2006年12月16日土曜日

Alfresco, MySQL and Red Hat Deliver First Open Source JSR-170 Benchmark

リンク: Alfresco, MySQL and Red Hat Deliver First Open Source JSR-170 Benchmark.



Alfresco Software社がMySQL社やRedHat社と共同でコンテンツ管理システムについてのベンチマークを発表したようです。どれだけの範囲で採用されるかどうかはまだわかりませんが、JSR-170やiECMなどの形でエンジンとしてのECMの採用が進むと、このあたりは重要になってくると思われます。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Trends: IBM and Yahoo to Offer Free Enterprise Search Engine

リンク: Trends: IBM and Yahoo to Offer Free Enterprise Search Engine.



IBMからLuceneベースの企業向け検索エンジンのフリー版が公開されています。Webと共有ファイルの両方を一括で検索でき、Yahoo!と連携することで社内社外を同一インターフェース(厳密に言えば同一サイトのタブ違い)で検索できるようにする、というツールです。



Googleからも類似のセグメントを狙ったアプライアンスサーバが出ていますが、社内に限定していえば共有フォルダにはPageRankが有効に働くとは思えないので、こういったツールも面白いのではないかと思います。



Alfrescoを利用した場合はECMとしてファイルの保管から面倒をみることになりますが、こうした検索アプライアンスはあくまで検索インデックスの作成と実際の検索機能のみを受け持つことになります。高機能な製品を購入する予算と、設定の手間を惜しまなければ別ですが、基本的にはネットワーク上に”公開”されている文書が対象になると考えてよいかと思います。社内SNSなどに対してどの程度のクローリングが可能なのか、実験してみたいですね。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Alfresco, MySQL and Red Hat Deliver First Open Source JSR-170 Benchmark

リンク: Alfresco, MySQL and Red Hat Deliver First Open Source JSR-170 Benchmark.



Alfresco Software社がMySQL社やRedHat社と共同でコンテンツ管理システムについてのベンチマークを発表したようです。どれだけの範囲で採用されるかどうかはまだわかりませんが、JSR-170やiECMなどの形でエンジンとしてのECMの採用が進むと、このあたりは重要になってくると思われます。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Trends: IBM and Yahoo to Offer Free Enterprise Search Engine

リンク: Trends: IBM and Yahoo to Offer Free Enterprise Search Engine.



IBMからLuceneベースの企業向け検索エンジンのフリー版が公開されています。Webと共有ファイルの両方を一括で検索でき、Yahoo!と連携することで社内社外を同一インターフェース(厳密に言えば同一サイトのタブ違い)で検索できるようにする、というツールです。



Googleからも類似のセグメントを狙ったアプライアンスサーバが出ていますが、社内に限定していえば共有フォルダにはPageRankが有効に働くとは思えないので、こういったツールも面白いのではないかと思います。



Alfrescoを利用した場合はECMとしてファイルの保管から面倒をみることになりますが、こうした検索アプライアンスはあくまで検索インデックスの作成と実際の検索機能のみを受け持つことになります。高機能な製品を購入する予算と、設定の手間を惜しまなければ別ですが、基本的にはネットワーク上に”公開”されている文書が対象になると考えてよいかと思います。社内SNSなどに対してどの程度のクローリングが可能なのか、実験してみたいですね。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年11月22日水曜日

Trends: Documentum|EMC to offer embedded ECM

リンク: Trends: Documentum|EMC to offer embedded ECM.
リンク:Buzzing About The EMC Announcement About An Emmbedable ECM Platform



EMCがDocumentumのOEMバージョン(組み込みバージョン)について発表したことを受け、ECM関連のBlogやニュースサイトが一斉に反応しているようです。



商用ECM製品再編の流れの一環であると考えられますが、批判的な見方としては「位置づけが曖昧で他社への追随にしか見えない」、好意的な見方としては「SAPなどの自社製品へのECMの組み込みを検討しているはずのベンダーの反応が見ものである」、といった意見が出ています。



ECMを単体で考えるよりも他のシステムの基盤と位置づけて包括的なデータ管理を実現する、というビジョン自体は説得力のあるものだと思いますが、「ソフトウェアの一部品となること」「高い(データの)管理精度を保障すること」「そしてその精度を維持するためのサポートサービスをビジネスとして成立させること」の三点の両立は大きなチャレンジではないかと思います。追ってより詳しい計画や事例などが発表されるのではないかと思いますが、楽しみですね。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Trends: Documentum|EMC to offer embedded ECM

リンク: Trends: Documentum|EMC to offer embedded ECM.
リンク:Buzzing About The EMC Announcement About An Emmbedable ECM Platform



EMCがDocumentumのOEMバージョン(組み込みバージョン)について発表したことを受け、ECM関連のBlogやニュースサイトが一斉に反応しているようです。



商用ECM製品再編の流れの一環であると考えられますが、批判的な見方としては「位置づけが曖昧で他社への追随にしか見えない」、好意的な見方としては「SAPなどの自社製品へのECMの組み込みを検討しているはずのベンダーの反応が見ものである」、といった意見が出ています。



ECMを単体で考えるよりも他のシステムの基盤と位置づけて包括的なデータ管理を実現する、というビジョン自体は説得力のあるものだと思いますが、「ソフトウェアの一部品となること」「高い(データの)管理精度を保障すること」「そしてその精度を維持するためのサポートサービスをビジネスとして成立させること」の三点の両立は大きなチャレンジではないかと思います。追ってより詳しい計画や事例などが発表されるのではないかと思いますが、楽しみですね。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年11月13日月曜日

Oracle Buys Stellent: I Was Wrong - They Didn’t Buy Open Text « BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM

リンク: Oracle Buys Stellent: I Was Wrong - They Didn’t Buy Open Text « BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM.



OracleによるStellentの買収について各Blogで取り上げられています。面白かったのが、BetterECMの見解で、現状StellentにあってOracleにないのはDoD 5015.2のレコードマネジメントのCertificationなので、それが主な買収目的なのではないか、と書かれていました。



IBMのFileNet買収よりも、具体的な動機の説明にはなりますが、同じ記事でも言及されているように、リポジトリのモデルが違う製品同士の融合の姿がうまくイメージできません。



技術的な背景はともかくとして、これによりECM業界の再編がまた進んだと言えそうです。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Guestログイン失敗問題について

リンク: Psuedo Guru.



AlfrescoのGuestログインが失敗する、Webクライアントがクラッシュする、という問題が一部Blogで話題になっていたようです。AlfrescoコミュニティがたてているJIRA(バグトラッキングシステム)以外のところで、回避策が提示されていたので、ご紹介します。(ECMArchitectにPsued Guruのおかげで助かった、という記事を見つけました)



新規インストール後のログインに以下のエラーで失敗する場合、

org.alfresco.error.AlfrescoRuntimeException: Failed to authenticate as Guest user.
org.alfresco.web.app.servlet.AuthenticationHelper.authenticate(AuthenticationHelper.java:209)
org.alfresco.web.app.servlet.AuthenticationFilter.doFilter(AuthenticationFilter.java:67)

あるいは以下のメッセージを残してWebクライアントがクラッシュする場合、

java.lang.NoSuchMethodError: java.lang.Object.getHibernateLazyInitializer()Lorg/hibernate/proxy/LazyInitializer;
org.hibernate.proxy.HibernateProxy$$EnhancerByCGLIB$$2bcce5c8.getHibernateLazyInitializer(<generated>)
org.hibernate.type.EntityType.resolveIdentifier(EntityType.java:274)
org.hibernate.type.ManyToOneType.assemble(ManyToOneType.java:177)
org.hibernate.type.TypeFactory.assemble(TypeFactory.java:398)
org.hibernate.cache.entry.CacheEntry.assemble(CacheEntry.java:96)
org.hibernate.cache.entry.CacheEntry.assemble(CacheEntry.java:82)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.assembleCacheEntry(DefaultLoadEventListener.java:520)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.loadFromSecondLevelCache(DefaultLoadEventListener.java:474)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.doLoad(DefaultLoadEventListener.java:328)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.load(DefaultLoadEventListener.java:123)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.proxyOrLoad(DefaultLoadEventListener.java:177)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.onLoad(DefaultLoadEventListener.java:87)
org.hibernate.impl.SessionImpl.fireLoad(SessionImpl.java:862)


Tomcatを-serverオプションつきで起動すると問題が解決することがあるようです。それでも、別のエラーが発生する場合は、永続セッションをDisableにすることで解決する場合がある、という記載もありました。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Alfresco 日本語パック更新

リンク: AlfrescoForge: Japanese Language Pack: Project Info.



