Alfresco Community 4.0.b Release Notes - alfrescowiki:
仕事が立て込んでいてまた一週間放置してしまいましたが、恒例のランチミーティングにかこつけて投稿します。
Alfrescoの新バージョン4.0系のお話をしっかりとご紹介するのが遅れてしまっていました。
これは非常に大きなバージョンアップで、エンドユーザ向けの機能強化も技術的な裏側の実装も大きく進化しています。
エンドユーザ向けの大きなところでは、
- HTML5によるブラウザウィンドウへのドラッグ&ドロップ アップロード
- 一覧画面からの属性(名前とタグ)直接編集機能
- ユーザに対するフォローやコンテンツに対するいいね!などのソーシャル機能
- コンテンツ内ファイルの外部サイト(SlideshareやFlickr、Youtubeなど)への配信と通知(Twitterなど)の機能
があります。
これまでAlfrescoは従来型のECM製品がActiveXなどのインストール前提コンポーネントを利用した「無理矢理なドラッグ&ドロップ」の弊害に苦しめられてきた反省から、ブラウザへの直接ドラッグ&ドロップの機能を持たせず、それを補完する技術としての仮装ファイルシステムに注力してきたという経緯がありました。しかし、今度のバージョンからは技術的な負債を抱え込むことなく両方のニーズに応えることができるようになります。(仮装ファイルシステムの中でも特徴的な機能であったCIFSアクセスについてもクラスタリングに対応するなど、「裏側」の強化が同時になされています)
また、ソーシャルコンテンツマネジメントのコンセプトを表明してからの最初のメジャーバージョンであるため、それにまつわる機能も幅広く実装されています。社内にソーシャル的な仕組みを持ち込むという意味での、Commenting(コメント)、Rating(星付け)、Liking(いいね!)、Follow(フォロー、購読)などの機能だけでなく、社外ソーシャルサイトとの連携機能も大幅に強化されています。
裏側の強化も従来のバージョンでは中途半端にWCMコンポーネントに依存していたところが作り直されていたり、Luceneへの直接的な依存をSolrで置き換えることで解決しスケーラビリティを強化したり、とかなり大きな手術がなされています。印象としてはShareを実装した当時の技術的な前提条件がこの数年の間で変化し、ある種の歪みとなっていた要素が一気に取り払われた感があります。技術者の方はRelease NotesのRepositoryの項目あたりを見て頂くと、よく理解して頂けるのではないかと思います。
新ワークフローエンジンのActivitiもユーザからも見える派手な要素ではありますが、これはまた独立性が高い話題ですので、近いうちに記事をわけてご紹介できればと思います。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)