2007年10月20日土曜日

An Open-Source Project with a Marketing Team. Imagine That. | Advice and Opinion

リンク: An Open-Source Project with a Marketing Team. Imagine That. | Advice and Opinion.



こんにちは、aegif 技術担当役員の石井です。



CIO MagazineにAlfrescoを扱った記事が出ていたようです。開発者とコードを中心に自然発生的に拡大していく一般的なオープンソースプロダクトと、Alfrescoのやり方を対比しています。Alfrescoの場合ははじめからまとまった資金をもって、FileNetやDocumentumなどの商用製品と競合すべくマーケティング活動を展開しています。ある意味で”オープンソースであること”自体もマーケティングの重要な要素の1つとなっていると言えるでしょう。



この記事に対してecmarchitect.comのJeff Pottsがさっそく反応を示しています。曰く、「Alfrescoの競合がJoomlaやDrupalではないという洞察は正しいが、広くオープンソース業界を見渡せばAlfrescoよりも大きな予算をもってビジネスマーケティングを展開しているプレーヤは珍しくない」。さらにそこに元記事の記者であるEsther Schindlerが、「確かにRedHatなどはより大規模な活動をしているが、はじめからビジネスマーケティングを意識して立ち上げられてるオープンソースプロジェクトは(唯一であるかはともかく)やはりとても希有な存在と言えるのでは?」というコメントを付けています。



我々aegifも元々はエンタープライズ系のソフトウェアを主に扱っていたコンサルタントを中心としたチーム構成であり、オープンソース関連の調査・インタビューの中ではやや珍しいプレイヤーだと認識されることが多いように感じています。AlfrescoのCommunity NetworkによってECM製品のメリットをより多くの(具体的には中小規模を含めた)企業に紹介していくという活動も、もちろん今後も続けていくつもりですが、エンタープライズクラスのニーズに向けた日本語での情報発信をもっと増やしていくべきではないか、と少し反省しました。



(文責 Ishii Akinori)