第10回 JIIMA ECM研究会のご案内: "ECM Summit 2012 in Winter(第12回ECM研究会)は、国内ECM業界をリードするトップベンダー各社にご参集いただき、ワークスタイルを変革するECMの活用について、モバイルECMやテレワーク環境での利用、ECMクラウドの動向など、ECMの最新事例を知ることができる画期的なセミナとして企画いたしました。 コンテンツ管理や社内コンテンツのモバイル環境での利用、ECMの最新動向を知りたいなど、ECMを検討 されている方々にとって必見のセミナ-です。"
年末年始で、またしても完全にBlogの更新をさぼるサイクルができあがってしまいました。
ベンチャー企業の経営陣の一角を担う者としての抱負めいた記事を、ということも考えたんですが、完全にタイミングを失った格好です。
さて、冒頭に告知ページの引用を貼り付けましたが、ECMを取り扱う業界団体であるJIIMAのECM委員会主催で来月無料セミナーが行われます。私もゼネラルセッションという形で登壇させて頂くことになっております。大変光栄なことなので、こうした機会を与えて頂いたことは大変ありがたいのですが、オープンな場での講演が得意な質ではないため今から戦々恐々をしています。
イベント全体のテーマはワークスタイル変革です。モバイル・クラウド・ソーシャルなどのトレンドを受けて、いわゆるデスクワークのあり方も大きく変わろうとしています。デスクワーク、ホワイトカラー、ナレッジワーカーなど似ているようで重心の異なる言葉がいろいろとありますが、従来PCを使って企業システム(及びそこに格納されているビジネスデータ)へアクセスしていた人達が、その第一の当事者と考えてよいでしょう。コンシューマライゼーションや技術ポピュリズム(Tech-Populism)と言われる動きですね。
企業によって整備された機材やソフトウェアよりも使い勝手の良いコンシューマ向けの(無償)サービスに慣れ親しんだエンドユーザが、今度はそれらのツールを自宅だけでなく業務時間も常に身につけて生活をするようになってきている。その一方で、業務上アクセスする必要がある情報もすべてが社内で完結するものでなくなってきている。社外から得る、あるいは一度社外に持ち出した(極端に言えば過去に送信したメールも含まれるかもしれません)情報については、それら個人向けツールの方が快適に扱える。という条件が完全に揃ってしまった今、これまでおおざっぱに組織の壁の中に押し込めていた情報も、整理や条件をつけた上で(つまりはある一定レベルの管理のもとに)、それらのツール群からのアクセスを認めることができれば、さらなる生産性の向上が期待できる、と多くの人が考えるようになってきました。
それこそ「社外」については、これまでのECMの中心的な話題であったとは言いがたいわけですが、社内システムが保持する情報を分類、整理し、適切なアクセス権を付与していくというのはまさにECMがやってきたことなわけです。そして各種モバイル端末からのECMリポジトリへのアクセスという点については各社新しいクライアント製品を揃えつつあります。つまり、新しい世代のテクノロジーを利用して「社内を含む」広範なビジネスデータを操作する、ための道具立てができてきたということです。
ワークスタイル変革というテーマとECMはこうした理由で密接に結びついていると考えます。当日は、主要ECMベンダがこのテーマにそった形でモバイルアクセス新製品の説明やリモートワークの事例などについてお話されることになると思います。みなさんも是非ご参加ください。
#Alfrescoについては私がゼネラルセッションで登壇するので今回ベンダセッションへの参加はありません。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)