2006年7月29日土曜日

Alfresco Partner Introduction

リンク: Alfresco Gold Partners



Alfresco SoftwareGold Partner紹介ページにaegifの紹介が掲載されました。パートナー契約自体は1ヶ月以上前に締結していたのですが、日本語のWebサイトやコミュニティの運営など他の議論をしているうちに、紹介文掲載の件がいつの間にか後回しになっていたようです。私も立ち上げで忙しく、ついつい相手に投げっぱなしになっていたので、改めて問い合わせたところ、丁寧に返事が返ってきてすぐに対応をしてもらえました。このように、一度ミスをされてもその後の対応が良いと印象が良くなるものですね。ミスをせずに終わった時より、ミスを上手くリカバリーした時のほうが顧客満足度が高いというデータもあります。もちろん何度もミスをしてしまうと意味がありませんが。私たちもお客さまの信頼を失わないように気をつけていきたいと思います。



アルファベット順に並んでいるためaegifは2番目に紹介されています。また、現在のところ日本を含むアジア圏では唯一のGold Partnerです。Gold Partnerになったことについては、既にアナウンス済みですが、やはり相手のWebサイトに掲載されると、お客さまからの信用度が変わってきます。他の国のPartnerにも負けないように、日本でもAlfrescoの普及に努めてまいりたいと思います。



(文責 Kano Shonosuke)



PM Conference 2006 行ってきました

リンク: PM Conference 2006.



PDU(PMPの資格維持に必要なポイント)確保のためという下心も秘めつつ、PM Conference 2006へ行ってきました。PMノウハウそのものを扱った発表はむしろ少数派であり、「モデリング」とそのための「表記法」を扱ったものが多かったという印象です。



もちろんJ-SOXに絡めた内部統制関係の発表もありました。ツールの使い勝手だけでなく、業務担当者とのコミュニケーションを意識した表記法の必要性が繰り返し主張されていたことも印象的でした。J-SOX対応のための文書化プロジェクトの成果物を過大評価することは危険だが、そのままにしておくのはあまりにももったいない、ということで、各業務の詳細マニュアルやそこで使用すべき文書へのテンプレートへのハイパーリンクをはって全社的に公開するという事例が紹介されていました。確かに適切な活用方法と言えるかもしれません。



初日一番最初のプロジェクトマネジメント学会の冨永さんのセッションが個人的には一番面白かったです。「パーソナルPMの勧め」というもので、個人プロジェクトの管理をモダンPMの手法で取り扱う「パーソナルPM」についての解説でした。
個人規模のプロジェクトですから、階層性や組織の問題は出てこずコミュニケーションもほとんど必要ありません。したがってその実態はほぼToDoリストの管理ということになり、いわゆる「ライフハック」に近い世界になります。発表の中では、単なるToDoから、作業時間見積もりの追記、そして、さらには作業時間実績の追加という進化の過程とその劇的な効果が強く主張されていました。(実際に行うのは大変ですが)
また、類似ジャンルとして自己啓発的な「成功哲学」にも言及され、アメリカの書籍類について調査した結果として「約50の成功哲学が存在する」と断言されていました。「成功哲学」と一言で言ってしまうと、いかにも巷に溢れる・・・という気がしてしまいますが、実際に収集しモダンPMの文脈から分析を行われているというのはさすがです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月25日火曜日

おしごとマジカ 夏のはぶにっき

リンク: 夏のはぶにっき.



不勉強が祟り、つい先日ようやくスターロジックの羽生さんのBlogで「おしごとマジカ」というものの存在を知りました。我々にとっても縁の深いJSOX関係の派生系も生み出されつつあるようです。



公式サイトが工事中のようでしたので、さっそくスターロジック社のサイトのメールフォームから資料請求をさせて頂きました。さっそく内容を確認したいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



AlfrescoのAJAXサポート Gavin Cornwell - AJAX Support

リンク: Gavin Cornwell - Blog Archive - AJAX Support.



開発者サイドのBlog記事によると、Alfrescoの次期バージョンに実装される予定のAJAX対応部分がほぼ完成したようです。ブラウザ依存などが懸念されるところですが、Dojoベースのようなので少なくともその枠組みの中での対応は十分になされるかと思います。
これによってユーザにとっての使い勝手はまた一段と向上するのではないでしょうか。



ワークフロー対応、Webコンテンツ管理に引き続き、次バージョンの楽しみな点の一つです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月24日月曜日

国防総省とオープンソース Asay the Alfrescan - Open source in the national interest (Dept. of Defense study)

リンク: Asay the Alfrescan - Blog Archive - Open source in the national interest (Dept. of Defense study).



