2007年8月7日火曜日

Documentum 新バージョン発表とその影響

リンク: Trends: Documentum formally announces D6.



おはようございます。aegif 技術担当役員の石井です。



先週末にいよいよEMC社が伝統あるプロプライエタリECMパッケージであるDocumentumの新バージョンを正式に発表しました。CMS Watchがいち早く反応した記事を載せています。



やはり今回のバージョンアップはSOAを中心とする開発環境の充実にあるようですね。DocumentumチームはAlfresco社と同じく、OEM戦略など企業システムの基礎コンポーネントとしてECM製品を利用するというコンセプトについて情報発信をしていたので、これは自然な帰結であるように思います。



CMS Watchでも、忠誠度が高いDocumentumユーザ(その多くが、昨今話題が豊富なOracle/IBM Filenet/Alfrescoにまさに開発上の利便性という意味で興味をもっていた)にとって、結論として喜ばしいニュースである、というような言い方をしています。



結論として、という言い方になってしまうのはもちろん、ECMパッケージにとって新バージョンへのアップグレードが非常に手間のかかる作業である、という大前提があるからです。新しいバージョンの発表により旧バージョンへのサポートにも不安が生じます。これは現時点では新参のAlfrescoにとっても大きなビジネスチャンスであると言えるでしょう。我々としても、安全にシステムを移行させるだけでなく、その後のサポートも含めてお客様に安心していただけるサービスを提供していかなければなりません。



(文責 Ishii Akinori ITC)