2009年12月29日火曜日

仕事納め

イージフは明日まで営業ですが、私 石井はお休みを頂く予定ですので、今日が仕事納めです。


社長BlogIFRS関連Blog某AlternativeBlogなどの弊社の各Blogライタ達に対するプレッシャという目的も含めて、毎営業日を目標に投稿している本Blogも本日で2009年分は終了です。


不況ですが、幸いにしてこの2009年、aegifもAlfrescoも好調を維持したまま終えることができたようです。ブランド力やマーケティングコストによるプレミアムがない分、不況下においてオープンソース製品が勢いを持つ、というのはある種の説得力を持つ話ではありますが、やはり我々が勢いを失わないまま今年を乗り切れたのはお付き合い頂いている多くの皆様のおかげであると考える方が、当事者としてもしっくりきます。(大局的に見て比較的正しいであろうアプローチを取っているという自負がないことはないのですが、実際にお仕事を頂ける時に、それが勝因だという実感は当然ないわけでして、、、)


来年もよろしくお願い致します。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月26日土曜日

Shareのコラボレーション機能について

Alfresco Shareにはコラボレーションを主眼にリファインされたファイル管理基盤の文書ライブラリの他にも、ディスカッション(掲示板)、Wiki、Blogなどの機能があります。Shareの操作モデルにおいては”サイト”という単位が重要で、例えばBlogの機能を使って記事を書いた場合も、そのままでは当該サイトメンバだけがその記事を読める、という状況になります。これはいわゆるBlogの使い方としてはあまり一般的なものとは言い難いかもしれません。


そういう状況もあって、Alfresco ShareのBlogは一体何のための機能なのか、というような質問を受けました。


まず、(リアルタイムではない)テキストベースのコラボレーションを考えた時に、まずは一般的なユーザが受け容れられる操作モデルとして「Wiki」「ディスカッション(掲示板)」「Blog」の3種類があった、のではないかと思います。特定のトピックがあった時に、一人の執筆者のコントロールで記事を完成させるのがBlog、複数の執筆者によるフラットな共著体制を実現するのがWiki、まとまった記事というよりは投げかけられたトピックを中心としたやりとりの蓄積そのものに意味を持たせるディスカッション、というようにそれぞれ違った特色をもったアプローチができるようになっているわけです。


(Wikiと比較した場合は特に、)Blogには時系列的に並ぶ、という特徴もありますね。


サイトという環境の中で、そのグループがかかえる関心事・トピックをどのような方式で形にしていくのがいいのか、というのはグループ毎トピック毎に異なるはずですので、こういった形でフラットに幾つかの選択肢が提示されているというのは価値のあることだと思います。


また、Blogに関しては外部Blogへの配信機能があるので、コラボレーションモデルに対応したある種のBlogエディタとして活用することも可能です。グループが著者となるBlogサイトが外部にある場合には便利だと思います。


次のバージョンである3.3からShareはAlfresco Explorerの代替として活用できるように機能強化が進められていく予定です。(4.0までにほぼ全機能を移植するという計画のようです)。そういう情報のご紹介も必要ですよね・・・


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月24日木曜日

15 Ways to Tell Its Not Cloud Computing


[From James Governor's Monkchips » 15 Ways to Tell Its Not Cloud Computing]

昨日の続きです。15の理由を簡単に訳してみます。



  • ラベルに「グリッド」とかなんとか書いてあったら、、、 それはクラウドではない


  • 40頁からなる要件定義書をベンダに送りつけなければならないのだとしたら、、、 それはクラウドではない


  • 個人のクレジットカードで支払いができないようなら、、、 それはクラウドではない


  • ハードウェアの購入を勧められるようなのであれば、、、 それはクラウドではない


  • APIが公開されていないのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 他の自社システムまでアーキテクチャの見直しが必要になるのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 領域確保に10分以上かかるのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 10分未満で領域解放ができないのであれば、、、 それはクラウドではない


  • マシンがどこにあるのかがわかっているのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 部屋にコンサルタントがいるのであれば、、、 それはクラウドではない


  • マシンの台数を指定しなければならないのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 単一のOSしか走らないのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 自分のマシンから接続できないのであれば、、、 それはクラウドではない


  • 利用時にソフトウェアのインストールを要求されるのであれば、、、 それはクラウドではない


  • ハードウェアをすべて所有しなければならないのだとすれば、、、 それはクラウドではない


  • 説明するのに20頁もあるスライドが必要なのであれば、、、 それはクラウドではない


プロビジョニングの訳はこれでよかったのでしょうか、、、


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月22日火曜日

それはクラウドではない?