Alfresco のメンバーでオープンソースビジネスカンファレンスのオーガナイザーでもあるMatt Asayが、アメリカ国防総省が出したレポートについて紹介しています。"Open Technology Development"と題されたレポートにオープンソースのメリットが良くまとめられている、そして、納税者のお金と命を守る(節約する)ことを使命とする人たちの意見としてその表明がなされたことを半ば驚きをもって伝えています。
まとめられたメリットというのは、



  • ITにユーザニーズへの追随性を高めるための柔軟さを与える




  • 無用な競争に疲弊させられることなく、囲い込み製品を凌ぐ製品を生み出す




  • ITに対する収支やそれに対する立場の変遷が理解できるようになる




  • 国防総省のネットワークに導入されているソフトウェアの全てを知り、より安全なものにしていくことができる




  • 技術の変遷にも、「相手」のアクションの変遷にもすばやく対応できる


あくまで国防総省の視点からなされたもので、一般企業のCIOの意思決定について何処まで影響力を持ちうるかは未知数ですが、確かにMattが言うとおり、自分自身がCIOとして決断するのだとすれば、血税と生命に責任を持っている人たちの意見に合わせていくというのも、一つの説得力をもった選択肢になるのではないかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



国防総省とオープンソース Asay the Alfrescan - Open source in the national interest (Dept. of Defense study)

リンク: Asay the Alfrescan - Blog Archive - Open source in the national interest (Dept. of Defense study).



Alfresco のメンバーでオープンソースビジネスカンファレンスのオーガナイザーでもあるMatt Asayが、アメリカ国防総省が出したレポートについて紹介しています。"Open Technology Development"と題されたレポートにオープンソースのメリットが良くまとめられている、そして、納税者のお金と命を守る(節約する)ことを使命とする人たちの意見としてその表明がなされたことを半ば驚きをもって伝えています。
まとめられたメリットというのは、



  • ITにユーザニーズへの追随性を高めるための柔軟さを与える




  • 無用な競争に疲弊させられることなく、囲い込み製品を凌ぐ製品を生み出す




  • ITに対する収支やそれに対する立場の変遷が理解できるようになる




  • 国防総省のネットワークに導入されているソフトウェアの全てを知り、より安全なものにしていくことができる




  • 技術の変遷にも、「相手」のアクションの変遷にもすばやく対応できる


あくまで国防総省の視点からなされたもので、一般企業のCIOの意思決定について何処まで影響力を持ちうるかは未知数ですが、確かにMattが言うとおり、自分自身がCIOとして決断するのだとすれば、血税と生命に責任を持っている人たちの意見に合わせていくというのも、一つの説得力をもった選択肢になるのではないかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月21日金曜日

Alfresco バージョン 1.3.1

リンク: Download Alfresco.



Alfrescoのマイナーバージョンアップがリリースされました。現時点では Enterpise版だけですが、Community版も近日中にはリリースされるでしょう。



これにより、ある種の条件化で利用不可能となっていたいくつかのアクションが安定的に利用できるようになります。弊社でも協力したWebDAV関係の多言語対応も適用されています。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月20日木曜日

WCMとWeb2.0 - Kevin’s Blog - The Right CMS for Web 2.0: Our Point of View

リンク: Kevin’s Blog - Blog Archive - The Right CMS for Web 2.0: Our Point of View.



InterwovenからAlfrescoへ移籍したKevin Cochraneが来たるべきWeb Contents Management機能の概要についてBlogで触れています。
彼が先日話をした顧客は、



  1. アプリ開発者チームがWebサービスを開発・公開




  2. Web開発者チームがテンプレートとワークフローを整備




  3. デザイナチームがページレイアウトや各種画像を作成




  4. コンテンツマネージャが承認された素材・テンプレートを元にサイトを構築し、ユーザ情報なども管理




  5. 分散された投稿者や編集者が新サイトへコンテンツを登録


という、王道とも言うべきフローをワンストップで実現できるCMSが、商用・オープンを問わず存在しない、という現状についての疑問を訴えたそうです。
この顧客はWebサイトのリニューアルに際して、CMSを導入しプロセスも更新してビジネスの新しい局面に備えようとしているところであり、(それをWeb2.0対応と位置づけているようです)、



