2014年11月18日火曜日

コンサルタント合宿をやってみました@三浦半島

写真は泊まった部屋のバルコニーから見えた日の出です。

弊社の半分は技術系でできているので、いわゆるエンジニア的な合宿はこれまでにもやったことがあるのですが、今回はそうではないコンサルタントを中心にした合宿です。三浦半島に行ってきました。

コンサルタントとは?

今回私の担当はプロフェッショナルマインドでした。あまり得意な分野ではありませんが、これは我々の場合は突き詰めると「コンサルタントとは何か」という問いに行き着く領域だと思っています。

私や弊社の他の取締役がこの業界に入った2000年代の頭頃というのは、「新卒でコンサルティングファームに入社する」という選択肢が急激に一般化したタイミングでした。ですので、当時は、何故なんの経験も持たない新卒がコンサルティングなんていういかにも知見を必要としそうな業務を担当するのか(できるのか)ということについて数多の言説が流通していました。当事者でなくなったせいかもしれませんが、最近ではそういう話はあまり目にすることがなくなったような印象があります。いずれにしても、私個人として、社会人デビューの時期に「コンサルタントとは何か」という問いを何度もぶつけられたという経緯があるわけです。また、諸先輩方からも色々な考え方を聞かせて頂きました。恐らく、皆が自分なりの回答を獲得する必要があったのだと思います。

一方で、これは今でも感じるのですが、大手ファーム出身者信仰とも言えるような、「新卒の時にコンサルティングファームを経験した人材は使い勝手が良い」というバイアスが案件をご紹介いただける提携先やお客様先にも確かにあります。時として手っ取り早く評価を勝ち得る手がかりになるので、その便益を享受してしまってる立ち場ではあるんですが、2つの意味でモヤモヤとした気持ちにもなります。

  • 大手ファーム出身者もそれぞれ異なるコンサルタントの定義を持っているように見えるのに、結論だけ都合良くまとめちゃってる気がする
  • 他業種からの転職者で活躍している人達も多数存在する

求人時に学歴を参考にするかどうか、というのと同じく、それらが確定的な要素と考えているわけではなく、あくまでうっすらとでも相関を感じていればそれを意思決定に反映したい、という思いなのだというのは理解できます。しかし、コンサルタントというのは個人単位での評価を細かく受ける仕事でもあるので、個々の評価のタイミングで経歴要素が不当なバイアスとしてかかっている可能性、みたいなものを排除しきれないのは、多少気持ちが悪いわけです。

個人として、評価をする立ち場からこの気持ち悪さを乗り越える方法は、私もまた自分なりのコンサルタントの定義を相手に伝え、その定義と結びつけた評価を行っていくしかないと考えました。

なかなか時間的な制約もあって、今回の合宿でもらったコマの時間内ですべてを表現することはできませんでしたが、今後もこういう取り組みは続けていこう、ということになりました。

(私が具体的にどういう定義を採用しているのかについては、また今度機会があれば書いてみたいと思います)

BPMもやりました

本題です。1日目は上記の私の講義(?)と各コンサルタントからのプロジェクトの成果などについての報告、そしてボードゲーム大会…だったのですが、2日目には最近何度かここでも言及しているクエステトラのサービスを使ったワークショップをやってみました。

チームに別れて、対象業界を定義し、簡単な(プレ)提案資料とデモを作る、というワークショップです。事前に少しだけ座学っぽいセッションも入れましたが、基本的には朝から夕方までまるまるグループワークです。もしかすると丸一日かけなくても同じようなことはできるかもしれませんね。さすがはクラウドサービス。

これまでエンタープライズ系のパッケージ導入支援なんかをやっていたコンサルタントのメンバーから見ると、PDCAサイクルをお客さんに近いところで回せる、っていうところが大きな価値に見えるようでした。このあたりはちょっと深掘りしてみたい論点です。

普段はついつい、 PDCA? 英語圏でもPlease Don't Change Anythingとか揶揄されてる奴? みたいな似非無頼を気取り勝ちな私ですが、基本に忠実に、という美徳を思い出す良いきっかけであったように思います。反省しました。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