Companies use the term "cloud computing" a lot these days. Too much, really. The term is hyped to no end.

[From Alfresco: How Refreshing - A Real Example of Cloud Computing - ReadWriteEnterprise ]

3.2Eのご紹介は延期して、AlfrescoによるRight Scale社とのクラウドコンピューティングについての取り組みが記事になっていたのでご紹介したいと思います。


Right Scale社はクラウドインフラに対するマネジメントツールを提供している会社で、最近MicrosoftのAzureへの対応も発表していますが、Alfresco Cloud TrialはAmazon EC2を使っています。Alfrescoの公式WebサイトにあるTrialのページでメールアドレスを登録すると、数分後にAmazonのクラウド上に展開されたAlfrescoリポジトリへのアクセスが可能になります。


#念のために今メールを登録してみましたが、以前に登録したアドレスと重複してしまったのか、まだ反応がないですね。


クラウドコンピューティングは昨今最もインパクトがある「バズワード」です。元記事も、その状況に批判的な読者像を想定しているようです。そこで、「それはクラウドコンピューティングではない、というための15の方法」という記事から、クラウドコンピューティングの判断基準を引用する形で、Alfrescoというエンタープライズ向けのソフトウェアのクラウド対応についての紹介を行っています。(15の方法、については後日ご紹介したいと思います)


今回のAlfresco Cloudの紹介記事には15のうち3つが引用されていました。



プロビジョニングに10分以上かかるようなら・・・ それはクラウドではない (厳しいですね。)



部屋にコンサルタントがいたら(in the roomなのでコンサルタントが介在する余地があったら、ですかね)・・・ それはクラウドではない (弊社としてはますます厳しいですね。サービスの位置づけにもよるのでしょうが)



マシンが何処にあるのかわかるようであれば・・・ それはクラウドではない



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月21日月曜日

Alfresco Enterprise 3.2

19日にAlfresco社からUpgrade Alertが送られてきて、18日にEnterprise版の3.2がリリースされたことを知りました。


公式のWebサイトなどではあまり大きく扱われていないような気がするのですが気のせいでしょうか。


Alfrescoは機能追加をCommunity版に先行させる形で行っているため、有償ユーザ向けのEnterprise版はむしろ機能は少ない傾向にあります。(不安定な機能を取り外すということと、その時点ではCommunityの最新版はさらに先へ行っている、という2つの理由があります)


もちろん、品質は向上しているのですが、かなり土壇場になって機能が削られるということも理屈の上ではありえます。師走のこの時期になって検証しなければならない項目が山積み、というのは、ちょっと苦しいですね。新しい安定バージョンがリリースされること自体はすごく喜ばしいことなんですが。


詳しい内容はまた後日にご紹介したいと思います。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月18日金曜日

Open Source brings more flexibility and saves cost


47.7% of the companies responding (from US, Europe, Asia, etc.) said that the current economic climate hasn’t changed their attitude towards adopting open source, 46.5% however said they are more likely to adopt open source

[From EOS Blogs » Blog Archive » Open Source brings more flexibility and saves cost]

Optarosが運営する企業向けのオープンソースソフトウェアのディレクトリサービスEOSに、451グループによって最近発表されたCAOSレポートの内容が紹介されています。(もちろん、オープンソースでビジネスをやっている人間にとって都合のようニュースだったとわけですが)


最新の調査結果では47.7%の人がこの経済危機によってオープンソースの製品に対する態度を変えることはない、と回答したそうですが、その一方で46.5%の人はオープンソース製品を採用しやすくなった、と答えています。そしてその主な目的は、当然1位はコストの節約で43.9%なのですが、次ぐ26.7%のグループが「柔軟性を求めて」ということだそうです。


