2010年3月13日土曜日

オープンソース徹底活用 Alfrescoによるドキュメント管理入門: 奥野 章人: 本


[From Amazon.co.jp: オープンソース徹底活用 Alfrescoによるドキュメント管理入門: 奥野 章人: 本]

Alfrescoについての日本語の書籍が出ました。しかも、(著者の奥野さんとは面識があるのですが)Alfresco社の代理で日本展開をしている我々とは無関係なところでの出版です。いよいよAlfrescoの認知度も高まってきたと感じます。


英語で出ている既存の書籍よりもエンドユーザ寄りの内容で、初めてのユーザがAlfrescoをインストールするところから基本的な使い方までがまとめられています。これまで類似の情報というと、日本語では弊社でお配りしているインストールガイドやアドミンガイドの古いバージョンのものぐらいしかなかったため、評価を行われる方にとっては非常に有用な書籍ではないかと思います。Packtから出ている英語の書籍でいえばAlfresco 3 Bookをさらに平易にしたような内容です。そういう意味では私たちもさっさと技術者向けの書籍でも出さないといけないのかもしれませんね。


つい最近ランゲージパックの訳語を変えてしまったので、スクリーンショットなどは現在公開されているものと異なってしまっています。これはちょっと心苦しいです。


また、細かい点になりますが、この書籍ではSenなどをLuceneの日本語対応のために別途ダウンロードする形になっていますがCJKAnalyzer自体はAlfrescoに同梱となっていますので、検索キーワードの最小文字列だけ設定すればそのまま日本語での検索は可能です。逆に、辞書を設定しJapaneseAnalyzerなどを採用したい場合はもう少し煩雑な手続きが必要になります。(最近ですとLuceneまわりのノウハウが日本国内にも色々と溜まってきているので、それはそれでこのBlogでも別途真面目に取り扱いところではあります。)


またアスペクトについてもSpringフレームワークと同じところで解説されてしまっていますが、AlfrescoのアスペクトはSpringフレームワークのアスペクトとは全く別物なので、これについても何処かでまとまった解説記事を書かないといけないな、という思いを新たにしました。話しだすとややこしいですし、他の伝統的なECMとの比較がないと意義が見えづらいということもあって、エンドユーザ向けの説明からはざっくりと省略しちゃった方が良かったりする面は確かにあるんですよね。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)