2010年2月27日土曜日

日本IBMとIBCSが4月に統合 - ニュース:ITpro


[From 日本IBMとIBCSが4月に統合 - ニュース:ITpro]

弊社の創立メンバ4人のうち実に3人の出身ファームであるIBMビジネスコンサルティングサービスがついに日本IBMと統合することになったそうです。


プライスウォーターハウスクーパースコンサルタントという名前の時代に就職活動をし、入社の日にPwCコンサルティングになると聞かされ、監査法人との独立性確保のためにMONDAYに社名変更するというアナウンスに目を疑い、いよいよとなったところで急遽IBMによる買収のニュースを聞く、という一連の流れを思い出します。


ファームの規模が全く違うとはいえ、ここ数年のコンサルティング業界の再編の動きがどういう結果を生むことになるのか、まだまだ先行きは不透明です。アウトソーシングビジネスの比重を高める、成果報酬型プロジェクトを実施する、などのビジネスモデルの転換についてのニュースも一段落したように思います。不景気の間にファームの統廃合が進み、業界全体の構成メンバが多少スリム化された後、結局同じようなビジネススキームが続いていくという見通しを語る方もいらっしゃいます。我々は比較的若いファームだと思うので、いわゆる従来からあるコンサルティングサービスの世界でもまだチャレンジするべき事がいくらでも残っているような気がしていますが、やはり仕事柄どのような意味であれ「同じことを繰り返していく」という方針には抵抗があります。


少しずつでもリスクをとって、自覚的に新しいことにチャレンジしていきたいと思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月26日金曜日

Paul Hampton » Blog Archive » Access the Repository Browser from Alfresco Share


[From Paul Hampton » Blog Archive » Access the Repository Browser from Alfresco Share]

Alfresco 3.2rバージョンに同梱されているShareの新機能に、Alfresco DM本体へのアクセスというものがあります。Alfresco Blogsの中で取り上げられていたのでご紹介したいと思います。


Alfresco Shareは、その名の通りSharepointを意識した製品で、Siteといわれる単位でいわゆるグループポータルを持ち、Blogエディタやカレンダーなどのガジェットを組み合わせてコラボレーションを行うためのソフトウェアです。バックエンドに本格的なECMエンジンであるAlfrescoを利用していることと、JavaScriptによるRESTful API構築を可能にするフレームワークであるSurfの上に構築されていること、の2点が主だった特徴なのではないかと思います。


ここで管理される各種のレコードはAlfresco DMからみますとCompany Home直下のSitesというスペースの中にSite毎に作成されるサブスペースの中に保存されることになります。Share自体にも文書ライブラリというガジェットがあるので、従来からAlfresco DMで行うような文書管理もある程度は実現可能だったのですが、アスペクトの操作などの機能が提供されない、Sites下にしかアクセスでいない、などといった制約がありました。今回のこの新機能はこれらの制約を一気に解消する試みであると言えそうです。


Shareの特徴のところで挙げましたが、ShareではJavaScriptによって作成されたWebサービスであるWebScriptsが多用されています。これはいわゆるLightWeight言語を使って本格的な業務アプリケーションのオルタナティヴクライアントが作成可能であることの証左であるとも言えるのではないかと思います。AlfrescoのCMIS実装も概ね同じ基盤の上に成り立っているので、製品独自の(”ネイティヴな?”)規格ではなくCMISという標準規格を採用する上での意思決定においてパフォーマンスの実績がネックとなるケースというのも容易に想定できると思いますが、ことAlfrescoに関してはこのShareを評価することでかなり見通しが良くなると考えられます。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月25日木曜日

Alfresco Named to KMWorld Magazine List of 100 Companies that Matter


“In today’s knowledge economy, Alfresco Software does more than simply throw sophisticated technology at its customers, it provides real solutions through inspired planning and execution throughout the entire constituency chain," said Hugh McKellar, KMWorld editor in chief.