そして実際採用した人の87%以上がその決断に満足をしているとのことです。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月17日木曜日

True Elastic Cloud Computing with Alfresco and RightScale


[From Alfresco Fresh Talk… » True Elastic Cloud Computing with Alfresco and RightScale]

複数のメディアで情報発信がされているのでかえって分かりづらい感じになっていそうですが、一番図がわかりやすそうなLuis Sala氏のBlog記事にリンクを貼っておきます。


先日のAmazon EC2イメージの公開に続いてAlfrescoのクラウド戦略がさらに進展しました。RightScaleとのパートナーシップにより、クラウド上にスケーラブルなAlfrescoサービスを簡単に構築できるようになるようです。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



Sustainable Integrated Development Environment


SIDE stands for Sustainable IDE, an open source project founded by Blue XML, the Alfresco Technology partner.

[From Alfresco Webcasts » Blog Archive » Sustainable Integrated Development Environment: Graphical Tools for Alfresco Developers and System Integrators]

以前にもご紹介したAlfresco用のIDEです。Alfresco社がWebcastを公開しています。


Spring以降のアプリケーションにはある程度共通した課題だと思いますが、Alfrescoも開発実装時にXMLの設定ファイルを編集ミスが開発生産性に与える影響は無視できないものがあると思います。(慣れれば勘所がわかってくるんですが、Java等のコーディングミスに比べてエラーメッセージがあてにできない事が多いので) そういった問題は専用ツールを使うことで、かなり完全されると思います。


前回のリリース時には手元の環境ではなかなか素直に動いてくれませんでしたが、今は改善されているということでしょうか。近いうちに検証してみたいと思います。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月16日水曜日

Enterprise CMS Usage Scenario: Case Management Frameworks


Case Management is generally a collaborative process with a number of contributing users, and a single overall manager. Tasks, data objects, documents and even processes can be added at anytime, depending on a change in the status of the case in question, all of which need to be traced and tracked if a successful resolution is to be achieved, with a strong emphasis on information sharing.

[From Enterprise CMS Usage Scenario: Case Management Frameworks]


CMSWireに面白い記事が載っていました。「ケースマネジメント」のシステムを構築する際にECMを活用するというシナリオについて、です。


ケースマネジメントとは保健、法律、金融などの分野で言われているもので、サービスを提供するにあたって、「ケース」毎に関連する情報をケースファイルに取りまとめつつプロセスを進行させていく際の具体的な進め方を規定するもののようです。(もう少し具体的に、日本では「ケアマネジメント」と言われている、社会福祉 介護保険制度のことを指す、という話もあるみたいなので、上のように一般化した解釈が適切なのかどうかはよくわかりません)


いずれにしても「ケースマネージャ」「ケースチーム」など複数の関与者が、ある特定の単位(「ケース」ですね)にまつわるタスク、データ、文書などを統一的に扱いたい、というニーズについてはある程度理解できます。


元記事ではLiveLink、Documentum、SpringCM(そういえばあまり言及していない気もしますが、SaaSモデルでECMにアプローチしている企業の中では代表格、ですよね)を題材にして、最近の製品ラインナップに言及しつつ、何故BPMSベースではなくECMベースでケースマネジメントを論じるのか、などの点を説明しています。


例えば、ケース(マネジメント)と一般的なBPMSとの違いとして、「バリエーションが多い」「顧客指向」「単一のストレージに格納される(べき?)」などの点に言及しています。ケース毎の分類を厳密に行って、それによって予め定義されたワークフローがかっちりと動き出す、なんていうイメージではないということですね。とりあえず関連する物はまとまった形で管理したいが、そこにある情報を対象にして動くプロセスはその場その場で大きく異なる、、、ということであれば、確かにECMをベースにコンテンツ指向のアプリケーションとして実装するのが合理的であるように思えます。


#やはり元記事をいくら読んでも介護に限定されている話には読めない気がします。「ケース」を作り、そこに多用なコンテンツを登録し、ステータスを管理し、「クローズ」となったらその「ケース」は「レコード」になる。という一般化された流れが説明されています。英語圏で介護に関する概念が一般化されたのか、単に福祉分野だけが先行してこの概念を輸入したのか、ちょっと調べただけではわからなかったので、その究明は諦めます。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月14日月曜日

Alfresco Co-Founder & CTO named to AIIM Board of Directors


“John brings years of experience in all facets of the document and content management history. His extensive knowledge of this industry is second to none and he will be a welcome addition to our board. I look forward to John’s participation and counsel,” states, AIIM President, John Mancini.