Enterprise版の1.4betaを対象に(Communityはすでに1.4が正式リリースされていますがEnterpriseはbetaの段階です)、ランゲージパックを更新しました。



simple workflow ・・・ 簡易ワークフロー
advanced workflow ・・・ ワークフロー
repository ・・・ リポジトリ(一部”レポジトリ”になっていた)
aspect ・・・ アスペクト(一部”特性”と訳していた)



などの変更も加えました。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Oracle Buys Stellent: I Was Wrong - They Didn’t Buy Open Text « BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM

リンク: Oracle Buys Stellent: I Was Wrong - They Didn’t Buy Open Text « BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM.



OracleによるStellentの買収について各Blogで取り上げられています。面白かったのが、BetterECMの見解で、現状StellentにあってOracleにないのはDoD 5015.2のレコードマネジメントのCertificationなので、それが主な買収目的なのではないか、と書かれていました。



IBMのFileNet買収よりも、具体的な動機の説明にはなりますが、同じ記事でも言及されているように、リポジトリのモデルが違う製品同士の融合の姿がうまくイメージできません。



技術的な背景はともかくとして、これによりECM業界の再編がまた進んだと言えそうです。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Guestログイン失敗問題について

リンク: Psuedo Guru.



AlfrescoのGuestログインが失敗する、Webクライアントがクラッシュする、という問題が一部Blogで話題になっていたようです。AlfrescoコミュニティがたてているJIRA(バグトラッキングシステム)以外のところで、回避策が提示されていたので、ご紹介します。(ECMArchitectにPsued Guruのおかげで助かった、という記事を見つけました)



新規インストール後のログインに以下のエラーで失敗する場合、

org.alfresco.error.AlfrescoRuntimeException: Failed to authenticate as Guest user.
org.alfresco.web.app.servlet.AuthenticationHelper.authenticate(AuthenticationHelper.java:209)
org.alfresco.web.app.servlet.AuthenticationFilter.doFilter(AuthenticationFilter.java:67)

あるいは以下のメッセージを残してWebクライアントがクラッシュする場合、

java.lang.NoSuchMethodError: java.lang.Object.getHibernateLazyInitializer()Lorg/hibernate/proxy/LazyInitializer;
org.hibernate.proxy.HibernateProxy$$EnhancerByCGLIB$$2bcce5c8.getHibernateLazyInitializer(<generated>)
org.hibernate.type.EntityType.resolveIdentifier(EntityType.java:274)
org.hibernate.type.ManyToOneType.assemble(ManyToOneType.java:177)
org.hibernate.type.TypeFactory.assemble(TypeFactory.java:398)
org.hibernate.cache.entry.CacheEntry.assemble(CacheEntry.java:96)
org.hibernate.cache.entry.CacheEntry.assemble(CacheEntry.java:82)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.assembleCacheEntry(DefaultLoadEventListener.java:520)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.loadFromSecondLevelCache(DefaultLoadEventListener.java:474)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.doLoad(DefaultLoadEventListener.java:328)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.load(DefaultLoadEventListener.java:123)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.proxyOrLoad(DefaultLoadEventListener.java:177)
org.hibernate.event.def.DefaultLoadEventListener.onLoad(DefaultLoadEventListener.java:87)
org.hibernate.impl.SessionImpl.fireLoad(SessionImpl.java:862)


Tomcatを-serverオプションつきで起動すると問題が解決することがあるようです。それでも、別のエラーが発生する場合は、永続セッションをDisableにすることで解決する場合がある、という記載もありました。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Alfresco 日本語パック更新

リンク: AlfrescoForge: Japanese Language Pack: Project Info.



Enterprise版の1.4betaを対象に(Communityはすでに1.4が正式リリースされていますがEnterpriseはbetaの段階です)、ランゲージパックを更新しました。



simple workflow ・・・ 簡易ワークフロー
advanced workflow ・・・ ワークフロー
repository ・・・ リポジトリ(一部”レポジトリ”になっていた)
aspect ・・・ アスペクト(一部”特性”と訳していた)



などの変更も加えました。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年10月27日金曜日

Alfresco 1.4 リリース

リンク: Alfresco :: View topic - Alfresco 1.4 Community Release available.



いよいよ Alfrescoのバージョン1.4が正式リリースとなりました。まだ、SourceForgeのミラーリングが完了していないようですが、一部サイトからはダウンロードできるようです。



日本語ランゲージパックはPreview版を対象にしたものがAlfresco Forgeにあげてありますが、この正式版を対象に近日中にリファインをかけたいと思います。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年10月21日土曜日

AlfrescoでのSSLの利用について

現在、AlfrescoのCommunity Network版ではSSLの利用に制限があります。



(例えばバンドルされているtomcatなどの)アプリケーションサーバでSSLの設定を行なえば、SSLアクセスを実現すること自体は可能です。しかし、Community Network版では画面最下部にww.alfresco.comドメインに置かれているロゴ画像が設定されているため、httpsアクセスをして取得したページの中に通常のhttpアクセスで取得した画像ファイルを埋め込んだ表示をする形になってしまい、IEでは毎回警告のポップアップが表示されてしまいます。(Firefoxではこの種の警告は発せられません)



これは無償利用可能なCommunity Network版の利用状況をAlfresco社で把握するための処置であると考えられます。ですので、ライセンス上勝手にこのリンクを外すことは出来ません。



また、利用状況があらかじめ明らかである有償サポート版では、このロゴの部分はwww.alfresco.comからではなく、各サーバのローカルに保存されたファイルを利用する形になるので、この問題は発生しません。(現状では、Community Network版でSSL利用を行なう場合はクライアントをFirefoxにするか、WebDAV等でのアクセスのみを前提とせざるを得ないようです)



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年10月20日金曜日

InstallJammer - A free, open source, multiplatform installer and builder - Home

リンク: InstallJammer - A free, open source, multiplatform installer and builder - Home.



先日、Alfrescoの新バージョンのインストーラに(日本語環境下での利用について)不具合があるというというご報告をさせて頂きましたが、原因はインストーラ作成ツールの変更にあったようです。



新バージョンからはInstallJammerというツールを利用しています。このツールを使うことでWindowsだけでなく多くのUnix互換環境に対しても統一的にGUIインストーラを提供することができるようになるようです。



我々とInstallJammerの開発者の間で直接日本語環境への対応を進めていくことになりましたので、近日中には日本語環境でもインストーラをご利用頂ける体制が整うのではないかと思います。



進捗があればまたご報告させて頂きます。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年10月16日月曜日

デフォルトDBの変更

1.4からバンドル版インストール時のデフォルトDBMSがMySQLからHSQLに変更されているようです。



HSQLは軽量で取り扱いが簡単ですし、Alfresco導入時のMySQLサービスの取り扱いを気にしなくて良いという点では、さらに導入への障壁が下がったと言えるかと思います。



今後は、単純な共有フォルダリプレースとしてのAlfrescoと、商用ECM相当のソリューションとしてのHA構成の二分化が進むということでしょう。



# 従来と同様のMySQL利用も、同梱されるREADME-MySQL.txtを読めば簡単に設定可能です。



(文責 Ishii Akinori ITC)



1.4 RCとWCM PRのインストーラについて

Alfrescoの現時点での最新版では、日本語OS環境での.exeインストーラが利用不能になっています。旧版では、日本語文字の無いパス上で実行すれば利用可能でしたが、今回はそうした処置をしても途中で失敗してしまうようです。



報告はすでにあげているので、修正がされ次第またお伝えします。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年10月13日金曜日

Webコンテンツ管理 プレビューリリース

リンク: Alfresco Releases - Web Content Management Preview Release.



先日御紹介したWebコンテンツ管理バージョンがプレビューリリースとなりました。



Webコンテンツ系の開発者が多数合流した関係で、こちらの製品は主にアメリカで開発されているようですね。



いずれにしてもAlfrescoの強力なエンジンをバックエンドに活用したWebコンテンツ管理の仕組みは、市場においても大きな存在感を持つようになるかと思います。



具体的な使用方法などは追って御紹介したいと思います。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Webコンテンツ管理 プレビューリリース

リンク: Alfresco Releases - Web Content Management Preview Release.



先日御紹介したWebコンテンツ管理バージョンがプレビューリリースとなりました。



Webコンテンツ系の開発者が多数合流した関係で、こちらの製品は主にアメリカで開発されているようですね。



いずれにしてもAlfrescoの強力なエンジンをバックエンドに活用したWebコンテンツ管理の仕組みは、市場においても大きな存在感を持つようになるかと思います。



具体的な使用方法などは追って御紹介したいと思います。



(文責 Ishii Akinori ITC)



Alfresco 1.4 RC

リンク: Alfresco Enterprise Network - Open Source Content Management.



非常に展開が早くなっています。
Alfresco 1.4がプレビューからリリース候補版にアップデートされています。



2006年10月3日火曜日

ECM関連の情報源

リンク: BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM.
リンク: CMS Watch: Content Management, Enterprise Search, and Portal Reports.
リンク: Enterprise Content Management Connection - ECM Connection.