  1. コンテンツだけでなくプログラムコードを含めて、ステージング・バージョン管理・ワークフロー・配置を全て一括で行えるシステム




  2. 開発・デザイン・サイト更新の機能が分断されておらず、一箇所で行える頑健なシステム




  3. 既存のサイトを活用するか、安価に置き換えることができる上に、開発者・デザイナ・編集者・管理者の協働作業をサポートできるシステム


という要件を持っていたそうです。
Alfrescoの次バージョンで実装されるWCM機能は、これらの期待に応えられるものになる、とKevinは言っています。この新機能はXFormsを利用したシンプルなXMLベースの配信システムであると同時に、jBPMを利用したワークフローに対応し、E-mail等も活用した柔軟なレビューシステムを持つことになるようです。
さらに彼は6つのコンセプトを紹介しています。平行作業(parallel development)・仮想化(virtualization)・ステージング(staging)・スナップショット(snapshotting)・派生(branching)そして配置(deployment)の6つです。これら全てをカバーするオープンソースのCMSというのは稀有であり(私も例を知りません)、その顧客の要件にもマッチするものだということです。Alfresco本来のレポジトリの頑健性をあわせて考えるとかなり面白い製品となっていくのではないでしょうか。以下さらにそれらのコンセプトについての解説を引用します。
平行作業。これは開発者・デザイナ・投稿者などがそれぞれ独自に作業を進められるということを意味します。開発者は実働しているバージョンを残したまま、他の作業者を煩わせることなくビジネスロジックを変更することができますし、デザイナは開発者の作業進捗と無関係に例えばJavascriptやCSSのファイルを差し替えてみることができます。
仮想化。平行作業と関わりが深いコンセプトです。運用環境への移行前に、自立的に完全動作をする開発環境を持つことができます。
ステージング。仮想化された開発環境に対して、各々の作業者が平行して変更を加えることになるわけですが、それぞれの変更を即本番環境へ反映するのではなく、中継地点に配置してチェックを行うことができます。このチェックのための仮想環境の数は無制限で、個々の変更毎にチェックを実施することもできるようになります。
スナップショット。それぞれの変更のタイミングで、変更部分だけでなくサイト全体をまとめて保存することができます。
派生。一時的にしか利用しないコンテンツなども含め、過去バージョンからの派生を行うこともできます。
配置。そして、これらのコンセプトにあわせて管理された「サイト」の全体を自動的に、時には複数のフロントエンドサーバの運用環境へとコピーすることができます。



今回の記事の内容がそのままWeb2.0ということではないかもしれませんが、Alfrescoを利用したWebコンテンツ管理により、アプリケーションコードと(恐らくは一定量以上の規模の)コンテンツがスムーズに統一管理された環境というのは、Web2.0的なサービスを提供しようと考えている企業にとって利用価値の高いものになるのではないでしょうか。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月18日火曜日

Alfresco 1.3.0 既知の問題について

Alfresco 1.3.0 には、現時点で2つ既知の問題があります。



  1. WindowsXP標準のWebフォルダ機能を使ってWebDAVアクセスした場合、日本語等非アルファベットの文字が利用できない。




  2. 通知メール機能のあて先としてグループを設定した場合メール送信が正しく行われない。


ともに開発者サイドでは解決済みであり、私の方でも確認しています。近日中のマイナーバージョンアップの時点でリリース版の方も修正される予定です。



1.の点については、現状版でもWebDAV専用クライアントソフトを利用した場合は日本語名も正しく扱うことができます。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月15日土曜日

Alfresco 日本語環境での導入方法

先日のエントリでも触れましたが、Alfrescoを日本語環境で利用するためには、いくつかの設定作業が必要になります。



  1. メッセージの日本語化(=ランゲージパックの導入)


  2. ログイン画面の言語選択欄に日本語を追加


  3. 検索文字列の最小長を変更


  4. Luceneの日本語対応版導入



あたりが、必須となる作業になります。



1.のメッセージについては、先日のエントリのリンクから最新版のランゲージパックをダウンロード、解凍し、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/messages フォルダへコピーするだけで完了します。