[From Alfresco Co-Founder & CTO named to AIIM Board of Directors]

週末のニュースですが、AlfrescoのCTO/会長のJohn Newton氏がAIIMのディレクターボードになったそうです。


これでCMISの普及にも一段と弾みがつくといいですね。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月12日土曜日

Spring Surf続報

続報、というほどでもないのですが昨日はまったく内容に触れることができなかったので、、、



Spring Surf provides several useful modules for developers, including the following:




  • Surf - A scriptable, content-oriented framework for defining pages, templates, components and layout of a web application

  • Web Scripts - A scriptable, content-oriented framework for building remote REST interfaces

  • Web Studio - A visual design environment for drag-and-drop assembly of Surf pages, layouts and components

  • Sample Sites - Spring 3.0 PetClinic and Spring 3.0 Spring Travel sample sites (built and delivered using Surf)

  • Spring Roo Add-on - A command-driven installation and generation of Surf scripts and configuration for either new or existing Spring projects

  • SpringSource Tool Suite Plugin - Wizards and additional template types for Spring Surf projects

  • PHP and Groovy scripting for Spring Web Applications - Mix and match technologies as required to quickly assemble and delivery your Spring MVC web application



ということで、簡単に翻訳をしますと、


Spring Surfは以下のような開発者向けのモジュールを提供します、



  • Surf…Webアプリのページ・テンプレート・コンポーネント・レイアウトをスクリプトで定義するためのコンテンツ指向フレームワーク

  • Web Scripts…リモートのRESTインターフェースを構築するためのコンテンツ指向スクリプティングフレームワーク

  • Web Stuido…Surfのページ・レイアウト・コンポーネントをドラッグアンドドロップで構成してWebサイトを作るためのビジュアル環境

  • サンプルサイト…Spring3.0のサンプルアプリであるペットクリニックと旅行会社のサイトのSurf対応版

  • Spring Rooアドオン…コマンドドリブンのスクリプト生成ツール。既存のSpringプロジェクトに適用することも可能

  • SpringSource Tool Suiteプラグイン…Spring Surfプロジェクトのためのウィザードと追加のテンプレート

  • PHPとGroovyのスクリプティング(対応モジュール?)…Spring MVCのWebアプリケーションを軽快にMixするためのテクノロジ


一部訳が怪しいところがありますが、なんとなく概要をイメージしていただけるでしょうか?


うーん1度サンプルを動かすワークショップか何かをしたほうが良さそうですね。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)




2009年12月10日木曜日

Spring Surf | SpringSource.org


Spring Surf is a view composition framework for Spring MVC that plugs into your existing Spring applications. It provides a scriptable and content-centric approach to building web applications.

[From Spring Surf | SpringSource.org]

SpringのサイトでSurfが公開されています!


Alfrescoというリポジトリモデルを離れたところで、Surf Webscriptsによるスクリプティングがどのように使われることになるのか、少しイメージするのが難しい部分もあるのかな、と思っていましたが、あくまで”コンテンツ指向”がキーワードになっているわけですね。


今細かい調査をする時間がとれない状況ですので、詳細はまた後日ということで。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月9日水曜日

Trends: A reality checklist for vendors


"WE GET IT" CHECKLIST FOR VENDORS

[From Trends: A reality checklist for vendors]

少し前の記事ですが、CMSWatchでWCMのソフトウェアベンダに対するチェックリストという記事があがっていたようですね。(他の製品のBlogを巡回していて今更気がつきました)



  1. Our software comes with an installer program. (インストーラが提供されている)


  2. Installing or uninstalling our software does not require a reboot of your machine.(インストール中あるいはインストール後にマシンを再起動させなくても良い)