Alfrescoの公式サイトやBlog以外で、ECMを扱うニュースサイトです。製品の比較や、買収が起きた場合の分析など、参考になることが多いです。



(文責 Ishii Akinori ITC)



2006年9月29日金曜日

Alfresco Launches Enterprise Class Open Source Web Content Management « BetterECM

リンク: Alfresco Launches Enterprise Class Open Source Web Content Management « BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM.



BetterECMにAlfrescoのWebコンテンツ管理バージョンの話題が取り上げられています。(AlfrescoのWebサイトにはまだ記載はありません)



Webコンテンツ管理バージョンは、BPMリリースと銘打ったバージョン1.4とは独立した機能強化で、主にInterwoven系のエンジニアによって開発されていると思われます。



主な新機能:



  • Chiba XFormsによるページ作成




  • XMLベースのマルチチャネル配信




  • EMailを統合したワークフロー




  • 更新の枝分かれ管理




  • 既存サイトのデザイン再利用機構




  • スナップショット(仮想サーバを使って過去の状態を再現できる)




  • ステージング(In-Context プレビューと呼ばれています)


ハイエンドのWCMスイーツにしかなかったような機能が、オープンソース製品で実現することになります。公開が非常に楽しみです。



(文責 Ishii Akinori)



Alfresco Launches Enterprise Class Open Source Web Content Management « BetterECM

リンク: Alfresco Launches Enterprise Class Open Source Web Content Management « BetterECM - russ stalters’ Blog on Exploring NextGen ECM.



BetterECMにAlfrescoのWebコンテンツ管理バージョンの話題が取り上げられています。(AlfrescoのWebサイトにはまだ記載はありません)



Webコンテンツ管理バージョンは、BPMリリースと銘打ったバージョン1.4とは独立した機能強化で、主にInterwoven系のエンジニアによって開発されていると思われます。



主な新機能:



  • Chiba XFormsによるページ作成




  • XMLベースのマルチチャネル配信




  • EMailを統合したワークフロー




  • 更新の枝分かれ管理




  • 既存サイトのデザイン再利用機構




  • スナップショット(仮想サーバを使って過去の状態を再現できる)




  • ステージング(In-Context プレビューと呼ばれています)


ハイエンドのWCMスイーツにしかなかったような機能が、オープンソース製品で実現することになります。公開が非常に楽しみです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年9月28日木曜日

Alfrescoとライヴァルたち - JavaによるオープンソースECM

リンク: Magnolia - Simple Enterprise Content Management.
リンク: Nuxeo: Nuxeo - Open Source ECM.



現時点では、エンタープライズレベルのコンテンツ管理を行うオープンソース製品として、Alfrescoが最も完成度が高く、また最も将来を期待できる製品であることはほぼ間違いないと思います。しかし、他の選択肢が全く存在しないというわけではありません。



今回はそのうちから二つの製品、MongoliaとNuxeo ECMをご紹介したいと思います。



オープンソースの世界にはそれこそ数えきれない程のコンテンツ管理ソフトが存在します。ただし、その多くはWebサイトの構築や管理を目的としたものであり、企業内情報の取り扱いに特化したもの、言い換えれば、WordやExcelのファイル等「文書」の取り扱いが得意だったり、高可用性への対応やスケーラビリティが確保されている製品というものは非常に限られています。



その限られた製品の一つ、MagnoliaはJavaによるオープンソースCMSとして2003年頃から公開されている製品です。2005年には文書管理(Document Management System)としての拡張を実現していて、今ではBusiness Process Editionという名前で文書ベースのBPMへの対応を計っています。Documentum由来のAlfrescoが当初から文書の単位をターゲットにしていて、今まさにWebの世界へ向けて再拡張しているのとちょうど対称をなしていると言えるかもしれません。またこの製品はJSR−170に準拠しています。Java実装のCMSが一般的になるにつれてこれらの標準技術が普及していくことは、非常に心強い限りです。



次にNuxeo ECMですが、こちらはもともと(Javaではなくスクリプト言語Pythonベースの)Zope上に構築されたNuxeo CPSという製品でしたが、近頃Javaへの完全移行が宣言されました。Pythonは非常に優れた言語で、高い生産性を誇る上に工夫次第ではエンタープライズレベルのアプリケーションも構築可能であるとされていますが、やはり採用製品が少ないためミッションクリティカルな要件に応えるためのノウハウの集積などの面ではJavaに及ばない面があったのではないかと思います。(PythonによるCMS関連の製品には他にPloneという非常に有名かつ高機能なものが存在します。こちらも非常にパワフルなツールですが、やはり企業向けという意味では構築・運用のノウハウをもつ人材の確保が困難ですし、複雑で単品で納入する製品という形にはなかなか持っていけないのでhないかと思います)Nuxeo CPSは非常に評判の良いソフトでしたので、Javaによる各種標準規格への準拠や他システムとの連携の事例などが出てくると非常に面白いのではないかと思います。



それにしても、これらの製品群をみるにつけて、オープンソースモデルの生産性の高さを実感します。(時折誤解されている方もいらっしゃいますが)それはボランティアの開発者の参加があるからではなく、同じくオープンソースのポリシーをもつ各種ミドルウェア・コンポーネントを効率良く活用できるという点にあると思われます。AlfrescoやNuxeoのチームの様に、文書管理やコンテンツ管理の経験が豊富なチームの場合、作るべきシステムの姿がかなり明確に見えているのでしょう。だからこそ、部品の調達が容易なオープンソースの世界では製品の完成までが非常に迅速なわけです。



Alfrescoもまだまだ成長の過程にあるソフトウェアです。開発ロードマップには非常に魅力的な文言が並んでいますし、我々がつき合ってきたこの一年近くの間にも、そういった目標がどんどん現実化してきています。もちろん製品サポートの立場からは、安定性の追求も決して怠ることなく続けていますが、新機能のことを考えると次のバージョンが待ち遠しく思えてなりません。



(文責 Ishii Akinori)



2006年9月24日日曜日

Alfresco 1.4PR 日本語パック

リンク: AlfrescoForge: Japanese Language Pack: ファイルリスト.



1.4PR版の日本語ランゲージパックを用意しました。(まだ、初期バージョンであるため、これから品質の向上を行っていく予定です)



(文責 Ishii Akinori)



2006年9月9日土曜日

Alfresco 1.4 Preview

リンク: Alfresco Enterprise Network - Open Source Content Management



新バージョンのPreview版の一般向け公開が開始されました。



結局Webコンテンツ管理の部分は別出しとすることで、BPM関連の強化にフォーカスしたバージョンになったようです。



  • jBPM統合による強化版のワークフロー機能


  • DoD5015.2に対応したレコードマネジメント機能


  • 監査証跡機能の強化


  • イメージキャプチャリング製品(Kofax)との連携


  • パフォーマンス改善


などが主な強化点として列挙されています。



現在、私達も機能調査や日本語パックの更新などの作業を行っておりますので、また後ほど詳しいご報告を載せたいと思います。



(文責 Ishii Akinori)







Alfresco 1.4 Preview

リンク: Alfresco Enterprise Network - Open Source Content Management



新バージョンのPreview版の一般向け公開が開始されました。



結局Webコンテンツ管理の部分は別出しとすることで、BPM関連の強化にフォーカスしたバージョンになったようです。



  • jBPM統合による強化版のワークフロー機能


  • DoD5015.2に対応したレコードマネジメント機能


  • 監査証跡機能の強化


  • イメージキャプチャリング製品(Kofax)との連携


  • パフォーマンス改善



などが主な強化点として列挙されています。



現在、私達も機能調査や日本語パックの更新などの作業を行っておりますので、また後ほど詳しいご報告を載せたいと思います。



(文責 Ishii Akinori)







2006年8月26日土曜日

Open Source Talk Blog Archive Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco

リンク: Open Source Talk  Blog Archive  Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco.



Alfresco CTO兼会長のJohn NewtonとCMO(マーケティング責任者) Ian Howells が対談形式のpodcastで次期バージョンについて語っています。



この秋の公開が予定されている次期バージョン1.4はInterwoven組の成果であるWebコンテンツ管理が目玉であるという話でしたが、今回の説明ではそれと同等かそれ以上にレコード管理やXFormsの話題に力点が置かれているようでした。



レコード管理はSarbox対応の文脈でも注目されるところですし、DoD 5015.2準拠に準拠した初のオープンソース製品になりそうだということでかなり力が入っているようです。XFormsに対応した書式を自由に作成、強化されたワークフローを通じて情報を入力・確定させて、レコードとして永続的に保管、という図式がまもなく実現されることになります。



まだ確定ではないのかもしれませんが、Webコンテンツ管理においてもサイト全体のSnapshotを取るなど、管理面での高度な機能がいろいろと提供されるようです。



また、これまでも機能強化とともにパフォーマンス面も改善されてきてはいましたが、今回は最近導入されたベンチマーキングを活用しつつ大容量のデータの安定的な取り扱いについて著しい改善が見られるようです。



新バージョンについてもまた新しいことが分かり次第、取り上げたいと思います。



(文責 IShii Akinori)



Open Source Talk Blog Archive Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco

リンク: Open Source Talk  Blog Archive  Alfresco 2006 Roadmap – An Interview with John Newton, Co-Founder and CTO of Alfresco.



