2010年3月20日土曜日

ECM Strategy - Open Text Corporation

Like anything of lasting value, a successful Enterprise Content Management (ECM) strategy has to be nurtured. It is a multi-year venture that must be fostered and nourished, but the payoff is significant and the benefits can be experienced early in the life of the ECM system.


[From ECM Strategy - Open Text Corporation]


Alfresco社からみると競合になりますが、プロプライエタリの本格的ECM製品の1つであるLiveLinkのOPEN TEXT社がECM Strategyというサイトを運営しています。


ECM戦略のコンセプトについての学習コンテンツと、ECM成熟度モデルのセルフチェックのコーナーが提供されています。ここでいうECMの成熟度モデルは、「ビジネスとの協調」「人」「ガバナンス」「ビジネスプロセス」「技術」というGartnerが以前発表していた切り口に「ユーザエクスペリエンス」を追加したものの様です。比較的シンプルなモデルですね。Gartnerのものの評価軸は手元に私家訳版があるのですが勝手に公開するのは問題がありそうなので、そのうち他のモデルとの比較などの形で解説記事なり資料なりを書きたいと思います。


ECM Strategyのセルフチェックのアプリケーションは結果がGartnerの調査のメトリクスと比較できるという点では他のもっと軸が多いモデルと比べても優れたツールであるといえるのではないでしょうか。各切り口に対して5つ程度の質問に3段階の回答を返して行く、というやり方なのですが、質問の設定の仕方などにも流儀の違いが見えてきて面白いですね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月19日金曜日

Versioning Behaviour - AlfrescoWiki


For the Alfresco 3.2 we're also adding the ability to auto-version on metadata-only (property) updates, even if the content has not been updated. As an experimental new feature, this will be on by default for the Alfresco Community 3.2 release. This feature is work-in-progress and subject to change, pending further testing and feedback.

[From Versioning Behaviour - AlfrescoWiki]

かねてからECM製品の導入支援の中でよく見かける期待ギャップとして、「属性情報の更新は、コンテンツ実体そのものが変わるわけではないので、別バージョンとしては扱われない」というお話をさせて頂くことが多かったのですが、Alfrescoのバージョン3.2からは属性値のみの変更もコンテンツの更新としてバージョン管理の対象とするこ”も”できるようになりました。


システムの挙動がこれによって変わってきているので旧バージョンの利用者の方は注意が必要かもしれません。コンテンツモデル上の設定でいままで通りの挙動に戻すこともできますし、初期バージョンの値の設定や特定の属性値のみ対象とするというような細かいコントロールもできるようになっているようです。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月18日木曜日

Alfresco CMIS » Blog Archive » Spring Surf and OpenCMIS Integration


[From Alfresco CMIS » Blog Archive » Spring Surf and OpenCMIS Integration]

AlfrescoアーキテクトのDavid Caruana氏(CMISの検討委員のメンバでもあったはずです)がCMIS関連の記事を出しています。


AlfrescoからSpringに移管されたRESTful APIのスクリプティング環境であるSurfと、ApacheファウンデーションのCMIS実装であるOpenCMISの組み合わせによって「CMISブラウザ」を作成し、そのツールを使ってAlfrescoとeXoのリポジトリにアクセスする、というデモです。


まだまだ作成過程のまっただなかにある様ですが、かなり具体的にCMISの可能性を示すデモになってきていると思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月16日火曜日

Forumのメンテナンス

Alfresco Forumの管理者からメンテナンスの連絡がありました。



Dear All,



We are planning to migrate all forums to new servers on 16 March (tomorrow)

at 6:00AM GMT and expect to complete work by 11:00AM GMT.



Please do not enable forums boards during above migration times.



Regards,

David Sadowski / Webmaster



午後3時くらいからしばらくフォーラムが利用できなくなるようです。



��文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

8 Things You Need to Know About Information Management -- The complete list -- 81 postings! - Digital Landfill


[From 8 Things You Need to Know About Information Management -- The complete list -- 81 postings! - Digital Landfill]

以前から何度か取り上げている「8 Things」シリーズですが、またまとめ記事がポストされています。


情報管理に関してあなたが知っておくべき8つの事、完全リスト、81記事! だそうです。


電子ブック形式の方も更新されているようです。また、少しずつご紹介していくのも良いかもしれませんね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月13日土曜日

オープンソース徹底活用 Alfrescoによるドキュメント管理入門: 奥野 章人: 本


[From Amazon.co.jp: オープンソース徹底活用 Alfrescoによるドキュメント管理入門: 奥野 章人: 本]

Alfrescoについての日本語の書籍が出ました。しかも、(著者の奥野さんとは面識があるのですが)Alfresco社の代理で日本展開をしている我々とは無関係なところでの出版です。いよいよAlfrescoの認知度も高まってきたと感じます。