  3. You can choose your locale and language at install time, and never have to see English again after that.(1度ロケールを選択した後はもう英語メッセージを読まなくて良い)


  4. Eval versions of the latest edition(s) of our software are always available for download from the company website.(ウェブサイトからいつでも最新リリースの評価版をダウンロードできる)


  5. Our WCM software comes with a fully templated "sample web site" and sample workflows, which work out-of-the-box.(サンプルのWebサイトとそのまま使えるワークフロー定義が同梱されている)


  6. We ship a tutorial.(チュートリアルがある)


  7. You can raise a support issue via a button, link, or menu command in our administrative interface.(標準のUIから簡単にイシューの報告ができる)


  8. All help files and documentation for the product are laid down as part of the install.(ヘルプファイルやドキュメントがインストーラに同梱されている)


  9. Our salespeople understand how our products work.(営業マンが自社製品の中身をしっかり理解している)


  10. We run our entire company website using the latest version of our own WCM products.(自社Webサイトは自社WCMの最新版を使って管理している)


  11. Our software does what we say it does.(製品は説明した通りに働く)


  12. We don't charge extra for our SDK.(SDKの利用に追加コストがかからない)


  13. Our licensing model is simple enough for a 5-year-old to understand.(ライセンスモデルは5歳児でも理解できるぐらいにシンプルである)


  14. We have one price sheet for all customers.(価格表は1つしかなく、すべての顧客に対して共通である)


  15. Our top executives are on Skype, Twitter, or some similar channel, and: Feel free to contact them directly at any time.(経営陣がSkpeやTwitterなどのアカウントを公開していて、気軽にコンタクトをとることが可能である)


100%の遵守は難しいところもあるかもしれませんが、我々が日頃提案の現場で遭遇する顧客ニーズともかなりマッチした内容であるように思いました。「もう英語メッセージを読まなくて良い」が完遂できれば良いのですが・・・


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月8日火曜日

ParaScale 新バージョンリリース


Storage teams in 2010 are going to face the issue of getting ready for growth with budgets and headcount frozen at 2009 levels. How are they going to pull off this magic?

[From ParaScale Introduces Open Private Cloud Storage Platform ]

以前Alfrescoのソリューションショーケースのご紹介の中で触れさせていただいた4.0TBまで無償利用可能なストレージクラウド製品ParaScaleの新しいバージョンが発表になりました。


バージョンR2.0では、



  1. RESTfulとSOAPのWebサービスAPIによる管理タスクの実行


  2. マルチテナントベースの同期(8つまで同期コピーを残せる)


  3. マルチテナント利用可能なプライヴェートクラウドの実現(使い方によって異なるサービスレベルを設定可能)


  4. モニタリングとプロアクティヴなレポーティング機能


などを特徴的な新機能として盛り込んでいるそうです。


詳しい内容は検証してみないとわからない部分もありますが、異なるサービスレベルの領域を設定できるのであればECM上に設定されたライフサイクルにあわせてストア領域を動的に変えていくようなことも可能かもしれませんね。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月7日月曜日

Document Management a Priority in Asia/Pacific CMS Market


Demand for document management and record management software is set to grow by over 7% every year for the next five years in the Asia/Pacific excluding Japan (APEJ) region, according to new research by IT market research company IDC

[From Document Management a Priority in Asia/Pacific CMS Market]

IDCの調査結果についてです。アジアパシフィック地域の文書管理ニーズ! と思ってかなり気合いを入れて記事を読もうとしたのですが、"Asia/Pacific excluding Japan(APEJ)”「日本を除くアジアパシフィック地域」ということでした。


これから5年間、APEJ地域では文書管理・レコード管理に関して毎年7%以上の成長が見込まれる、とのことです。(フォレスターとAIIMのレポートをベースにした試算だそうです)


また、この領域におけるIDCの別の報告書では、シェアの58%までが米国ベンダによるものである一方、Newgen(インド)やCyberdime(韓国)などのローカルなベンダが存在感を増している、とされています。


