写真は泊まった部屋のバルコニーから見えた日の出です。
弊社の半分は技術系でできているので、いわゆるエンジニア的な合宿はこれまでにもやったことがあるのですが、今回はそうではないコンサルタントを中心にした合宿です。三浦半島に行ってきました。
コンサルタントとは?
今回私の担当はプロフェッショナルマインドでした。あまり得意な分野ではありませんが、これは我々の場合は突き詰めると「コンサルタントとは何か」という問いに行き着く領域だと思っています。
私や弊社の他の取締役がこの業界に入った2000年代の頭頃というのは、「新卒でコンサルティングファームに入社する」という選択肢が急激に一般化したタイミングでした。ですので、当時は、何故なんの経験も持たない新卒がコンサルティングなんていういかにも知見を必要としそうな業務を担当するのか(できるのか)ということについて数多の言説が流通していました。当事者でなくなったせいかもしれませんが、最近ではそういう話はあまり目にすることがなくなったような印象があります。いずれにしても、私個人として、社会人デビューの時期に「コンサルタントとは何か」という問いを何度もぶつけられたという経緯があるわけです。また、諸先輩方からも色々な考え方を聞かせて頂きました。恐らく、皆が自分なりの回答を獲得する必要があったのだと思います。
一方で、これは今でも感じるのですが、大手ファーム出身者信仰とも言えるような、「新卒の時にコンサルティングファームを経験した人材は使い勝手が良い」というバイアスが案件をご紹介いただける提携先やお客様先にも確かにあります。時として手っ取り早く評価を勝ち得る手がかりになるので、その便益を享受してしまってる立ち場ではあるんですが、2つの意味でモヤモヤとした気持ちにもなります。
- 大手ファーム出身者もそれぞれ異なるコンサルタントの定義を持っているように見えるのに、結論だけ都合良くまとめちゃってる気がする
- 他業種からの転職者で活躍している人達も多数存在する
求人時に学歴を参考にするかどうか、というのと同じく、それらが確定的な要素と考えているわけではなく、あくまでうっすらとでも相関を感じていればそれを意思決定に反映したい、という思いなのだというのは理解できます。しかし、コンサルタントというのは個人単位での評価を細かく受ける仕事でもあるので、個々の評価のタイミングで経歴要素が不当なバイアスとしてかかっている可能性、みたいなものを排除しきれないのは、多少気持ちが悪いわけです。
個人として、評価をする立ち場からこの気持ち悪さを乗り越える方法は、私もまた自分なりのコンサルタントの定義を相手に伝え、その定義と結びつけた評価を行っていくしかないと考えました。
なかなか時間的な制約もあって、今回の合宿でもらったコマの時間内ですべてを表現することはできませんでしたが、今後もこういう取り組みは続けていこう、ということになりました。
(私が具体的にどういう定義を採用しているのかについては、また今度機会があれば書いてみたいと思います)
BPMもやりました
本題です。1日目は上記の私の講義(?)と各コンサルタントからのプロジェクトの成果などについての報告、そしてボードゲーム大会…だったのですが、2日目には最近何度かここでも言及しているクエステトラのサービスを使ったワークショップをやってみました。
チームに別れて、対象業界を定義し、簡単な(プレ)提案資料とデモを作る、というワークショップです。事前に少しだけ座学っぽいセッションも入れましたが、基本的には朝から夕方までまるまるグループワークです。もしかすると丸一日かけなくても同じようなことはできるかもしれませんね。さすがはクラウドサービス。
これまでエンタープライズ系のパッケージ導入支援なんかをやっていたコンサルタントのメンバーから見ると、PDCAサイクルをお客さんに近いところで回せる、っていうところが大きな価値に見えるようでした。このあたりはちょっと深掘りしてみたい論点です。
普段はついつい、 PDCA? 英語圏でもPlease Don't Change Anythingとか揶揄されてる奴? みたいな似非無頼を気取り勝ちな私ですが、基本に忠実に、という美徳を思い出す良いきっかけであったように思います。反省しました。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)