2.と3.の設定は、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/extension/web-client-config-custom.xml.sampleを編集して行います。このxmlファイルのルート要素は<alfresco-config>ですがその直下に<config evaluator="string-compare" condition="Languages">という要素がありますのでさらにその下の<languages>に

<language locale="ja_JP">Japanese</language>

を追加することでログイン画面で日本語が選択できるようになります。
さらに別の<config>要素を追加し、

<config>
  <client>
    <search-minimum>2</search-minimum>
  </client>
</config>

とすることで、検索時に2文字の単語での検索が可能になります。デフォルトでは英語圏の発想から3文字以上のキーワードしか受け付けないようになっています。最後に、web-client-config-custom.xml.sampleの最後の.sampleを取り除いたweb-client-config-custom.xmlという名前で保存することを忘れないで下さい。



4.についてですが、AlfrescoはJavaベースのオープンソース検索エンジンであるLuceneを利用しています。デフォルトではたとえutf8を利用していても日本語コンテンツのインデクシングには対応していません。そこで、lucene-jaというローカライズ版を利用し、形態素分析を活用するJapaneseAnalyzerか二文字区切りで機械的にインデクシングする(その代わり中国語や韓国語にも対応できる)CJKAnalyzerを利用することになります。
どちらも利用可能ですが、辞書の設定などが不要なCJKAnalyzerの方が簡単です。lucene-ja.jarをalfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/libにコピーし、alfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/classes/alfresco/model/dataTypeAnalyzers.propertiesを編集します。例えば、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.standard.StandardAnalyzer

となっているところを、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.cjk.CJKAnalyzer

とします。バージョン1.3からは原則的にこれらの設定変更はwebapps/alfrescoフォルダよりも上の階層でwarパッケージの内部を編集せずに行えるようにする方針になっていますが(messagesフォルダ等のあるsharedというのがそのためのスペースです)、このあたりに関してはまだ対応出来ていません。



以上の作業を行うことで、Alfrescoの日本語化は一応完了します。
# また、ある種のバッドノウハウとして.exeの1ファイルインストーラーは日本語名のフォルダの下では動作しないため、Cドライブ直下などに移してから実行する必要があります。よく引っかかる点なので、本筋とはずれますがメモとして記載しておきます。



(文責 Ishii Akinori)



Alfresco 日本語環境での導入方法

先日のエントリでも触れましたが、Alfrescoを日本語環境で利用するためには、いくつかの設定作業が必要になります。



  1. メッセージの日本語化(=ランゲージパックの導入)


  2. ログイン画面の言語選択欄に日本語を追加


  3. 検索文字列の最小長を変更


  4. Luceneの日本語対応版導入


あたりが、必須となる作業になります。



1.のメッセージについては、先日のエントリのリンクから最新版のランゲージパックをダウンロード、解凍し、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/messages フォルダへコピーするだけで完了します。



2.と3.の設定は、alfresco/tomcat/shared/classes/alfresco/extension/web-client-config-custom.xml.sampleを編集して行います。このxmlファイルのルート要素は<alfresco-config>ですがその直下に<config evaluator="string-compare" condition="Languages">という要素がありますのでさらにその下の<languages>に

<language locale="ja_JP">Japanese</language>

を追加することでログイン画面で日本語が選択できるようになります。
さらに別の<config>要素を追加し、

<config>
  <client>
    <search-minimum>2</search-minimum>
  </client>
</config>

とすることで、検索時に2文字の単語での検索が可能になります。デフォルトでは英語圏の発想から3文字以上のキーワードしか受け付けないようになっています。最後に、web-client-config-custom.xml.sampleの最後の.sampleを取り除いたweb-client-config-custom.xmlという名前で保存することを忘れないで下さい。



4.についてですが、AlfrescoはJavaベースのオープンソース検索エンジンであるLuceneを利用しています。デフォルトではたとえutf8を利用していても日本語コンテンツのインデクシングには対応していません。そこで、lucene-jaというローカライズ版を利用し、形態素分析を活用するJapaneseAnalyzerか二文字区切りで機械的にインデクシングする(その代わり中国語や韓国語にも対応できる)CJKAnalyzerを利用することになります。
どちらも利用可能ですが、辞書の設定などが不要なCJKAnalyzerの方が簡単です。lucene-ja.jarをalfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/libにコピーし、alfresco/tomcat/webapps/alfresco/WEB-INF/classes/alfresco/model/dataTypeAnalyzers.propertiesを編集します。例えば、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.standard.StandardAnalyzer