[From Alfresco Named to KMWorld Magazine List of 100 Companies that Matter]

KMWorldのナレッジマネジメントに関連の「押さえておくべき100の企業」(意訳のつもりです)の1つにAlfrescoの名前があがっている、というプレスリリースが出ていました。


果たして100の企業のうちの1つに選ばれるということがどれだけの意味を持つものなのか、率直に言って今ひとつピンとこないところもありますが、、、


元記事のTwitter向けリンクを辿ると、100の企業のリストではなく、“Content” technology predictions for 2010という記事に遷移します。コンテンツ管理系の技術トレンドとして、「ソーシャル・コラボレーション」「多言語化」「(文書管理・エンタープライズサーチ向け)モバイルクライアント」が挙げられています。


モバイルクライアント。個人的には仕事用の環境がMac OS Xで統一されていることもあってiPadに期待していますが、業務システムに対して単機能的な使い勝手のよい端末を作ろうと思えばやはりAndroidの方が障害が少ないのではないか、という気持ちにもなりますね。AlfrescoもすでのiPhone OS上のクライアントがありますし、確かに注目せざるを得ないトピックであると言えそうです。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月23日火曜日

Steve Jobs is a recipient of the Jim Henson Celebration Honor Award


[From Steve Jobs is a recipient of the Jim Henson Celebration Honor Award ]

趣味に走ったポストになりますがご容赦ください。


弊社の技術メンバの大多数がMac OS Xユーザであることを考えると会社とも完全に無関係なわけではありませんが、私がこのニュースに反応したくなったのは、スティーヴ・ジョブスではない方の名前に惹かれたのが理由です。(今回は受賞者の名前は日本語で書くことにしましょう)


Jim Henson Honors Awardは2005年に設立された「創造性への関与、芸術と技術の革新的な応用、他社の感化」などを評価する賞です。ジョブス氏は今回、個人に授与されるCelebrity Honorを受賞しています。Creativity Honorには映画監督のニール・ブロムカンプ氏が選ばれています。因みに昨年はあの宮本茂氏が同賞(Celebrity Honor)を受賞しています。以前はJ・K・ローリング氏も受賞しました。


Jim Hensonと言えば言わずと知れたマペットの産みの親ですが、死後もこうした形で名前や理念が受け継がれていくということは素晴らしいことだと思います。(ビジネス的にはディズニーを経由してなんだかややこしい感じにも見えてしまいますが)


#Alfrescoに関連して受賞ニュースを色々とご紹介してきた中で、珍しく個人的にも気持ちが盛り上がるニュースを目にしてしまったのでついポストしてしまいました。いや、Alfrescoのニュースに盛り上がりを全く感じないというわけではありませんが・・・


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



創立記念日



2010年2月19日金曜日

Alfresco Shareランゲージパック更新


[From AlfrescoForge: Japanese Language Pack: Project Info]

最新バージョンのAlfrescoではShareの多言語化が安定してきているので、ランゲージパックの形式を変更しました。


今まではwebapps/share/WEB-INFの下へメッセージファイルをコピーしていましたが、今回からはAlfresco DM本体と同様shared下に配置することができます。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2010年2月18日木曜日

Gartner: Document Management in Top 10 Tech Priorities List


Turns out, the CIOs are focusing on document management, web 2.0 and mobile technologies — among other things — but cloud computing and virtualization are at the top of their priorities list:

[From Gartner: Document Management in Top 10 Tech Priorities List]

ガートナーの2010年版「CIOのためのトップ10プライオリティ技術編」(Top 10 Technology Priorities in 2010)に文書管理が含まれています。第7位のようですね。昨年には文書管理もECMも含まれていなかったのですが、これは一体どういうことなんでしょうか。


調査自体は世界中の1600人のCIOに対するアンケートの結果をまとめたもので、元記事からリンクを辿って詳細情報をみてみると、Document Managementというキーワード単体ではなく、Data/ document management and storageという形で少し広い範囲で票を集めた結果であるようにも見えます。不景気のなかでも実際にデータはもの凄いスピードで増加し、機材は徐々にではありますが劣化していくわけですから、データ管理に関心が戻ってくるものある種自然な流れなのかもしれません。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月17日水曜日

Alfresco Named in CIO UK’s “Twenty Companies to Watch in 2010”


“Alfresco is already well known to open-source types and has the giants of the enterprise content management space coming over all defensive.” said Martin Veitch, Editor of CIO UK. The article goes on to highlight Alfresco’s large user base and identifies the massive opportunity presented by such significant mindshare.

