Jive's Facebook Connector gives companies a way to access and monitor customer interactions and information posted to Facebook.
[From Jive Integrates Facebook, Enriches the External Community Experience]
CMSWireにソーシャルビジネスシステムの雄、Jiveの新しいFacebookコネクタの記事が出ていました。、、、今調べてみたら、TechCrunchの記事の方が少し詳しいみたいですね。
誤解を恐れずに言えば、Jive自体がFacebookのような仕組み、を組織内に持つためのツールです。それに対して、Facebookはパブリックなアクセスを受け入れることを前提とした空間です。今回発表されたコネクタは、Jiveの内部にあるコミュニティにFacebookのコミュニティやファンページなどへのリンクを貼り付けて同期させたり、Jive内で練り込んだメッセージをFacebook側に配信したり、という目的で使うもののようです。
仕組みとして「人」とその「繋がり」を軸にコンテンツを構築するという意味での「ソーシャル」だけでなく、より具体的に社外にある「ソーシャルネットワーク」に対するユーザ組織の関わり方を支援するための仕組みになっています。(うまい言葉が見つかりませんが、「ソーシャル」というキーワードと企業システムとの関わりを話題にするときは最低でもこの2つの異なるレベルがあって、それを整理しながら話を進める必要があるのではないかと考えています)
顧客接点として完全に自社がコントロールするメールフォームやサポート掲示板を構築するよりも、ある種のDMZとしてソーシャルネットワークを使うというのは運用コストの面でも「フェアネス」の面でも良いアイデアであると思います。Facebookであれば問い合わせ顧客側も実名制をある程度受け入れているというのも都合の良い点であると言えそうです。もちろん、いまのような形でこうした窓口に関するプラットフォームを外国の一企業が完全に独占しているという状況で良いのか、というような議論もありそうですが。(政治的な良し悪しも、ですが、もしその構造に疑念の余地があるなら、体制の安全性という観点から評点を差し引く必要があると思うので)
いずれにしても日本語圏ではほとんど流行らなかったEnterprise2.0系の製品・サービスがここに来てまた勢いづいているように思います。面白い傾向です。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)