Alfresco CTO兼会長のJohn NewtonとCMO(マーケティング責任者) Ian Howells が対談形式のpodcastで次期バージョンについて語っています。



この秋の公開が予定されている次期バージョン1.4はInterwoven組の成果であるWebコンテンツ管理が目玉であるという話でしたが、今回の説明ではそれと同等かそれ以上にレコード管理やXFormsの話題に力点が置かれているようでした。



レコード管理はSarbox対応の文脈でも注目されるところですし、DoD 5015.2準拠に準拠した初のオープンソース製品になりそうだということでかなり力が入っているようです。XFormsに対応した書式を自由に作成、強化されたワークフローを通じて情報を入力・確定させて、レコードとして永続的に保管、という図式がまもなく実現されることになります。



まだ確定ではないのかもしれませんが、Webコンテンツ管理においてもサイト全体のSnapshotを取るなど、管理面での高度な機能がいろいろと提供されるようです。



また、これまでも機能強化とともにパフォーマンス面も改善されてきてはいましたが、今回は最近導入されたベンチマーキングを活用しつつ大容量のデータの安定的な取り扱いについて著しい改善が見られるようです。



新バージョンについてもまた新しいことが分かり次第、取り上げたいと思います。



(文責 IShii Akinori)



2006年8月25日金曜日

Alfresco Content Management - Ohloh Metrics Report

リンク: Alfresco Content Management - Ohloh Metrics Report.



Alfresco のMatt AsayのBlogに面白いサイトが紹介されていました。Ohlohはオープンソース製品の実際のソースを統計的に判断し、コード量・開発者の人数と関与度・概算の開発工費などのメトリクス情報を図示してくれています。



Alfrescoは若いソフトウェアですし、Ohlohによる評価が始ったのはつい最近のことですが、そこで評定された開発コスト(≒価値?)は8百万ドルで、例えばSugarCRMの3.7百万ドルの倍以上です。もちろん、これがそのままユーザにとってのビジネス的な価値になるわけではありませんが、オープンソースモデルのメリットを活かして軽快に機能強化を行っているAlfrescoが、実はすでにかなりの規模のシステムに成長しているということが客観的に示されているとはいえそうです。
# 開発言語が違うので(Alfrescoは主にJavaであり、SugarCRMはPHPです)コードベースで算定されたものをそのまま比較するのは適切でない可能性がありますが、規模のイメージを掴む上では、やはり価値のある情報だと思います。



2006年8月24日木曜日

ストックデールの逆説

リンク: Content Log: The Stockdale Paradox.



ビジョナリーカンパニー2で引用されたことで昨今よく名前を聞くようになった《ストックデールの逆説》ですが、Alfresco 会長の John Newton のBlogでも言及されていました。(元が英語圏の話ですから、向こうで有名なのは当たり前なのかもしれませんが)



《ストックデールの逆説》というのは、ベトナム戦争の時に幾多の拷問に耐え捕虜収容所から生還した James Stockdale 将軍の言葉から来ているそうです。「最後には必ず勝利するという確信を失ってはいけない。だが、この確信が、自分が置かれた状況の中でもっとも厳しい現実を直視する視線を歪めることがあってはいけない」というような意味合いの言葉だったようです。成功の確信を持ち続けることと、シビアな現実と対面し続けること。これが相反する方向性であると同時に、経営者に求められる資質そのものだ、ということでビジネス用語として「逆説」と呼ばれるに至ったのだと思います。(厳密にはいわゆるパラドックスにはなっていないのではないかと思いますが)



ところでBlogの記事によると John Newton は James Stockdale 本人に会ったことがあるようです。子供の頃の話で、当時は特に感銘を受けることはなかったようですが(収容所で厳しい生活をしてきた人が子供受けする語り口で応対したとは思えませんし)、今こうしてビジネスの文脈でその発言と「再会」するとまた違った受け止め方があるということでしょう。その後ヨーロッパに渡り、また企業家として生きていく中で考えてきたことと重なる部分が大きいと言っています。そして、今は順調にいっている Alfresco のビジネスにも油断は禁物であるとも。



《ストックデールの逆説》などのキーワードに対する取り上げ方は、英語圏も日本のBlogも似ているところがあって面白いと思いました。Blogのメディアとしての性質なのか、日本がアメリカの後追いをしているのか、それとも別の理由があるのか。今後も機会があれば、Alfrescoのビジネス的な哲学についての記事も紹介してみたいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年8月18日金曜日

提案力

オフィスのレイアウトが決定しました。5社くらいからレイアウトの提案を受け、また、価格の相見積もりを取った結果、リリカラさんに今回はお願いすることにしました。



相見積もりを取るときは、基本的には価格を最重要視しています。しかし、今回採用したのは最も安い価格を提示した業者ではありませんでした。リリカラさんの提案内容が我々の期待を大きく上まわっていたからです。我々は自分たちが良いと思うイメージを各業者にいくつか伝えていました。「オフィスが広くはないため、会議室との仕切りは透明が良い」「自由でオープンな雰囲気を出すためフリーアドレスが良い」「昼寝ができるようなリフレッシュスペース」などと特徴のあるリクエストを出していました。各業者には、形の変わった机や、広く見える会議室の位置など、"期待に応える" 様々な提案をしてもらいました。それに対してリリカラさんは「可動間仕切りで普段はオープンに」「カーペットにロゴ、柱にペイントを」など、我々の "期待を超える" 提案をしてもらいました。その結果、多少高くても"期待を超える"提案にお金を払うことにしたのでした。



また、オフィス探しの際にも、不動産屋を何社かあたり、いくつかの物件を紹介してもらいました。不動産業というものは、不動産屋同士で情報を流通しあっているため、紹介された物件はほとんど同じでした。しかし、今度移転する先を紹介してきた所は1社だけでした。それは、我々が出した希望のエリアから若干はずれていたため、他の不動産屋は紹介してこなかったのです。しかしエリアの希望以外の条件は素晴らしかったので、ほぼ即決で決めました。「働きたいと思える立地・オフィス」という希望を具体化するために、いくつか条件を出していたのですが、実はその条件にぴったり合致しない物件のほうが、「働きたいと思える立地・オフィス」という希望に一番近かったのです。



今回のオフィス移転で、他社からの提案を受けて、提案力について良い勉強をさせてもらいました。顧客は必ずしも自分の希望を綺麗に言葉にして伝えてくれるとは限りません。リクエスト内容と相手の様子から真の欲求を探り出し、その欲求に対して、期待に応えるだけでなく、期待を超える提案を行わなければ、心を動かすことは出来ず、価格差を覆すこともできないのです。我々も、期待を超え、感動させるような提案を目指して努力していきたいと思います。



(文責 Kano Shonosuke)



2006年8月17日木曜日

IBM、コンテンツ管理ソフト企業FileNetを16億ドルで買収 - CNET Japan

Link to IBM、コンテンツ管理ソフト企業FileNetを16億ドルで買収 - CNET Japan

ECM業界再編の動きが加速しています。

IBMは既に高機能なECM製品(IBM Content Manager)を自社製品として持っているので、主にFileNetの顧客層が狙いということになるかと思います。しかし、一連のECMを業務アプリケーションの全体構造から見たサブモジュールとして位置づける動きの延長線上にあるとも言えるでしょう。その意味では、単純なレポジトリとしてのECM製品としての統合だけでなく、FileNet製品のBPMの部分がどのように取り込まれていくことになるのかは興味あるところです。

また、Alfrescoとの関係で言えば、IBMはコンテンツ管理に関する標準確立のパートナーと言う面がありますので、現在策定中の標準規格の浸透が早くなるということが期待できるかもしれません。

(文責 Ishii Akinori)



2006年8月8日火曜日

AIIM Compliance Survey Results for Records and Document Specialists

リンク: AIIM Solution Centers - ERM Services.