[From Alfresco Named in CIO UK’s “Twenty Companies to Watch in 2010”]

どこかですでに書いたかもしれませんが、Alfrescoは今や世界最大の非公開のオープンソース企業になっているそうです。確かに、そう言われてみればそうなのかもしれない、とは思いますが、世界最大、と言われるとやはり少し意外な感じがします。国外での実績や知名度については我々も常々強くアピールしているところではあるんですが・・・


元記事は久しぶりにアワード受賞の報告です。CIOのUK版(今はもうCIOマガジンとは呼ばないのでしょうか)による「2010年注目すべき20の企業」に選ばれたそうです。Already well knownと表現されています。日本市場に新しい製品を紹介する、という形で今まで活動してきましたが、ここに来ていよいよ海外市場における認知度と国内の状況とのギャップに自覚的にならざるを得ない状況になってきたように思います。今年はAlfresco社も日本市場に対して具体的なアクションもとってくれている状況にあります。今年は我々だけでなく国内ECM市場にとっても非常に重要な年になるのではないかと思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月16日火曜日

AlfrescoForge: Japanese Language Pack: ファイルリスト


[From AlfrescoForge: Japanese Language Pack: ファイルリスト]

Alfresco Forgeの日本語ランゲージパックのファイルを更新しました。対応遅れて申し訳ありません。


先日、このBlogに書いて公開したつもりの記事が消失していることに今気が付きました・・・


Shelfを作業棚とする方式を復活させています。Navigatorもナビゲータになっています。Data Dictionaryの下はすべて英字名としています。他にも細々と変わっていますが、目立つのはそれくらいでしょうか。


近々またたくさんの訳語が必要になる更新が控えているので、その予行という意味もあります。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月13日土曜日

OpenOffice.org 3.2 New Features


[From OpenOffice.org 3.2 New Features]

OpenOffice.orgの新しいバージョンが公開されました。


仕事で使っている機材がMac Book Proなので普段はKeynoteとNumbersをなるべく使うようにしているんですが、XMLベースのOfficeファイルを受領した場合にはOpenOffice.orgを使っています。(昨晩もImpressでpptxファイルの修正をしていました)


日本語環境改善拡張機能と梅フォントの組み合わせでかなり再現率は向上していますが、やはりプレゼンテーションファイルでは細かい文字送りがずれてしまいますね。テキストボックスの余白などを毎回手作業でいじっているような状況です。多分もっと効率の良い方法があるとは思うのですが、メインの道具ではないという意識でいるとなかなかちゃんと調べたりスクリプトを書いたりしようという気持ちになれません。一度まとまった時間をとった方がトータルでは得をしそうという予感はあるのですが、、、


AlfrescoのPDF作成機能もOpenOffice.orgを使っているので、同じように体裁が崩れたPDFが出来上がってしまいます。


Windows上のプリンタドライバとして動作するようなソフトを使って外部で変換をさせるというソリューションもいくつかありますが、OpenOffice.orgだけで完結してくれた方が当然すっきりした構成になるので、今後もOpenOffice.orgの動向は可能な限りおっていきたいと思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月10日水曜日

Open source industry veteran Matt Asay joins Canonical as chief operating officer | Ubuntu


“We think Matt brings to Canonical the perfect blend of industry, executive and community savvy.”

[From Open source industry veteran Matt Asay joins Canonical as chief operating officer | Ubuntu]

Matt Asay氏がAlfrescoを離れてUbuntuのCanonicalのCOOになるみたいです。


Alfrescoの初期メンバーの中でも「オープンソース」というキーワードを体現していた人物ですね。CEOのJohn Powell氏は元Business ObjectsのCOO、会長のJohn Newton氏は元DocumentumのCTOですから、生粋のプロプライエタリ産業の文化から来ていたわけで、それらがバランスよく混在していること自体もAlfrescoの魅力であったと思います。今ではAlfresco社も非公開オープンソース企業としては世界最大ではないかと言われているくらいですから、会社自体をオープンソースと言う言葉で飾り立てる必要はもはやなくなっていると思うのですが、他人のこととはいえ会社の創業メンバーがその会社を離れるというのは、やはり寂しいことなのではないかと思ってしまいますね。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

2010年2月9日火曜日

Alfresco Introductory Pricing for Certified Open Source Records Mgmt


Alfresco is offering an introductory pricing discount of 40%* on orders placed for the Alfresco RM module before February 25th, 2010.