英語で出ている既存の書籍よりもエンドユーザ寄りの内容で、初めてのユーザがAlfrescoをインストールするところから基本的な使い方までがまとめられています。これまで類似の情報というと、日本語では弊社でお配りしているインストールガイドやアドミンガイドの古いバージョンのものぐらいしかなかったため、評価を行われる方にとっては非常に有用な書籍ではないかと思います。Packtから出ている英語の書籍でいえばAlfresco 3 Bookをさらに平易にしたような内容です。そういう意味では私たちもさっさと技術者向けの書籍でも出さないといけないのかもしれませんね。


つい最近ランゲージパックの訳語を変えてしまったので、スクリーンショットなどは現在公開されているものと異なってしまっています。これはちょっと心苦しいです。


また、細かい点になりますが、この書籍ではSenなどをLuceneの日本語対応のために別途ダウンロードする形になっていますがCJKAnalyzer自体はAlfrescoに同梱となっていますので、検索キーワードの最小文字列だけ設定すればそのまま日本語での検索は可能です。逆に、辞書を設定しJapaneseAnalyzerなどを採用したい場合はもう少し煩雑な手続きが必要になります。(最近ですとLuceneまわりのノウハウが日本国内にも色々と溜まってきているので、それはそれでこのBlogでも別途真面目に取り扱いところではあります。)


またアスペクトについてもSpringフレームワークと同じところで解説されてしまっていますが、AlfrescoのアスペクトはSpringフレームワークのアスペクトとは全く別物なので、これについても何処かでまとまった解説記事を書かないといけないな、という思いを新たにしました。話しだすとややこしいですし、他の伝統的なECMとの比較がないと意義が見えづらいということもあって、エンドユーザ向けの説明からはざっくりと省略しちゃった方が良かったりする面は確かにあるんですよね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月12日金曜日

Alfresco Highlights Record Channel Growth with Partner Awards


#Alfresco highlights impressive US channel momentum with partner awards including Acquity, Micro Strategies & Clazics

[From Alfresco Highlights Record Channel Growth with Partner Awards]

Alfresco社のプレスリリースが発表されています。


2009年度はパートナーチャネルを倍以上に成長させることができたようです。156%の成長率で、特に北米では80社を超えるパートナーとともにエコシステムを形成することができた、としています。


今年からアジア圏へのコミットが向上している背景として、最初は欧州、次に北米、という形でこれまでに一定の成果を出すことができたからだ、という説明を何度か受けていますが、それが数字として改めて示された格好です。


同時にいくつか北米版のアワードが発表されています。SI of the YearはAcquity Groupで大規模な導入事例とそれによるAlfresco WCMのポジション確立への貢献度が評価されたようです。SI Innovator of the YearはMicro Strategies IncでKofax連携の部分が受賞の理由としてあげられています。Oracle FinancialsやGoogle Search Applianceとの連携にも言及されていますね。最後は、Training Partner of the YearとしてClazicsです。彼らの貢献により北米エリアでのトレーニング収益が年間ベースで71%も向上した、とされています。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月11日木曜日

ランゲージパックのマイナーな修正


[From AlfrescoForge: Japanese Language Pack: Project Info]

Alfrescoの日本語ランゲージパックの修正を行いました。


Shareの一部で日付の書式が崩れるところがありますがランゲージファイルだけでの対応が難しいため現在Alfresco社と対応策を検討中です。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月10日水曜日

Sourcesense contributes to IKS project


[From Open4Dev - Piergiorgio Lucidi's Website - Journal - Sourcesense contributes to IKS project]

以前Alfresco WCMのトレーニングの際にお世話になったイタリアのSourceSense社が、セマンティックウェブのプロジェクトへの参加を発表していました。


IKSというのがそのプロジェクトで、元々は欧州委員会からはじまった取り組みのようです。小中規模組織向けのCMSを開発しているベンダに参加を呼びかけています。CMSベースで構築されているサイトをどんどんセマンティックウェブに対応させていこうということなのでしょうか。


確かに一定規模のコンテンツを抱えているサイトはすでに何らかのCMSを基盤として採用しているでしょうし、コンテンツの総量や品質についての検討をひとまず置いておくとすれば、対応するサイトの潜在的な数で考えれば下手に大規模サイトマーケットを狙っている製品が対応するよりも、中規模向けのオープンソース製品を狙い撃ちした方が影響力という意味でも効率が良さそうな気がしますね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月9日火曜日

書籍「Apache Solr入門」 | 関口宏司のLuceneブログ


[From 書籍「Apache Solr入門」 | 関口宏司のLuceneブログ]

もうみなさんご存知かもしれませんが、ついつい買いそびれてしまっていたので備忘的に参照しておきたいと思います。


Alfrescoでも採用されているオープンソースの検索エンジンライブラリLuceneをベースにした検索エンジンサーバApache Solrの日本語による書籍です。執筆者の関口さんの会社ロンウィットではLuceneを中心としたコンサルティング&サポートサービスを展開されています。とくにSolrに関してはRONDHUIT Certified Solrサブスクリプションという形で独自ブランドでのサポートプログラムを用意されています。(国内のオープンソース関連サービスの事例として、参考になります)