AIIM から、レコードマネジメントやドキュメントマネジメントの専門家によるコンプライアンス関係のアンケート調査の結果が公開されています。(閲覧には登録が必要です)



  • 回答した専門家の4割が、彼らの属する組織のコンプライアンス構想が既に実装され始めてはいるがまだ完成はしていない、と見ている。


  • 3分の2が、その組織において電子記録の意味やそれがどう取られるべきかについての理解が広くなされているとは言えない、と考えている。


などの結果が出ているようです。また、ECMとの関わりが特に深い項目としては、「技術的な意味において、あなたの組織がコンプライアンス強化のために取ろうとしているアプローチは、包括的なインフラアプローチと個別的なポイントソリューションアプローチのどちらですか?」という質問に対し、インフラアプローチという回答が44.0%とポイントソリューションアプローチの16.8%を大きく上回っていました。
(ポイントソリューションアプローチとはマネーロンダリング防止ですとか新しいバーゼル合意への対応確認などの専門的な目的を持ったツールを一つずつ揃えていくアプローチです。これに対して、ECMは情報基盤を強化してコンプライアンスレベルを向上させるインフラアプローチにおいて活用されるツールということになります。)



コンプライアンスの強化は重要性を増す一方ですが、実際のソリューション導入への意思決定についてはこれらの統計的な情報が必要になるケースもあるかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



AIIM Compliance Survey Results for Records and Document Specialists

リンク: AIIM Solution Centers - ERM Services.



AIIM から、レコードマネジメントやドキュメントマネジメントの専門家によるコンプライアンス関係のアンケート調査の結果が公開されています。(閲覧には登録が必要です)



  • 回答した専門家の4割が、彼らの属する組織のコンプライアンス構想が既に実装され始めてはいるがまだ完成はしていない、と見ている。


  • 3分の2が、その組織において電子記録の意味やそれがどう取られるべきかについての理解が広くなされているとは言えない、と考えている。



などの結果が出ているようです。また、ECMとの関わりが特に深い項目としては、「技術的な意味において、あなたの組織がコンプライアンス強化のために取ろうとしているアプローチは、包括的なインフラアプローチと個別的なポイントソリューションアプローチのどちらですか?」という質問に対し、インフラアプローチという回答が44.0%とポイントソリューションアプローチの16.8%を大きく上回っていました。
(ポイントソリューションアプローチとはマネーロンダリング防止ですとか新しいバーゼル合意への対応確認などの専門的な目的を持ったツールを一つずつ揃えていくアプローチです。これに対して、ECMは情報基盤を強化してコンプライアンスレベルを向上させるインフラアプローチにおいて活用されるツールということになります。)



コンプライアンスの強化は重要性を増す一方ですが、実際のソリューション導入への意思決定についてはこれらの統計的な情報が必要になるケースもあるかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



オフィス決定

aegif の新しいオフィスが決定しました。今までの麻布十番のオフィスから神谷町にオフィスを移転します。住所は、東京都港区虎ノ門4丁目1番14号神谷町プラザビル5F です。



オフィスを選ぶときに重要な基準としたのは、「社員がこのオフィスで働きたいと思えるかどうか」です。職場環境というのは、企業の文化、そしてそこで働く人々の意識に大きく影響を与えるものです。オフィスが狭かったり古臭かったりすると、そこで働いている人も卑屈になったり古い発想になったりします。逆に、立派なオフィスで働いていれば、一流企業にも気持ちでは負けないようになります。



新しい神谷町のオフィスは築年数自体は古いのですが、不動産会社が付加価値をつけるため綺麗に改装しており、中は非常に綺麗です。また、目の前に城山トラストやテレビ東京があり、周りに緑が多く環境も素晴らしいです。最寄駅は神谷町徒歩2分ですが、六本木一丁目からも歩くことができ、泉ガーデンからスウェーデン大使館の横を抜け、城山トラストの中を通ってくるため、それらのビルに入っている企業と同じような感覚を得ることが出来ます。非常に良い掘り出しもの物件を契約できたと満足しています。近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。



(文責 Kano Shonosuke)



2006年7月29日土曜日

Alfresco Partner Introduction

リンク: Alfresco Gold Partners



Alfresco SoftwareGold Partner紹介ページにaegifの紹介が掲載されました。パートナー契約自体は1ヶ月以上前に締結していたのですが、日本語のWebサイトやコミュニティの運営など他の議論をしているうちに、紹介文掲載の件がいつの間にか後回しになっていたようです。私も立ち上げで忙しく、ついつい相手に投げっぱなしになっていたので、改めて問い合わせたところ、丁寧に返事が返ってきてすぐに対応をしてもらえました。このように、一度ミスをされてもその後の対応が良いと印象が良くなるものですね。ミスをせずに終わった時より、ミスを上手くリカバリーした時のほうが顧客満足度が高いというデータもあります。もちろん何度もミスをしてしまうと意味がありませんが。私たちもお客さまの信頼を失わないように気をつけていきたいと思います。



アルファベット順に並んでいるためaegifは2番目に紹介されています。また、現在のところ日本を含むアジア圏では唯一のGold Partnerです。Gold Partnerになったことについては、既にアナウンス済みですが、やはり相手のWebサイトに掲載されると、お客さまからの信用度が変わってきます。他の国のPartnerにも負けないように、日本でもAlfrescoの普及に努めてまいりたいと思います。



(文責 Kano Shonosuke)



PM Conference 2006 行ってきました

リンク: PM Conference 2006.



PDU(PMPの資格維持に必要なポイント)確保のためという下心も秘めつつ、PM Conference 2006へ行ってきました。PMノウハウそのものを扱った発表はむしろ少数派であり、「モデリング」とそのための「表記法」を扱ったものが多かったという印象です。



もちろんJ-SOXに絡めた内部統制関係の発表もありました。ツールの使い勝手だけでなく、業務担当者とのコミュニケーションを意識した表記法の必要性が繰り返し主張されていたことも印象的でした。J-SOX対応のための文書化プロジェクトの成果物を過大評価することは危険だが、そのままにしておくのはあまりにももったいない、ということで、各業務の詳細マニュアルやそこで使用すべき文書へのテンプレートへのハイパーリンクをはって全社的に公開するという事例が紹介されていました。確かに適切な活用方法と言えるかもしれません。



初日一番最初のプロジェクトマネジメント学会の冨永さんのセッションが個人的には一番面白かったです。「パーソナルPMの勧め」というもので、個人プロジェクトの管理をモダンPMの手法で取り扱う「パーソナルPM」についての解説でした。
個人規模のプロジェクトですから、階層性や組織の問題は出てこずコミュニケーションもほとんど必要ありません。したがってその実態はほぼToDoリストの管理ということになり、いわゆる「ライフハック」に近い世界になります。発表の中では、単なるToDoから、作業時間見積もりの追記、そして、さらには作業時間実績の追加という進化の過程とその劇的な効果が強く主張されていました。(実際に行うのは大変ですが)
また、類似ジャンルとして自己啓発的な「成功哲学」にも言及され、アメリカの書籍類について調査した結果として「約50の成功哲学が存在する」と断言されていました。「成功哲学」と一言で言ってしまうと、いかにも巷に溢れる・・・という気がしてしまいますが、実際に収集しモダンPMの文脈から分析を行われているというのはさすがです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月25日火曜日

おしごとマジカ 夏のはぶにっき

リンク: 夏のはぶにっき.



不勉強が祟り、つい先日ようやくスターロジックの羽生さんのBlogで「おしごとマジカ」というものの存在を知りました。我々にとっても縁の深いJSOX関係の派生系も生み出されつつあるようです。



公式サイトが工事中のようでしたので、さっそくスターロジック社のサイトのメールフォームから資料請求をさせて頂きました。さっそく内容を確認したいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



AlfrescoのAJAXサポート Gavin Cornwell - AJAX Support

リンク: Gavin Cornwell - Blog Archive - AJAX Support.



開発者サイドのBlog記事によると、Alfrescoの次期バージョンに実装される予定のAJAX対応部分がほぼ完成したようです。ブラウザ依存などが懸念されるところですが、Dojoベースのようなので少なくともその枠組みの中での対応は十分になされるかと思います。
これによってユーザにとっての使い勝手はまた一段と向上するのではないでしょうか。



ワークフロー対応、Webコンテンツ管理に引き続き、次バージョンの楽しみな点の一つです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月24日月曜日

国防総省とオープンソース Asay the Alfrescan - Open source in the national interest (Dept. of Defense study)

リンク: Asay the Alfrescan - Blog Archive - Open source in the national interest (Dept. of Defense study).



Alfresco のメンバーでオープンソースビジネスカンファレンスのオーガナイザーでもあるMatt Asayが、アメリカ国防総省が出したレポートについて紹介しています。"Open Technology Development"と題されたレポートにオープンソースのメリットが良くまとめられている、そして、納税者のお金と命を守る(節約する)ことを使命とする人たちの意見としてその表明がなされたことを半ば驚きをもって伝えています。
まとめられたメリットというのは、



  • ITにユーザニーズへの追随性を高めるための柔軟さを与える




  • 無用な競争に疲弊させられることなく、囲い込み製品を凌ぐ製品を生み出す




  • ITに対する収支やそれに対する立場の変遷が理解できるようになる




  • 国防総省のネットワークに導入されているソフトウェアの全てを知り、より安全なものにしていくことができる




  • 技術の変遷にも、「相手」のアクションの変遷にもすばやく対応できる


あくまで国防総省の視点からなされたもので、一般企業のCIOの意思決定について何処まで影響力を持ちうるかは未知数ですが、確かにMattが言うとおり、自分自身がCIOとして決断するのだとすれば、血税と生命に責任を持っている人たちの意見に合わせていくというのも、一つの説得力をもった選択肢になるのではないかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



国防総省とオープンソース Asay the Alfrescan - Open source in the national interest (Dept. of Defense study)

リンク: Asay the Alfrescan - Blog Archive - Open source in the national interest (Dept. of Defense study).