[From Alfresco Introductory Pricing for Certified Open Source Records Mgmt]

日本語ランゲージパックのお話をさせて頂こうかと思っていたのですが、作業が煮詰まっているのでAlfresco公式サイトの更新のお知らせだけをしてお茶を濁したいと思います。


レコードマネジメントへのてこ入れということなのですしょうか、期間限定でディスカウントをしているようです。オープンソースモデルの開発手法と、サブスクリプションモデルのビジネス、直販に近いイメージのマーケティング(実際にはSIerの代理販売のプログラムは存在します)、ということで従来のエンタープライズ向けソフトウェアとは色々な意味で違ったマーケティングが求められているのではないかと思いますが、先日のトレーニングについで今度はレコードマネジメントモジュールに対するディスカウント。結構コンサバティヴというかあまり工夫が感じられない販売戦略である気もします。とはいえここ数年続いた堅調な成長の結果、客層もおそらくは結構かわってきているんだと思います。そこでこういったキャンペーンを打って市場の反応を伺っているということでしょうね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月6日土曜日

来客週間の終焉

長いようで短かったAlfrescoメンバの来日期間が終わりました。


新しいバージョンの情報や今後のロードマップ、日本語対応をより精緻に行っていくためのアイデア、各国のリファレンス事例の詳細情報など、非常にエキサイティングな話を幾つも聞くことができました。


英会話は得意ではないため、精神的なプレッシャはかなり感じていたのですが、終わってみればもう少し色々と突っ込んだ話ができたはずではないか、などとくよくよと反省することばかりであるような気がします。


今回見聞きした情報についてもまとまった補足情報がAlfrescoから送られてきたタイミングで色々とご紹介させて頂きたいと思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年2月5日金曜日

御礼

Alfrescoセミナにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。講演者の方々にも改めてお礼を申し上げたいと思います、、、が、恐らくここを読まれていることはないでしょうね。少なくともAlfrescoの2人は日本語が読めないですし。


私も最後の質疑応答の際には壇上に上がらせて頂きましたが、結局半端に司会のようなことをするだけになってしまったので少し反省しています。


その質疑応答セッションの中で1つ改めてここに記録しておいた方が良いと感じたやりとりがあったので、簡単にその部分だけご紹介したいと思います。


「コンテンツはDBに保存されるんですか?」


という趣旨の質問で、これは我々も非常に頻繁に出くわす質問です。Oracle社のECMとの比較で出てくることが多いと感じていましたが、今回回答したDenisはSharePointとの比較と捉えたようでした。私の経験ではこうした質問をされる方の意図は多くの場合コンテンツがDBに入っていればDBだけバックアップをとればリポジトリ全体のバックアップを取得できる(またその際には既存のバックアップツールがそのまま利用可能であると期待できる)、ということを念頭に置いているケースが多く、またSharePointと比較した質問をされる方はあまり具体的な運用負荷などまで検討されていないことが多いので、このギャップは非常に面白いと感じました。


回答は、「主にパフォーマンス上の理由でDBへの保管は採用していない。その方式はスケールしない」というものでした。実際に大きな提案の際にはベンチマークなどを実施して、Alfrescoが採用している(Documentumも同じですが)属性情報だけをDBに格納するという方式の方がスケールするということを示したこともあるんだそうです。確かにDB1箇所にすべてを集中することはパフォーマンス上有利とは言えないので、結果自体は説得力があるものだと思います。(そういった結末がある程度見えている勝負の場合、逆にどれだけ厳密にフェアな比較環境を用意できたのか勘ぐりたくなる部分もありますが)


他にもこれらの方式の比較には、暗号化やリソース競合の回避など、色々と比較すべき利点や欠点がありますが、まずはパフォーマンス、特にスケーラビリティというのが最初の回答であったということは強調しておきたいと感じました。SharePointとの比較論の中で彼らがスケーラビリティに言及する時も、常にこの違いは念頭にあるのではないかと思います。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2010年2月4日木曜日

Blog更新

このBlogはTypepadをサービスを利用して運営しています。実は数カ月前からTypepadのバージョンアップの告知を受けていたのですが、少しずつ新しい基盤に移行していくということで、その更新の順番が我々のところにはなかなかまわってこず少々じれったい思いをしていました。(恐らく法人ユーザの移行は相対的に遅れて実施する様にするという話だったと思います)