その他、APEJ地域における文書管理のまとめとして言及されているところを簡単に列挙しますと、



  • 58.8%の調査回答者が現行の文書管理システムの投資を増額するか、新たに投資を開始する予定であると回答。


  • レコード管理については50%が同様の回答をしている。


  • Webコンテンツ管理に特化したソリューション(WCM)については34%強が同様の回答をしている。


  • 文書管理にまつわる課題のトップ3は、「コンテンツの最新性の確保」「長期保管(と計画的な廃棄)」「業務アプリとの連携」。


  • インド、シンガポール、中国、オーストラリアではWebコンテンツ管理が主な関心事となっている。


  • オーストラリアと中国ではDAM(デジタルアセットマネジメント)が第2位の関心事。


といったところのようです。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月5日土曜日

SugarCRM 5.5


New Features Enable Users to Create New Themes and Custom Mobile Views, and Strengthens Integration Capabilities around Industry-Leading CRM Platform

[From SugarCRM Announces General Availability of Sugar 5.5 - Yahoo! Finance]

SugarCRMの新バージョンが発表されています。Webサービスのフレームワークが強化されたというのが気になりますね。


Alfrescoとの連携モジュールもあまり活発とはいえないメンテナンス状況だったと思うので、これを期に仕切り直しを考えたいところです。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月3日木曜日

Alfresco Maven Repo


I’m proudly announcing the institution of an Alfresco hosted Maven Repository, capable of consolidating and bring the Maven Alfresco Community to the next level.

[From Dreams come true … launching the Alfresco Community Maven Repository :) ]

先日のCMIS Webinarの講師Gabriele Columbro氏のBlogに、Alfresco Community Maven Repositoryの話題が出ていました。次のWebinarでAlfrescoとMavenにまつわる話を色々と語ってくれる予定のようですが、まず現時点ではCommunity版のソース類一式がMavenサイトに正式に載りました、というところが一番大きなニュースであるようです。Sonatype Nexusを使ったサイトは中々見栄えも良いですね。


ところで、もう1つ気になる話が出ていました。Alfresco SURFとAlfresco WebscriptsのプロジェクトがSpring Frameworkプロジェクト移管されるようです。既にExtensionとしてJIRAサイトもできています。確かにテンプレートとスクリプトを組み合わせてWebサービスを増設していく仕組みは非常に一般的で強力なものですので、ECMの世界を飛び越えて色々なジャンルに適用可能なものだと思います。もっと事例が増えて、”SURFやWebscriptsは元々Alfrescoの為の仕組みだった”という言い方がセールス上もインパクトを持つようになってくれるといいな、と思います。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月2日水曜日

ECM俳句


364 days ago, we launched our first contest: ECM as Haiku. Let’s bring the year to a close with a final round before turning to new challenges (and contests) in 2010. (Besides, we really like reading your submissions.)

[From AIIM - Infonomics Weekly - December 1, 2009 ]

外国人もサラリーマン川柳みたいなことをするんですね、、、


不勉強なことに第3回になるまで気がつきませんでしたが、AIIMでECM as Haikuというコンテストを実施しているみたいです。去年の結果なども記事として読むことができます。



We chose a new tool

But didn't change our workflow...

Missed it by that much!



季語がないなら川柳ではないか、というのは無粋なんでしょうね。日本人としては色々言いたくなる気持ちもありますが。(あるいは、We chose a new toolが”年度末”の季語になる、とか)


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



How to get started with an ECM project - Digital Landfill


I'm often asked about how to "get started" with an ECM project.

[From How to get started with an ECM project - Digital Landfill]

ECMプロジェクトの始め方、です。8 thingsシリーズを掲載しているBlog、Digital Landfillの7月の記事です。Digital Landfillは、AIIMのプレジデント、John Mancini氏のBlogです。


