれませんが、これにより段階的にであれOfficeツールへの依存を軽減できるのであれば、色々とメリットが出てくるはずです。


並べて見るとDrupalはさらに浮いていますね。Drupalは単純にWebコンテンツのパブリッシュ環境として使われるケースと、社内コラボレーションポータルの実行基盤としてAlfrescoと連携するケースがあるようです。後者については例えばLiferayと連携させた場合やAlfresco Shareを土台に同様の機能を実装した場合と対比してもLL言語で追加開発ができるというメリットが打ち勝つケースが少しずつ見えてきているということでしょうか。


もう1つ気になったのが、引用もしたところなんですが、リファレンスとして上げられている顧客事例が今ひとつピンとこない、ということです。Aire ForceとCiscoはわかりますが他の会社は(少なくとも私にとっては)Alfrescoの事例でしか見かけない名前、が含まれていることが多く、海外での実績を持って国内市場にアピールすることの難しさについ思いを馳せてしまいました。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)