個人・法人ともにあれだけのユーザ数があると運用も色々と難しくなってきます。改めてSaaSやクラウドというキーワードが、運用の自動化や基盤の共通化との関連をからめて語られていることの意味を感じます。


BlogとECMではかなりソフトウェアの性質は違いますし、初めからSaaS型の展開を狙って作成されたソフトウェアと、元来オンプレミスを前提としてきたソフトウェアでも事情は異なるでしょう。また、Perlで書かれたソフトとJavaで書かれたソフトウェアを同列に語るのは不適切なケースもあるかもしれません。しかし、今後ECMもますますSaaSモデルでの調達が普及するであろうことを考えると、こういったバージョンアップ時の運用業務フローについては予め明確なイメージを掴むように努める必要がありそうです。(なかなか簡単なことではないと思いますが)


そういえば、GoogleのアプリケーションもいよいよIE6のサポートを打ち切りました。企業内の標準環境が依然IE6であるケースというのはまだまだあることだと思います。ベーンダーロックインフリーやゼロフットプリントというコンセプトの意義を理解して頂く上では好機とも言えますが、結局目下の問題の解決でバジェットが埋め尽くされてしまう、なんてこともありそうです。


(Ishii Akinori IT Coordinator)



2010年2月3日水曜日

欧州から来客


[From セミナー|aegif]

明後日のAlfrescoセミナーに先だって、講演者であるDenis Dorval氏とMike Farman氏が来日しました。


二人とも今朝成田に到着したばかりですが、さっそく来日中のスケジュールや日本市場の特徴などについての会議を行いました。ECMの国内市場が諸外国にくらべてかなり小さいということはよく言われることですが、実際その理由がどの程度「日本市場の独自性」によるものなのかは正直確信が持てません。


メインフレームが多い、トップダウンの改革が行えない、パッケージに業務をあわせるよりカスタマイズを好む、GUIの細かい完成度に拘る、、、などなど、よく言われる国内市場の「特徴」は、確かに実感としてその通りであるように思えることも多々あるのですが、それを日本論として自信をもって振りかざせるほど諸外国について詳しいわけでもない、というのが正直なところです。


来日中に彼らの発想をより深く把握できるように努めて、今後の提案や方針策定に反映していきたいと思います。


#とりあえず第1回の打合せでは、意外にOSS企業の基本を外さずコミュニティの構築を重視しているらしい、ということがわかりました。Alfrescoはビジネス指向が強いチームであるという先入観があるので、そこは少し意外な気もしました。確かにコミュニティのベースを築くことが営業上もサポート業務の負荷軽減という意味でも合理的だという主張は説得力があるものではあるのですが。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2010年2月2日火曜日

社内研修はじめました

これまでaegifで社内研修というと、元同僚の会社であるLCIさんのコンサルティング研修を新規採用時に受講してもらうくらいだったのですが、社内メンバーが講師になる形での社内研修をはじめてみました。


題材は、英語・会計・Alfresco、です。当然、私はAlfrescoの講師を担当しています。


Alfrescoに関しては教育パートナーとしてのライセンスの問題に留意する必要がありますが、すでに公式トレーニングのコースやマテリアルを見聞きしているので、それと同じスコープの研修を行うことはさほど難しくはありません。システム管理、Webクライアントの拡張とカスタムモデリング、API開発、WCMなどのメニューがあります。受講者である社内メンバのすべてが技術系というわけではないので、API開発のコースに相当する内容までやるのは少し無理があるかもしれませんが、いずれにしても所要時間も含めて講師としては目安がいろいろと把握できているので、他のコースに比べてもやりやすい部類の内容になるかと思います。(他のコースは一般販売されている教材を利用しています)


しかし、本当は、ECMというキーワードの周辺事情についての細かい話(体系立てて話をできるかどうか微妙なところだと思っています)とか、コンサルティングの具体的な手法など、技術系の話題以外のところに踏み出してみたいという気持ちもあります。通常業務がたてこんでいるのでなかなか準備の時間をとれませんが、こういう取り組みの中から教材の公開などができるようになると楽しいのではないかと考えています。その時はまたこのBlogで告知をしたいと思います。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)