となっているところを、

d_dictionary.datatype.d_text.analyzer=org.apache.lucene.analysis.cjk.CJKAnalyzer

とします。バージョン1.3からは原則的にこれらの設定変更はwebapps/alfrescoフォルダよりも上の階層でwarパッケージの内部を編集せずに行えるようにする方針になっていますが(messagesフォルダ等のあるsharedというのがそのためのスペースです)、このあたりに関してはまだ対応出来ていません。



以上の作業を行うことで、Alfrescoの日本語化は一応完了します。
# また、ある種のバッドノウハウとして.exeの1ファイルインストーラーは日本語名のフォルダの下では動作しないため、Cドライブ直下などに移してから実行する必要があります。よく引っかかる点なので、本筋とはずれますがメモとして記載しておきます。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月11日火曜日

Alfresco 日本語パック


Alfrescoの日本語化について。




Alfrescoはリソースバンドルの仕組みを利用して、はじめから全メッセージを多言語化することが出来るようになっています。まだまだ誤字誤訳が多い状況ではありますが、弊社でも日本語版ランゲージパックの作成作業を行い、その成果を公開しています。




Alfresco本体のパッケージにもバージョンによっては日本語パックが同梱されていますが、ほとんどの場合内容が古いものになってしまっていますので、常に上記プロジェクトサイトから最新版を入手されることをお勧めします。




また後ほど、Alfrescoへの日本語パックの適用手順を投稿したいと思います。




��文責 Ishii Akinori)



2006年7月4日火曜日

ECMとは何か <2>

リンク: AIIM - The Enterprise Content Management Association.



AIIM(Association for Information and Image Management)の定義によると、

ECM(Enterprise Content Management)とは、企業内全域に渡って、「コンテンツ」を、獲得capture・管理manage・保持store・保管preserve・配布deliverするための、技術やツールや手法のことである。


ということになるようです。




Alfresco Software 会長(Documentum 共同設立者の1人でもあります) John Newtonもpodcastの中で簡単にECMとは何かということに触れていますが、その時彼が最初に言及したのも、まず「Enterprise」というところがキーポイントになる、ということでした。(彼は、企業内のありとあらゆるコンテンツを、格納し、見つけ出しやすくし、再利用を促す、というよりアプリケーションに近い視点で語っているようでしたが)。AIIMの定義による「企業内全域に渡って」の部分ですね。やはり、今CMSというとWebサイトの管理システムを指すことが多いので、この点は十分に指摘しておく必要があるでしょう。単にWebサイトなどの体裁を整えて配信するためのコンテンツに限らず、究極的・理想的には企業内の全ての情報がその対象となりうる、ということです。



次にコンテンツ、ですが、これは「文書+文書と呼ぶのには抵抗があるその他の電子的情報(画像など)」あるいは「(RDBMSに格納されるようなデータではない)非定型データ一般」と考えることが出来ます。企業という文脈においては、結果的にこの2つの定義はほぼ同じものを指すことになるでしょう。



次に、獲得・管理・保持・保管・配布という単語が並びます。これはやや抽象的な語彙ばかりになっていますが、AIIMでは例えばCOLDですとかCASですとかERMといった「業界用語」をこれら5つのステップに分類整理をしています。それらの要素技術は概念としてのECMを完成させるためのパーツになりうるため、目的に応じて整理を行っているのでしょう。この点についても機会があれば後日言及したいと思います。(AIIMの定義原文自体はユーザ登録をしないと閲覧できない状態になっています)



そして、最後にECMが単なるコンセプトでも、または単一のソフトウェアのジャンルでもないということが強調されています。企業内の全コンテンツを最適な管理状態に置く、という目標と、その為の手法及びツール、さらにはそれを実現する技術そのものもECMという名前で呼ばれています。



aegifでは今後技術としてのAlfrescoをベースとして、今までの経験で培った文書/情報/コンテンツの管理のための手法を再構築し、より多くの方に利用していただけるよう取り組んで行くつもりです。



(文責 Ishii Akinori)



ECMとは何か <2>

リンク: AIIM - The Enterprise Content Management Association.