AlfrescoにおけるLuceneの使われ方はかなり込み入ったものですので、我々もLuceneやその周辺のソフトウェアについてはよく研究しなければなりません。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月6日土曜日

[速報]クラウドサービスの米RightScaleが日本への進出を表明、年内にも - Publickey


「すでに日本からRightScaleのサービスを利用している顧客もいる」とCrandell CEOは日本でのビジネス展開に期待しつつも、当初は「スモールスタートで進めるつもりだ」とのこと。

[From [速報]クラウドサービスの米RightScaleが日本への進出を表明、年内にも - Publickey]

Alfrescoのパートナーでもあるクラウドサービス企業のRightScaleが日本進出を表明しているようです。これはちょっと楽しみなニュースですね。


常々ECMとクラウドモデルというのは非常に興味深い課題設定だと考えています。これを気に国内でも事例を作れると良いのですが。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月5日金曜日

Kev’s blog » Blog Archive » Alfresco Share 3.3 Extensions and SpringSurf


This quick tutorial shows how much easier it is to package up custom extensions to Alfresco Share in version 3.3.

[From Kev’s blog » Blog Archive » Alfresco Share 3.3 Extensions and SpringSurf]

少し先の話ですが、Alfrescoの次のバージョン(3.3)を対象に、Alfresco Share向けに開発した追加モジュールのパッケージングについてのチュートリアルがAlfresco Blogsで公開されています。


コメント欄を見ると、先日ご紹介したMavenの話題もでてきていますね。


確かにこれまでやってきたAlfresco DM上でのAPI開発とその成果物のパッケージング方法に比べるとかなりすっきりしたものに仕上がって来ているようです。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月4日木曜日

Alfresco Announces Beta Program of ECM in the Cloud for Small Business


The Alfresco SMB Edition will offer a pre-configured Alfresco Cloud appliance that combines the Alfresco server, Alfresco Explorer and Alfresco Share into an easily consumable, on-demand offering aimed at SMBs with up to a maximum of 100 users and 200GB of document storage.

[From Alfresco Announces Beta Program of ECM in the Cloud for Small Business]

先日に引き続き、Alfresco 公式サイトのプレスリリースのご紹介です。


小規模ユーザ向けのAmazon EC2ベースのクラウドプログラムのアナウンスメントがありました。CeBitでもデモをやっているようです。


以前、Alfrescoはユーザ数などの規模を制限したSMBエディションというメニューを用意していましたが、今では廃止されてしまっています。クラウドに限定して部分的に復活する形になるようです。(まだベータなので最終的に正式なメニューとして取り込まれるかどうかはわかりませんが)


今回のSMB on Amazon EC2エディションはユーザ数100、データサイズ200GBまでという制限があるようです。


このプログラムの「クラウド」の部分は先日パートナーシップについての発表があった(そしてショーケースでも紹介されている)RightScale社が担当しているようですね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月3日水曜日

Alfresco and VDEL GmbH Partner to Deliver Open Source ECM


"We are very pleased to welcome VDEL as Alfresco distributor for the Eastern Europe, Russia and CIS region. We have seen significant interest in the cost-effective ECM solutions offered by Alfresco in this region and a growing demand for Alfresco Enterprise support. With its specific market knowledge and open source distribution experience, VDEL is an ideal partner to take the Alfresco Enterprise offering to market in this region," commented Denis Dorval, VP EMEA at Alfresco Software.

[From Alfresco and VDEL GmbH Partner to Deliver Open Source ECM]

Alfresco公式サイトのニュースをご紹介します。といっても今回は、我々とはあまり縁が内地域のパートナーシップの発表について、なのですが。


GmbHというのは有限会社という意味だそうですね。VDEL社が東ヨーロッパ、ロシア、独立国家共同体のエリアにおけるマスターディストリビュータになった、ということのようです。


引用部は、先日来日したDenis Dorval氏の発言です。


オープンソースソフトウェアは世界中で利用されていますが、Alfrescoの様に営利企業によって開発され、有償サポートプログラムのフィーでビジネスが成り立っているというモデルの場合、国ごとの経済状況を見ながらビジネスを進めていく必要があります。そのため、ローカルパートナーの選定は非常に重要なものとなります。


経済成長率が高い地域は日本と比べても相対的に英語のソフトウェアがそのまま通用する率も高いような気がします。当面Alfrescoの日本展開を支援する立場にある者としては、「日本の特殊事情」(本当に特殊であるかどうかは実はよくわかってないところも多々あるわけですが)をうまくAlfresco社の面々に伝えなければなりません。そういった意味でも他国の事情が気になるところです。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)