Alfresco のメンバーでオープンソースビジネスカンファレンスのオーガナイザーでもあるMatt Asayが、アメリカ国防総省が出したレポートについて紹介しています。"Open Technology Development"と題されたレポートにオープンソースのメリットが良くまとめられている、そして、納税者のお金と命を守る(節約する)ことを使命とする人たちの意見としてその表明がなされたことを半ば驚きをもって伝えています。
まとめられたメリットというのは、



  • ITにユーザニーズへの追随性を高めるための柔軟さを与える




  • 無用な競争に疲弊させられることなく、囲い込み製品を凌ぐ製品を生み出す




  • ITに対する収支やそれに対する立場の変遷が理解できるようになる




  • 国防総省のネットワークに導入されているソフトウェアの全てを知り、より安全なものにしていくことができる




  • 技術の変遷にも、「相手」のアクションの変遷にもすばやく対応できる


あくまで国防総省の視点からなされたもので、一般企業のCIOの意思決定について何処まで影響力を持ちうるかは未知数ですが、確かにMattが言うとおり、自分自身がCIOとして決断するのだとすれば、血税と生命に責任を持っている人たちの意見に合わせていくというのも、一つの説得力をもった選択肢になるのではないかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月21日金曜日

Alfresco バージョン 1.3.1

リンク: Download Alfresco.



Alfrescoのマイナーバージョンアップがリリースされました。現時点では Enterpise版だけですが、Community版も近日中にはリリースされるでしょう。



これにより、ある種の条件化で利用不可能となっていたいくつかのアクションが安定的に利用できるようになります。弊社でも協力したWebDAV関係の多言語対応も適用されています。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月20日木曜日

WCMとWeb2.0 - Kevin’s Blog - The Right CMS for Web 2.0: Our Point of View

リンク: Kevin’s Blog - Blog Archive - The Right CMS for Web 2.0: Our Point of View.



InterwovenからAlfrescoへ移籍したKevin Cochraneが来たるべきWeb Contents Management機能の概要についてBlogで触れています。
彼が先日話をした顧客は、



  1. アプリ開発者チームがWebサービスを開発・公開




  2. Web開発者チームがテンプレートとワークフローを整備




  3. デザイナチームがページレイアウトや各種画像を作成




  4. コンテンツマネージャが承認された素材・テンプレートを元にサイトを構築し、ユーザ情報なども管理




  5. 分散された投稿者や編集者が新サイトへコンテンツを登録


という、王道とも言うべきフローをワンストップで実現できるCMSが、商用・オープンを問わず存在しない、という現状についての疑問を訴えたそうです。
この顧客はWebサイトのリニューアルに際して、CMSを導入しプロセスも更新してビジネスの新しい局面に備えようとしているところであり、(それをWeb2.0対応と位置づけているようです)、



  1. コンテンツだけでなくプログラムコードを含めて、ステージング・バージョン管理・ワークフロー・配置を全て一括で行えるシステム




  2. 開発・デザイン・サイト更新の機能が分断されておらず、一箇所で行える頑健なシステム




  3. 既存のサイトを活用するか、安価に置き換えることができる上に、開発者・デザイナ・編集者・管理者の協働作業をサポートできるシステム


という要件を持っていたそうです。
Alfrescoの次バージョンで実装されるWCM機能は、これらの期待に応えられるものになる、とKevinは言っています。この新機能はXFormsを利用したシンプルなXMLベースの配信システムであると同時に、jBPMを利用したワークフローに対応し、E-mail等も活用した柔軟なレビューシステムを持つことになるようです。
さらに彼は6つのコンセプトを紹介しています。平行作業(parallel development)・仮想化(virtualization)・ステージング(staging)・スナップショット(snapshotting)・派生(branching)そして配置(deployment)の6つです。これら全てをカバーするオープンソースのCMSというのは稀有であり(私も例を知りません)、その顧客の要件にもマッチするものだということです。Alfresco本来のレポジトリの頑健性をあわせて考えるとかなり面白い製品となっていくのではないでしょうか。以下さらにそれらのコンセプトについての解説を引用します。
平行作業。これは開発者・デザイナ・投稿者などがそれぞれ独自に作業を進められるということを意味します。開発者は実働しているバージョンを残したまま、他の作業者を煩わせることなくビジネスロジックを変更することができますし、デザイナは開発者の作業進捗と無関係に例えばJavascriptやCSSのファイルを差し替えてみることができます。
仮想化。平行作業と関わりが深いコンセプトです。運用環境への移行前に、自立的に完全動作をする開発環境を持つことができます。
ステージング。仮想化された開発環境に対して、各々の作業者が平行して変更を加えることになるわけですが、それぞれの変更を即本番環境へ反映するのではなく、中継地点に配置してチェックを行うことができます。このチェックのための仮想環境の数は無制限で、個々の変更毎にチェックを実施することもできるようになります。
スナップショット。それぞれの変更のタイミングで、変更部分だけでなくサイト全体をまとめて保存することができます。
派生。一時的にしか利用しないコンテンツなども含め、過去バージョンからの派生を行うこともできます。
配置。そして、これらのコンセプトにあわせて管理された「サイト」の全体を自動的に、時には複数のフロントエンドサーバの運用環境へとコピーすることができます。



今回の記事の内容がそのままWeb2.0ということではないかもしれませんが、Alfrescoを利用したWebコンテンツ管理により、アプリケーションコードと(恐らくは一定量以上の規模の)コンテンツがスムーズに統一管理された環境というのは、Web2.0的なサービスを提供しようと考えている企業にとって利用価値の高いものになるのではないでしょうか。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月18日火曜日

Alfresco 1.3.0 既知の問題について

Alfresco 1.3.0 には、現時点で2つ既知の問題があります。



  1. WindowsXP標準のWebフォルダ機能を使ってWebDAVアクセスした場合、日本語等非アルファベットの文字が利用できない。




  2. 通知メール機能のあて先としてグループを設定した場合メール送信が正しく行われない。


ともに開発者サイドでは解決済みであり、私の方でも確認しています。近日中のマイナーバージョンアップの時点でリリース版の方も修正される予定です。



1.の点については、現状版でもWebDAV専用クライアントソフトを利用した場合は日本語名も正しく扱うことができます。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月15日土曜日

Alfresco 日本語環境での導入方法

先日のエントリでも触れましたが、Alfrescoを日本語環境で利用するためには、いくつかの設定作業が必要になります。



  1. メッセージの日本語化(=ランゲージパックの導入)


  2. ログイン画面の言語選択欄に日本語を追加


  3. 検索文字列の最小長を変更


  4. Luceneの日本語対応版導入



あたりが、必須となる作業になります。



1.のメッセージについては、先日のエントリのリンクから最新版のランゲージパックをダウンロード、解凍し、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/messages フォルダへコピーするだけで完了します。



2.と3.の設定は、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/extension/web-client-config-custom.xml.sampleを編集して行います。このxmlファイルのルート要素は<alfresco-config>ですがその直下に<config evaluator="string-compare" condition="Languages">という要素がありますのでさらにその下の<languages>に

<language locale="ja_JP">Japanese</language>

を追加することでログイン画面で日本語が選択できるようになります。
さらに別の<config>要素を追加し、

<config>
  <client>
    <search-minimum>2</search-minimum>
  </client>
</config>

とすることで、検索時に2文字の単語での検索が可能になります。デフォルトでは英語圏の発想から3文字以上のキーワードしか受け付けないようになっています。最後に、web-client-config-custom.xml.sampleの最後の.sampleを取り除いたweb-client-config-custom.xmlという名前で保存することを忘れないで下さい。



4.についてですが、AlfrescoはJavaベースのオープンソース検索エンジンであるLuceneを利用しています。デフォルトではたとえutf8を利用していても日本語コンテンツのインデクシングには対応していません。そこで、lucene-jaというローカライズ版を利用し、形態素分析を活用するJapaneseAnalyzerか二文字区切りで機械的にインデクシングする(その代わり中国語や韓国語にも対応できる)CJKAnalyzerを利用することになります。
どちらも利用可能ですが、辞書の設定などが不要なCJKAnalyzerの方が簡単です。lucene-ja.jarをalfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/libにコピーし、alfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/classes/alfresco/model/dataTypeAnalyzers.propertiesを編集します。例えば、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.standard.StandardAnalyzer