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2014年11月15日土曜日

ワークショップに参加するためにまた京都へ

11月12日にMIJS京都ワークショップ2014に行ってきました。今回のイベントは、パートナーでもあり大学院の先輩の会社でもあるクエステトラさんが幹事をやられていたそうです。

うちは(まだ?)MIJS会員企業ではないので、あくまで一般参加です。

MIJSはその名もMade in Japan Softwareコンソーシアムという組織で、圧倒的な輸入超過状態にある日本のソフトウェア産業の担い手達が、切磋琢磨しつつ海外市場へ乗り出していくためのグループ、、、だそうです。

大規模向けの業務パッケージソフトウェアは基本的に海外製である、というお話は実は私も折に触れてあちこちでさせてもらっていますが、それはあくまでパッケージソフトウェア導入コンサルティングという仕事の内容や特徴を説明するためであって、主体的に「自分達が日本製のソフトウェアを盛り上げていく」という立ち場にたって考えるということはほとんどしたことがありませんでした。(そもそも、自社でパッケージソフトウェアを開発するという、という立ち場にたったのも最近のことですし…)

日米の市場を比較して、日本ではパッケージソフトウェアそのものがほとんど導入されていない! というお話がありました。私自身はERPのトレーニングを受けてその導入プロジェクトに参加した後で、そこからECMに流れていったので、「日本ではERP(やCRM)はちゃんと入ったのに、ECMは全然売れていない!」という枠組みで考えがちでしたが、もうちょっと視野を広げるとそもそもパッケージという枠組み全体での日米格差っていうのは確かにあったわけです。この辺はECMのことをよくご存じでない方々とお話する上では改めて留意すべき点であるように思いました。

あ、でもうちの製品はむしろ海外からの方が買ってもらってますけどね! って全然規模が小さいわけですけど。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

2014年11月9日日曜日

騎士団の招集に応じて(?)

OOTB!

OOTBという文字の並びを見ると、私の場合は『アウト・オブ・ザ・ボックス』かな?と思います。パッケージ製品をカスタマイズせずに利用する、というニュアンスの言葉で、いわゆるIT系の人が相手でも通じるとは限らない表現である気もします。(Python界隈の人だと『バッテリーインクルーデット』っていう別の表現もありますが、あくまで「カスタマイズ」の有無に関するものなので、実際には全然違う意味で使われる言葉になっています)

さて、妙な前置きが長くなってしまいましたが、パートナーシップは解消したものの依然として弊社のビジネスの中核を担う技術であるAlfrescoのお話です。

ここをご覧になっている方は大抵よくご存じであると思いますが、弊社がそのパートナシップの環から外れた後もAlfrescoは順調に業績を伸ばし、経営陣も入れ替えてIPOに向かって邁進し、業界に確固たる地位を築いています。国内でもパートナー企業が増えているので、以前に比べより多くの人にその情報が届く状況になってきたかと思います。

ハイブリッドクラウド構想とハイエンド指向を推し進め、大規模案件でも不安のない製品としてのポジションをオープンソース製品が勝ち得たことは非常に大きな意味があると思います。

そうした派手な方向とはまた別の指向で、そこまで大規模ではない事案へのフォローですとか、開発者コミュニティの育成という意味でのコミュニティの活性化という面でAlfrescoが話題になることはこれまであまりなかったように思います。強いて言えば、ecmarchitect.comの管理人でコミュニティアワードを受賞していたジェフ・ポッツ氏がコミュニティオフィサーという肩書きでAlfrescoにジョインした時くらいでしょうか。(そのジェフさんも先頃退職されてしまいましたが)

蜂の騎士団の結成

ようやく本題です。OOTBとはOrder of the beeの頭文字を並べたものです。ハリーポッターのフェニックス騎士団と同じ訳し方をするのであれば蜜蜂騎士団、という感じでしょうか。Alfresco Software社とは独立した形でAlfrescoのエコシステムを成長させていくために集ったコミュニティメンバーの組織です。その中には顧客側の人もいれば、Alfresco Software社の社員もいます。独立したエンジニアもいれば、我々のような会社もいるようです。

私自身も個人の名前で登録してもらっていますが、会社もプロフェッショナルネットワークのページに載せてもらいました。再びアジア初だったみたいですね。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

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