ごぶさたしています。aegif技術担当役員の石井です。
前回の投稿からもまたかなり間があいてしまいました。弊社としてもAlfrescoに絡んだビジネスは継続的に展開中で、近くまた色々と発表させて頂くものもある予定なのですが、そういった話題の多さが逆に一つ一つのトピックをBlog記事化するモチベーションを阻害していたようです。Alfrescoの注目度は日に日に増しているため、日本語での情報発信という意味で我々の責任も重くなってきています。このBlogだけではありませんが今後はさらにアウトプットを増大させる努力をしていくつもりです。
さて、前回からのブランクの間にAlfresco社からも何件か重要なプレスリリースがありました。これから数回にわけてご紹介していきたいと思います。
まず、第一弾ですが、キャップジェミニ社と共同でフランス空軍の技術文書センターへのAlfrescoの導入に成功しました。「文書管理機能における所定の要求水準を満たす」「オープンソースで、なおかつ各種の標準に準拠している」という二つの基準をもって製品選定をした結果、Alfrescoが選ばれた、という経緯がリンク先のプレスリリースの中で紹介されています。
「オープンソースであること」そのものが要件となっているという部分は、非常に欧州的であると感じますね。機能要件に関しては以下のようなものが列挙されています。
* 紙文書のデジタル化(別のサービスと連携)
* 空軍文書リポジトリの管理
* 電子出版と配信
* 指図の管理と計画
* 各種アクティビティのモニタリング
このプロジェクトもプロプライエタリのECM製品上に構築されたシステムをオープンソース製品(Alfresco)で置き換えていく、というやりかたで実装されています。2002年から計画されたプロジェクトで、2007年11月に第一フェーズが完了。プロジェクト全体としては2009年3月に開発を完了する予定のようです。ECM製品は重厚な追加開発をされていることが多いため、今後はこういう案件はさらに増えていくのではないかと思います。
(文責 Ishii Akinori ITC)