となっているところを、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.cjk.CJKAnalyzer

とします。バージョン1.3からは原則的にこれらの設定変更はwebapps/alfrescoフォルダよりも上の階層でwarパッケージの内部を編集せずに行えるようにする方針になっていますが(messagesフォルダ等のあるsharedというのがそのためのスペースです)、このあたりに関してはまだ対応出来ていません。



以上の作業を行うことで、Alfrescoの日本語化は一応完了します。
# また、ある種のバッドノウハウとして.exeの1ファイルインストーラーは日本語名のフォルダの下では動作しないため、Cドライブ直下などに移してから実行する必要があります。よく引っかかる点なので、本筋とはずれますがメモとして記載しておきます。



(文責 Ishii Akinori)



Alfresco 日本語環境での導入方法

先日のエントリでも触れましたが、Alfrescoを日本語環境で利用するためには、いくつかの設定作業が必要になります。



  1. メッセージの日本語化(=ランゲージパックの導入)


  2. ログイン画面の言語選択欄に日本語を追加


  3. 検索文字列の最小長を変更


  4. Luceneの日本語対応版導入


あたりが、必須となる作業になります。



1.のメッセージについては、先日のエントリのリンクから最新版のランゲージパックをダウンロード、解凍し、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/messages フォルダへコピーするだけで完了します。



2.と3.の設定は、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/extension/web-client-config-custom.xml.sampleを編集して行います。このxmlファイルのルート要素は<alfresco-config>ですがその直下に<config evaluator="string-compare" condition="Languages">という要素がありますのでさらにその下の<languages>に

<language locale="ja_JP">Japanese</language>

を追加することでログイン画面で日本語が選択できるようになります。
さらに別の<config>要素を追加し、

<config>
  <client>
    <search-minimum>2</search-minimum>
  </client>
</config>

とすることで、検索時に2文字の単語での検索が可能になります。デフォルトでは英語圏の発想から3文字以上のキーワードしか受け付けないようになっています。最後に、web-client-config-custom.xml.sampleの最後の.sampleを取り除いたweb-client-config-custom.xmlという名前で保存することを忘れないで下さい。



4.についてですが、AlfrescoはJavaベースのオープンソース検索エンジンであるLuceneを利用しています。デフォルトではたとえutf8を利用していても日本語コンテンツのインデクシングには対応していません。そこで、lucene-jaというローカライズ版を利用し、形態素分析を活用するJapaneseAnalyzerか二文字区切りで機械的にインデクシングする(その代わり中国語や韓国語にも対応できる)CJKAnalyzerを利用することになります。
どちらも利用可能ですが、辞書の設定などが不要なCJKAnalyzerの方が簡単です。lucene-ja.jarをalfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/libにコピーし、alfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/classes/alfresco/model/dataTypeAnalyzers.propertiesを編集します。例えば、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.standard.StandardAnalyzer

となっているところを、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.cjk.CJKAnalyzer

とします。バージョン1.3からは原則的にこれらの設定変更はwebapps/alfrescoフォルダよりも上の階層でwarパッケージの内部を編集せずに行えるようにする方針になっていますが(messagesフォルダ等のあるsharedというのがそのためのスペースです)、このあたりに関してはまだ対応出来ていません。



以上の作業を行うことで、Alfrescoの日本語化は一応完了します。
# また、ある種のバッドノウハウとして.exeの1ファイルインストーラーは日本語名のフォルダの下では動作しないため、Cドライブ直下などに移してから実行する必要があります。よく引っかかる点なので、本筋とはずれますがメモとして記載しておきます。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月11日火曜日

Alfresco 日本語パック


Alfrescoの日本語化について。




Alfrescoはリソースバンドルの仕組みを利用して、はじめから全メッセージを多言語化することが出来るようになっています。まだまだ誤字誤訳が多い状況ではありますが、弊社でも日本語版ランゲージパックの作成作業を行い、その成果を公開しています。




Alfresco本体のパッケージにもバージョンによっては日本語パックが同梱されていますが、ほとんどの場合内容が古いものになってしまっていますので、常に上記プロジェクトサイトから最新版を入手されることをお勧めします。




また後ほど、Alfrescoへの日本語パックの適用手順を投稿したいと思います。




��文責 Ishii Akinori)



2006年7月4日火曜日

ECMとは何か <2>

リンク: AIIM - The Enterprise Content Management Association.



AIIM(Association for Information and Image Management)の定義によると、

ECM(Enterprise Content Management)とは、企業内全域に渡って、「コンテンツ」を、獲得capture・管理manage・保持store・保管preserve・配布deliverするための、技術やツールや手法のことである。


ということになるようです。




Alfresco Software 会長(Documentum 共同設立者の1人でもあります) John Newtonもpodcastの中で簡単にECMとは何かということに触れていますが、その時彼が最初に言及したのも、まず「Enterprise」というところがキーポイントになる、ということでした。(彼は、企業内のありとあらゆるコンテンツを、格納し、見つけ出しやすくし、再利用を促す、というよりアプリケーションに近い視点で語っているようでしたが)。AIIMの定義による「企業内全域に渡って」の部分ですね。やはり、今CMSというとWebサイトの管理システムを指すことが多いので、この点は十分に指摘しておく必要があるでしょう。単にWebサイトなどの体裁を整えて配信するためのコンテンツに限らず、究極的・理想的には企業内の全ての情報がその対象となりうる、ということです。



次にコンテンツ、ですが、これは「文書+文書と呼ぶのには抵抗があるその他の電子的情報(画像など)」あるいは「(RDBMSに格納されるようなデータではない)非定型データ一般」と考えることが出来ます。企業という文脈においては、結果的にこの2つの定義はほぼ同じものを指すことになるでしょう。



次に、獲得・管理・保持・保管・配布という単語が並びます。これはやや抽象的な語彙ばかりになっていますが、AIIMでは例えばCOLDですとかCASですとかERMといった「業界用語」をこれら5つのステップに分類整理をしています。それらの要素技術は概念としてのECMを完成させるためのパーツになりうるため、目的に応じて整理を行っているのでしょう。この点についても機会があれば後日言及したいと思います。(AIIMの定義原文自体はユーザ登録をしないと閲覧できない状態になっています)



そして、最後にECMが単なるコンセプトでも、または単一のソフトウェアのジャンルでもないということが強調されています。企業内の全コンテンツを最適な管理状態に置く、という目標と、その為の手法及びツール、さらにはそれを実現する技術そのものもECMという名前で呼ばれています。



aegifでは今後技術としてのAlfrescoをベースとして、今までの経験で培った文書/情報/コンテンツの管理のための手法を再構築し、より多くの方に利用していただけるよう取り組んで行くつもりです。



(文責 Ishii Akinori)



ECMとは何か <2>

リンク: AIIM - The Enterprise Content Management Association.



AIIM(Association for Information and Image Management)の定義によると、

ECM(Enterprise Content Management)とは、企業内全域に渡って、「コンテンツ」を、獲得capture・管理manage・保持store・保管preserve・配布deliverするための、技術やツールや手法のことである。


ということになるようです。




Alfresco Software 会長(Documentum 共同設立者の1人でもあります) John Newtonもpodcastの中で簡単にECMとは何かということに触れていますが、その時彼が最初に言及したのも、まず「Enterprise」というところがキーポイントになる、ということでした。(彼は、企業内のありとあらゆるコンテンツを、格納し、見つけ出しやすくし、再利用を促す、というよりアプリケーションに近い視点で語っているようでしたが)。AIIMの定義による「企業内全域に渡って」の部分ですね。やはり、今CMSというとWebサイトの管理システムを指すことが多いので、この点は十分に指摘しておく必要があるでしょう。単にWebサイトなどの体裁を整えて配信するためのコンテンツに限らず、究極的・理想的には企業内の全ての情報がその対象となりうる、ということです。



次にコンテンツ、ですが、これは「文書+文書と呼ぶのには抵抗があるその他の電子的情報(画像など)」あるいは「(RDBMSに格納されるようなデータではない)非定型データ一般」と考えることが出来ます。企業という文脈においては、結果的にこの2つの定義はほぼ同じものを指すことになるでしょう。



次に、獲得・管理・保持・保管・配布という単語が並びます。これはやや抽象的な語彙ばかりになっていますが、AIIMでは例えばCOLDですとかCASですとかERMといった「業界用語」をこれら5つのステップに分類整理をしています。それらの要素技術は概念としてのECMを完成させるためのパーツになりうるため、目的に応じて整理を行っているのでしょう。この点についても機会があれば後日言及したいと思います。(AIIMの定義原文自体はユーザ登録をしないと閲覧できない状態になっています)



そして、最後にECMが単なるコンセプトでも、または単一のソフトウェアのジャンルでもないということが強調されています。企業内の全コンテンツを最適な管理状態に置く、という目標と、その為の手法及びツール、さらにはそれを実現する技術そのものもECMという名前で呼ばれています。



aegifでは今後技術としてのAlfrescoをベースとして、今までの経験で培った文書/情報/コンテンツの管理のための手法を再構築し、より多くの方に利用していただけるよう取り組んで行くつもりです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月1日土曜日

Release 1.3

リンク: Release 1.3 - AlfrescoWiki.



