コンサルティング合宿に引き続き、日帰りのコンサルティング研修をやりました! という報告記事を書きたかったのですが、土曜参観とバッティングして参加できませんでした。(休日出勤イベントに役員不参加のブラック感、いやもちろん代休は出ると思いますけど…)
準備の様子を遠くの方からチラ見している中で、自分の中でのコンサルティングサービスのメンバーに対する期待事項みたいなものが見えてきた気がするので、ここにメモを残したいと思います。
私自身が社会人生活をコンサルタントとしてスタートさせたのが15年くらい前のことになります。正直言って自分自身の成長の実感というのはほとんどなく(今できることは中学生ぐらいの頃から全てできた気がする、と周囲にはよく言っています)、その意味ではうまいロールモデルなんか示せそうにないのですが、落ち着いて考えればさすがに幾つかはこの仕事をしてなければ気がつかなかったであろうこと、身につかなかったであろうこと、があるんだなと改めて気がつきました。
ということで、自社メンバーに一般常識として身につけておいて欲しいと思っているものを幾つか並べたいと思います。
WBS
プロジェクトマネジメントの基本ですね。我々新卒でコンサルティングファームに入社したような「自分自身の知識経験がそのまま売り物になるわけではない」コンサルタントというのは(逆に売り物にできる人達をグレイヘアードコンサルタントと呼ぶ、と新人の頃に習いましたが、その後その単語を目にしたことは一度もない気がします)、プロジェクト型のワークスタイルに習熟している、ということが第一の価値であると思います。
そのプロジェクトの基本となるのがWBSで、これが自分で作って、その製作意図をちゃんと説明できるかどうか、というのは仕事を任せてもらう上で非常に大きなポイントになってくるはずです。
時間管理のマトリクス
『7つの習慣』が出典らしい、と聞きますが多分未読なので(読んだような気もするんですが)、細かいところはわかりません。仕事を、「緊急度」「重要度」の2軸で分類しよう! って奴ですね。で、重要でないけど緊急な仕事ばっかりやって、仕事をしている気になってしまうのが一番危ないよ、と。ナレッジワーカーの生産性、なんていうテーマのお仕事も多いので、提案や顧客とのディスカッションでもよくでてくる概念です。
仕事上での立ち場によって見え方が違うツールかもしれませんが、自分の仕事の「重要度」がどのようにして決まるのか、という点で上位者の視点が織り混ざってくる、のが面白いところだと思います。
細かいTIPSとしては、緊急度ドリブンで仕事をしている現場の人に対するリスペクトを忘れないようにしたいですね。
GTD
Getting Things Doneです。仕事術的なものとしてはもはや常識の類いな気もするのですが、意外に周囲にも細かい出自等は知らない、という人が多かったので、念のためにWikipediaへのリンクをはっておきます。
要するにToDoリストを使いこなせるようになるための条件が現代的な形で整理されている、ということなんだと思っています。もの凄く乱暴な説明をすると、紙の手帳でもスマホでもWeb上のサービスでもなんでもいいから、すべての作業が登録されているという「信頼できるシステム」を1つ持てば、ToDoリストを頭から追い出すことができる。そのメリットは非常に大きい、と。
個人的にはMailboxにすべての仕事を集約する運用をしています。私にとっての「信頼できるシステム」はGmailインボックスっていうことですね。同名のGmailにそれこそ同様のアプリがありますが、今のところDropboxに買収されたこっちの方のツールを使っています。(自分自身起点のタスクは自分へのメール送信で起票という前世紀的なライフハックでもあります…)
ただ、この運用が成り立っているのは、今現在の私がぐるっと回って個人で完結できる仕事ばかりになってきてるから、に他ならないと思います。他人に依頼した仕事の顛末のトラッキングが重要なポジションである場合は、ちょっと最適なツールであるとは言い難い気がします。
結び
3つ並べたもの全てが、仕事に対する上での「立ち場」に依存するというか、それを意識するきっかけになったり、そうすることでよりちゃんと使いこなせるようになる、という性質を持っているのが面白いかな、と個人的には思いました。(ま、大抵のツールはそんなものかもしれないですけど)
ということで、次はBPMこそ組織のためのGTDであるみたいな話を...
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)