ECMサミット2015(冬): "ECMサミット2015(冬) ~主要ベンダー、インテグレータが振り返る成功事例~ ECM導入プロジェクトの落とし穴 第19回ECM研究会 開催のお知らせ"
(Via ECMポータル.)
委員長を務めさせて頂いている、JIIMA ECM委員会の最大のイベントが近づいて来ました。ので、告知的な記事を書きたいと思います。
ECMサミットとは
大手ECMベンダ各社様に、呉越同舟的に共同参加していただいているセミナーイベントです。年2〜3回実施しているので、今回で第19回目となる恒例イベントです。
ECM委員会自体はECMの普及啓発を目的とした委員会ですので、国内の関係者に向けてECM関連の情報を広く伝えるという目的で実施しています。このBlogでは再三話題に出ているように、日本国内と諸外国ではECMの受け入れられかたには大きな違いがあります。ECM市場全体としてのパイの拡大の必要性が共有されているからこその特殊なイベントであると思います。
今回のテーマ
主要ベンダー、インテグレータが振り返る成功事例というテーマを設定しました。このテーマには3つくらいの意図が含まれています。
- 事例の紹介であること
- 導入プロジェクトにフォーカスすること
- インテグレータにも登場してもらうこと
まず、事例というポイントですが、これはもう顧客ニーズがあるから、観客の動員が引きやすいから、という理由が一番です。お客様は事例情報を第一に求めているという認識を持っています。やはり、各社のプレゼンが連続しますので、ややもすると営業トークを連続して聞かされるだけ、という印象を持たれてしまうリスクもあります。事例情報については、そのリスクが非常に小さく、お客様にとって有用な情報の密度が高まる、と期待されているようです。
次に、導入プロジェクト、という切片についてですが、これまではECMを導入した結果、プロセスがどう変わったとかコストがどう削減できた、とかっていう事前事後を比較した正攻法の事例をソフトウェアベンダの立ち場からご紹介いただくということをしてきました。しかし、ECM製品もソフトウェアですし、その性格上導入に際してコンサルティングやカスタマイズを行うプロジェクト体制が敷かれるのが一般的であると言えます。プロジェクトには困難がつきものですので、その観点からの成功体験を聞くことでよりECMというものに対する理解が深まるのではないかと期待しています。
最後にインテグレータの登場について。プロジェクトにフォーカスを置きましたが、その担い手はベンダではなくそのパートナ(であることが多い)システムインテグレータです。そこで、今回はご紹介頂ける事例の際の導入パートナにも可能な限りご登壇をお願いしています。これによって、導入現場のより具体的なお話が聞けたり、なぜその製品・ベンダをパートナとして選んだのか、なんていう多面的なお話も出てくるかもしれません。
内容予告、仄めかし
正式な情報は今日にも上記サイトで公開予定ですが、いわゆる大量の紙を出発点とした電子化文書のECMへの取り込みの話もありますし、今注目が集まってるアダプティブ(アドバンスド)ケースマネジメントについての具体的な事例も聞ける予定です。他には属性値の取り扱いの際にかならず問題になるマスター情報についての先進事例も登場します。それぞれにまったく別のアプローチになりそうなので、当初テーマを検討した時に漠然と期待していた内容以上の回になるのではないかと思います。
2月25日午後 よろしくお願いします。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)