ついに Alfresco のバージョン1.3がリリースになりました。
1.2.1からライセンスプログラムが変更になり、無料で利用できる Community Network 版においてもフル機能が実装されるようになっていましたが、今回は統合版としての初のリリースということで、かなり大幅な機能強化がなされています。



1. JavaScriptのエンジン(スクリプトによるカスタマイズ)
2. Webクライアントのカスタマイズフレームワーク
3. 削除アイテムの復帰機構
4. データモデルに対する制約条件や必須項目の設定
5. パフォーマンス改善
6. スペース向けアクションの拡充
7. スペースやファイルに対するリンク機構
8. スケジュールアクション(イベントドリブンではなく時間指定によるアクション実行 Cronライク)
9. リポジトリ全体のエクスポート、インポート
10. Alfresco SDK 開発者向けキット
11. Kerberosサポート



などが主な新機能としてあがっています。



# リンク先はリリースアナウンスではなく技術情報Wikiのまとめです。



(文責 Ishii Akinori)



Release 1.3

リンク: Release 1.3 - AlfrescoWiki.



ついに Alfresco のバージョン1.3がリリースになりました。
1.2.1からライセンスプログラムが変更になり、無料で利用できる Community Network 版においてもフル機能が実装されるようになっていましたが、今回は統合版としての初のリリースということで、かなり大幅な機能強化がなされています。



1. JavaScriptのエンジン(スクリプトによるカスタマイズ)
2. Webクライアントのカスタマイズフレームワーク
3. 削除アイテムの復帰機構
4. データモデルに対する制約条件や必須項目の設定
5. パフォーマンス改善
6. スペース向けアクションの拡充
7. スペースやファイルに対するリンク機構
8. スケジュールアクション(イベントドリブンではなく時間指定によるアクション実行 Cronライク)
9. リポジトリ全体のエクスポート、インポート
10. Alfresco SDK 開発者向けキット
11. Kerberosサポート



などが主な新機能としてあがっています。



# リンク先はリリースアナウンスではなく技術情報Wikiのまとめです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年6月30日金曜日

ECMとは何か <1>

ECM Enterprise Content Management、日本語では企業向けコンテンツ管理ということになりますでしょうか。いわゆる3文字略語というのはマーケティング主導、イメージ先行といいますか、いざその本当の意味は何かと問いかけられると言葉に窮してしまうところがあります。



この傾向は何も我々日本人だけのことではなく、海外においてもECMとは何か、かつて言われたEDMS(Enterprise Document Management 文書管理)とはどう違うのか、Webで利用されているCMS(Content Management System)との違いは何か、なんていうことが議論になっているようです。(他の業務アプリケーションでも例えば”SFAとCRMでは何が違うのか”、なんていう話をよく目にしますね)



そもそもこういった業界3文字略語が意味しているのものが、理念・コンセプトなのか具体的な製品なのか、というところからして意見が分かれそうです。ここでは、あくまで理念・コンセプトと捉えてみたいと思います。



まず、ECMとEDMの違い、文書管理(あるいはドキュメント管理)とコンテンツ管理ではどう違うのか。話を企業向け商用ソフトウェアの世界に限定するのであれば、これはPCの利用が推進されて電子メール、音声、動画、写真等「文書」という言い回しが不適切だと思われる電子データが増えてきたので、広く「コンテンツ」と呼ぶことにした、ということのようです。情報の共有化が促進され、ありとあらゆる情報を、検索し再利用することで作業の生産性を上げる、ということが理想とされています。



先ほど、企業向け商用ソフトウェアの世界、つまりはエンタープライズの世界に限定すれば、という前提を入れたは、このエンタープライズというキーワードを外したCMSという言葉にはまったく別のニュアンスがあるからです。通常CMSといいますと、今ではWebコンテンツマネジメント、Webサイトの管理システムを意味することが多いようです。この傾向はオープンソースの世界では特に顕著で、例えばXoopsやMambo 、Joomlaなどがその代表といえるでしょう。バージョン管理、ユーザ権限管理などの文書管理と同じアイデアが盛り込まれてはいますが、その対象はあくまで(たとえ社内向けであれ)Webサイトであり、基本的な管理単位はページです。それに対し、文書管理ツールにそのルーツをもつECM製品では、PCのデスクトップで扱われる「ファイル」の単位がそのまま管理単位になります。



Web由来のCMSでも拡張により「添付ファイル」を扱えたり、ECM製品がWebパブリッシングの追加機能をもっていたり、ということで実際にはこのボーダーはあいまいになってきています。例えばAlfrescoでもHTMLやテキストファイルはWebアプリケーション上で直接編集が可能で、その意味ではWebコンテンツ管理をすでに実現しているとも言えますし、今後さらにその分野に強力な機能強化が計画されています。(この点については後日また詳しくお伝えするつもりです)



# 実はECMという用語にはAIIMという団体が”公式な定義”を発表しているんですが、それについてもまた後日。



(文責 Ishii Akinori)



オープンソース ECM の決定版!?

弊社が主力サービスとして取り扱っているイギリス発のオープンソース ECM(Enterprise Content Management 企業向けコンテンツ管理)製品、Alfrescoのご紹介をさせて頂きます。



Alfresco はハイエンドな文書管理システムとして名高い商用アプリケーション Documentum の共同設立者の一人 John Newton をはじめとする文書管理コンテンツ管理の専門家集団によって新たに作られたオープンソースソフトウェアです。



我々は、このAlfresco、言い換えれば「オープンソースによる企業向けコンテンツ管理システム」には市場を大きく変える可能性があると信じ、彼らのパートナーとして日本における普及に努めていくつもりです。企業向けコンテンツ管理システム ECMは今や企業にとっての必需品であり、それをより多くの企業に広げていくためにはオープンソースこそが唯一妥当な戦略である、そんな彼らのビジョンに強く共感しています。



文書管理/コンテンツ管理の重要性は長年にわたって指摘され続けてきたことであり、また近年ではコンプライアンス強化を目指し市場は活発になりつつあることは疑いありません。しかし、企業の根幹をなす業務システムでもなく、ウィルス対策やアクセス制限などの直接的なセキュリティ対策ソリューションでもないこの種のソフトウェアは、いわば一種の「贅沢嗜好品」としての扱いを受けてきました。この傾向は日本国内で特に顕著であるといえます。そのことは企業向けコンテンツ管理システムのユーザが製薬業界や金融業界などIT投資に積極的かつ特殊なニーズがある業界に偏っているという現状からもよくわかります。必需品であるはずなのに、一部の人にしか行き渡っていないという現状があるわけです。



Alfresco はオープンソースであり、自己リスクでの使用に関しては完全にフリーです。15年以上コンテンツ管理アプリケーションを開発し続けてきたチームが、これまでの経験・教訓・ノウハウを踏まえた上で、最新のテクノロジーを使って再設計したシステムです。当然、多言語化もその前提に含まれており、日本語の文書も扱うことができます。



弊社ではアジア圏唯一のパートナーとして、これからも更なる多言語対応への協力を推し進めると共に、近日中に日本語によるコミュニティサイトを構築する予定で Alfresco社と準備を進めています。メニューの日本語化などのノウハウについてもこのBlogかそのサイトで積極的に公開していく予定です。



ぜひこの”コンテンツ管理業界のイノベーション”の成果をご体験ください。



(文責 Ishii Akinori)



2006年6月28日水曜日

Blogスタート

本日、私たち株式会社イージフ(以下、及び今後 aegif)のBlogを開始しました。



aegifは公認会計士とITコンサルタントの協働による新会社で、企業内の文書管理や内部統制についてのサポートをメインの業務としています。この3ヶ月は事業の基礎固めのための準備活動をやってきました。



今回、企業向けコンテンツ管理システムAlfrescoを開発しているイギリス企業Alfresco Softwareとパートナーシップを締結、日本においても広く働きかけをしていくべき状況になりました。近日中には技術情報の中心とすべくコミュニティサイトも立ち上げる予定です。



このBlogでは文書管理、オープンソース等の技術情報から、内部統制などの会計的なトピック、コンサルティング方法論など幅広い話題を取り扱って行きたいと思います。



それでは、今後ともよろしくお願いします。



(文責 Ishii Akinori)