AIIM(Association for Information and Image Management)の定義によると、

ECM(Enterprise Content Management)とは、企業内全域に渡って、「コンテンツ」を、獲得capture・管理manage・保持store・保管preserve・配布deliverするための、技術やツールや手法のことである。


ということになるようです。




Alfresco Software 会長(Documentum 共同設立者の1人でもあります) John Newtonもpodcastの中で簡単にECMとは何かということに触れていますが、その時彼が最初に言及したのも、まず「Enterprise」というところがキーポイントになる、ということでした。(彼は、企業内のありとあらゆるコンテンツを、格納し、見つけ出しやすくし、再利用を促す、というよりアプリケーションに近い視点で語っているようでしたが)。AIIMの定義による「企業内全域に渡って」の部分ですね。やはり、今CMSというとWebサイトの管理システムを指すことが多いので、この点は十分に指摘しておく必要があるでしょう。単にWebサイトなどの体裁を整えて配信するためのコンテンツに限らず、究極的・理想的には企業内の全ての情報がその対象となりうる、ということです。



次にコンテンツ、ですが、これは「文書+文書と呼ぶのには抵抗があるその他の電子的情報(画像など)」あるいは「(RDBMSに格納されるようなデータではない)非定型データ一般」と考えることが出来ます。企業という文脈においては、結果的にこの2つの定義はほぼ同じものを指すことになるでしょう。



次に、獲得・管理・保持・保管・配布という単語が並びます。これはやや抽象的な語彙ばかりになっていますが、AIIMでは例えばCOLDですとかCASですとかERMといった「業界用語」をこれら5つのステップに分類整理をしています。それらの要素技術は概念としてのECMを完成させるためのパーツになりうるため、目的に応じて整理を行っているのでしょう。この点についても機会があれば後日言及したいと思います。(AIIMの定義原文自体はユーザ登録をしないと閲覧できない状態になっています)



そして、最後にECMが単なるコンセプトでも、または単一のソフトウェアのジャンルでもないということが強調されています。企業内の全コンテンツを最適な管理状態に置く、という目標と、その為の手法及びツール、さらにはそれを実現する技術そのものもECMという名前で呼ばれています。



aegifでは今後技術としてのAlfrescoをベースとして、今までの経験で培った文書/情報/コンテンツの管理のための手法を再構築し、より多くの方に利用していただけるよう取り組んで行くつもりです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月1日土曜日

Release 1.3

リンク: Release 1.3 - AlfrescoWiki.



ついに Alfresco のバージョン1.3がリリースになりました。
1.2.1からライセンスプログラムが変更になり、無料で利用できる Community Network 版においてもフル機能が実装されるようになっていましたが、今回は統合版としての初のリリースということで、かなり大幅な機能強化がなされています。



1. JavaScriptのエンジン(スクリプトによるカスタマイズ)
2. Webクライアントのカスタマイズフレームワーク
3. 削除アイテムの復帰機構
4. データモデルに対する制約条件や必須項目の設定
5. パフォーマンス改善
6. スペース向けアクションの拡充
7. スペースやファイルに対するリンク機構
8. スケジュールアクション(イベントドリブンではなく時間指定によるアクション実行 Cronライク)
9. リポジトリ全体のエクスポート、インポート
10. Alfresco SDK 開発者向けキット
11. Kerberosサポート



などが主な新機能としてあがっています。



# リンク先はリリースアナウンスではなく技術情報Wikiのまとめです。



(文責 Ishii Akinori)



Release 1.3

リンク: Release 1.3 - AlfrescoWiki.



ついに Alfresco のバージョン1.3がリリースになりました。
1.2.1からライセンスプログラムが変更になり、無料で利用できる Community Network 版においてもフル機能が実装されるようになっていましたが、今回は統合版としての初のリリースということで、かなり大幅な機能強化がなされています。



1. JavaScriptのエンジン(スクリプトによるカスタマイズ)
2. Webクライアントのカスタマイズフレームワーク
3. 削除アイテムの復帰機構
4. データモデルに対する制約条件や必須項目の設定
5. パフォーマンス改善
6. スペース向けアクションの拡充
7. スペースやファイルに対するリンク機構
8. スケジュールアクション(イベントドリブンではなく時間指定によるアクション実行 Cronライク)
9. リポジトリ全体のエクスポート、インポート
10. Alfresco SDK 開発者向けキット
11. Kerberosサポート



などが主な新機能としてあがっています。



# リンク先はリリースアナウンスではなく技術情報Wikiのまとめです。



(文責 Ishii Akinori)