8 thingsではなく、10 stepsです。ECMプロジェクトの始めるための10のステップ、ですね。



  1. ECMシステムの提案


  2. プロジェクト憲章


  3. システムスコープ


  4. システム要件定義


  5. 費用対効果分析


  6. SOW(作業範囲記述書)


  7. プロジェクト計画書


  8. RFP


  9. RFP評価


  10. プロジェクトの実施とそのコントロール


以上10のステップが示されています。記事にはステップの名前だけが書かれているんですが、もう少し詳細を記述したPDFへのリンクがあります。


国内のプロジェクトに関して言えば、やはりプロジェクト憲章というのは省略され勝ちだと思います。プロジェクト計画書と一体にしようとすることが多いので。(これはPMIの周辺でもよく聞く話なのではないかと思います)。このステップが2番と7番と大きく離れているのは面白いですね。


小規模なプロジェクトだと提案段階にある程度SOW的な内容を書き込んでしまって、SOWそのものを作成しないケースも結構あるんじゃないかと思います。(弊社だけ、、、ということは多分ないと思います)


特にAlfrescoを扱いだして以降は期間が短いプロジェクトが多く、機動的な対応を求められるため、「省略すること」の圧力あるいは我々側の言い訳がより強くなっているのかもしれません。


PDFによる詳細版の方ももう少し突っ込んでご紹介させて頂いた方が良いかもしれないですね。著作権まわりがどうなっているのかも気になりますが。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年12月1日火曜日

8 Things to Consider when Looking at ECM Consultants - Digital Landfill


Content Management outsourcing is gaining popularity, particularly due to the various options that are available to those who are seeking assistance - such as project-based consulting or staff augmentation.

[From 8 Things to Consider when Looking at ECM Consultants - Digital Landfill]

数日前の予告通りに8 thingsシリーズの紹介をしていきたいと思います。「ECMコンサルタントを評価するための8つのポイント」といったところでしょうか。国内ではECMのコンサルタント、と呼ばれる存在はメジャーなものではありません。大手コンサルティングファームの「何でも屋」以外でベンダフリーのサービスを展開しているのは、うち以外では大和さんくらいしか心当たりがないです。もちろん、弊社もコンサルティングファームかつECMスペシャリストを複数人抱える企業ではありますが、Alfrescoに対するコミットが大きいので胸をはってベンダフリーとは言いづらいものがあります。(「Alfrescoではない製品を使った方が良いと思われるケース」はかなり厳密に識別しているつもりですが、そこに当てはまる事例が少なすぎてほとんどの場合はAlfrescoが最適解であると言わざるを得なかったりします。2009年11月現在。)


では、以下元記事に挙げられているポイントと具体的なチェックの方法を紹介していきます。



  1. 経験 … あなたの業種、業界、今抱えている特定の課題、想定されるシステム規模などについて経験を持っているか


  2. 方法論 … ECM導入の方法論を有しているか。プロジェクト文書の雛形を示すことができるか。複雑なプロジェクトをその方法をんをつかって取り回した実績はあるか


  3. 期間/予算にあったサービスを提供できる能力 … 文字通りの要件だが、残念ながら非常に多くのコンサルタントがこの観点で不合格となる(具体的なチェック方法の記述なし)


  4. (財務的)安定性 …  長期的なサポートをする能力があるか、柔軟なSLAオプションを提供しているか、管理者向けトレーニングがあるか、要件が変わった時にエンハンスやリプレースを実行する能力があるか、人材の流動性が高くないか、対象領域に対して複数のエキスパートを擁しているか


  5. 業界での評判 … 何らかの賞を受賞しているか、業界イベントに参加しているか、オンラインコミュニティでの活動を行っているか


  6. ソフトウェア業界との親和性 … スタッフ各人が資格や認証を得ているか、その認証は今なお有効か、ソフトウェア企業の様々な階層とコミュニケーションを取れているか、Partner Advisory Councilの一員か


  7. ドキュメンテーション能力 … サンプルを入手する、「ボイラープレート」型のテンプレートを確認する


  8. あなたの組織との相性 … プリセールス担当がプロジェクトメンバとして参画するか、しない場合はとにかく面談を

もちろんこのリストの妥当性そのものもよく考えないといけないのでしょうが(AIIM系なので、業界団体的な活動を重視している部分なんかはニュートラルじゃない可能性がありますよね)、ざっと見渡してみて、自分たちがどういった評価をされるのかを考えなおさないといけないな、と感じました。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)