2008年8月17日日曜日

CRIX International Eases Pharmaceutical Processes with Red Hat and Alfresco Solutions

Alfresco Press Releases - CRIX International Eases Pharmaceutical Processes with Red Hat and Alfresco Solutionsalfresco.com

こんにちは。aegif技術担当役員の石井です。

金融業界と並んでいわゆるECM製品の中心的な市場である製薬業界に関連したAlfrescoのニュースがあがっていました。
米国食品医薬品局 FDA由来の非営利コンソーシアムであるCRIX(Clinical Research Information Exchange)が、コラボレーション基盤にAlfrescoを採用したそうです。他にもRHELやJBoss Portalなどもあわせて採用されているようなので、積極的にオープンソース製品を採用したのだということがわかります。やはり公共的な組織によるオープンソースの採用が進んでいるということでしょうか。

製薬業界はその複雑なワークフローと文書に対する法的な保管要件の厳しさから文書管理システムの大口顧客でありつづけた経緯があります。今回のリリースの段階ではまだワークフロー自体は深く追求されていないようですが、将来プランとしてjBPMを積極的に活用したワークフローの実現についても言及されています。

��文責 Ishii Akinori ITC)

2008年8月15日金曜日

Alfresco Wins InfoWorld’s “Bossie” Award for Second Consecutive Year

Alfresco Wins InfoWorld’s “Bossie” Award for Second Consecutive Yearalfresco.com

こんにちは。aegif技術担当役員の石井です。

またアワードについてのリリースが出ています。AlfrescoのLabs(少し前までCommunity Networkと言われていたいわゆる無償版のことです)がIDGの2008年のベスト・オブ・オープンソース賞”Bossie”を獲得しました。もちろん企業向けアプリケーションの部門で、です。今回は、前年度に受賞した製品が引き続き受賞したというケースが非常にまれで、Alfrescoはそのうちの1つ、ということのようです。(他にはVoIPのAsteriskとCRMのSugarCRMが同じく連続受賞のようですね)

これまで、AlfrescoはハイエンドECM製品と同等の安全性・スケーラビリティと共有フォルダ同様の操作性の両立、ということを製品の特徴として強調してきたと思います。しかし、今年に入ってからは、Microsoft社のSharePointのプレゼンスが急速に高まっているということもあり、そのオープンソースオルタナティブ、という側面もまたクローズアップされるようになってきました。共有フォルダはOSのファイル管理の使い勝手をそのまま延長したものであり、SharePointはOffice製品とのシームレスな連携、つまりは操作性の高さをそのセールスポイントの1つとしています。「安全性・スケーラビリティと操作性の両立」、さらには「それをオープンソースで実現する」、というAlfrescoの戦略と実績が今回も高く評価された、ということだと思います。

��文責 Ishii Akinori ITC)

2008年8月12日火曜日

Canonical To Offer Alfresco Labs Pre-Packaged Within Ubuntu Distribution

Alfresco Press Releases - Canonical To Offer Alfresco Labs Pre-Packaged Within Ubuntu Distributionalfresco.com

こんにちは。aegif技術担当役員の石井です。

ビジネス上のインパクトはあまりないかもしれませんが個人的には少しだけ嬉しいニュースが入ってきました。ubuntuのCanonical社が提供するパートナーリポジトリにAlfrescoのLabs3が含まれるようになってそうです。LinuxマシンのセットアップからAlfrescoのサンドボックス構築までが非常に簡単になりました。Zimbraあたりも同じ仕組みで提供されているので企業向けのアプリケーションの検証環境としてもなかなか面白いのではないでしょうか。
#日本語ランゲージパックも常に最新のものを同梱できるようになるといいのですが・・・

��文責 Ishii Akinori ITC)

2008年8月2日土曜日

Alfresco Gives Microsoft Office Users a SharePoint Alternative

Alfresco Press Releases - Alfresco Gives Microsoft Office Users a SharePoint AlternativeAlfresco.com

こんにちは。aegif技術担当役員の石井です。

ついに、Alfresco無償版の新バージョンの姿が明らかになりました。今までCommunity Networkという名前で公開されていた無償版ですが、今回からAlfresco Labsという名前で公開されています。プレスリリース自体の表題にも含まれていますが、今回は対SharePointの姿勢をより一層強調したバージョンになりました。AlfrescoはSharePointよりも大規模なリポジトリを扱っていたいわゆるEDMSの流れを組む製品ですが、Alfresco自体がオープンソースモデルによって比較的低価格を実現したという点と、AIIMでも話題になるほどSharePointの機能強化やMicrosoft社の強力なプロモーションもあって、SharePointファミリと比較されることが多くなってきています。

これまでのところAlfrescoのメリットとして我々では、「スケーラビリティ」「非MS製品への対応力」「追加開発の容易さ」などを強調してきました。逆に言えば、規模と利用頻度がある程度予測でき、常に最新のWindows OSとOfficeファミリを利用していく方針が正式に決定していて、なおかつ複雑なシステム連携が必要とされない状況であれば、Alfrescoをわざわざ持ち出す理由はないだろうな、という認識でした。やはりすべてを同一ベンダの製品で統一することによる操作感上のメリットというのは否定しがたいものがあります。Alfrescoも独自にWordやExcelのアドインを提供することでそれらの製品から透過的にAlfrescoリポジトリにアクセスできるようにしていましたが、あくまでアドインですので、操作性も完全に統一されているわけではありませんし、なによりAlfrescoのコンセプトの1つであるゼロフットプリントに抵触してしまっています。今回のバージョンでは強力に機能強化されたRESTful APIとスクリプティングの機能を使って、SharePointのサービスと同等のインターフェースを実装する方針を採用したようです。これによりクライアントのWordやExcelはSharePointへ接続しているつもりで(つまりは統一的な操作感を維持したままで)よりオープンで強力なAlfrescoリポジトリへアクセスできるようになります。RESTful APIの強化自体もかなり可能性を感じさせるポイントなのですが、このSharePointコンパチブルという方向性はそれを端的に示すものとしても非常に面白いのではないかと思います。

他にも重要な点としてAlfresco Shareというクライアント製品が同梱されるようになっています。今までのWebclientとは別に、これもまたSharePointライクといいますか、コラボレーション環境としての使い方にフォーカスした作業環境を実現するWebアプリケーションに仕上がっています。Siteという単位で複数のプロジェクト単位の作業領域を作成することができ、そこには文書の保管庫の他にディスカッションやカレンダーが含まれています(以前のバージョンでもプロジェクトスペースとして提供されていた機能が大幅に強化されたイメージだと考えてください)。このSiteはAlfresco上は特殊なスペース(フォルダ)として作成されているので通常のWebclientからも中身を確認することは可能ですが、Alfresco Shareを通じたアクセスをした場合により利便性の高い環境を提供できるようになっています。たとえばSiteごとに「自分がチェックアウト中のファイル」「誰かがチェックアウト中のファイル」などの条件でフォルダ構造を無視したファイルのフィルタリング表示が標準で設定されていて、そこにカテゴリなどの独自のフィルタ定義を混ぜ込むことができたり、Site毎とSite横断のカレンダーイベントを一覧でみることができたり、と文書を中心とした業務ポータルの土台としてかなりの完成度を持っているのではないかと思います。このあたりは近いうちにもっと突っ込んだご紹介(たとえばセミナーなど)をしたいと思います。

��文責 Ishii Akinori ITC)