aegif 技術担当役員の石井です。
かなり以前から折に触れ話題にさせていただいているAlfrescoフォーラムの日本語版がようやく立ち上がりました。本日正式オープンです。
今まではこのBlogでご質問等に対応させて頂いておりましたが、今後はフォーラム側でやって行きたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
(文責 Ishii Akinori ITC)
株式会社イージフ CTO 副社長 石井昭紀のBlogです。 ITコーディネータで、移動式クレーン運転士です。 ECMやOSS関連コンサルティングの話題を中心に投稿頻度に波のある運用を続けています。
aegif 技術担当役員の石井です。
かなり以前から折に触れ話題にさせていただいているAlfrescoフォーラムの日本語版がようやく立ち上がりました。本日正式オープンです。
今まではこのBlogでご質問等に対応させて頂いておりましたが、今後はフォーラム側でやって行きたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
(文責 Ishii Akinori ITC)
リンク: An Open-Source Project with a Marketing Team. Imagine That. | Advice and Opinion.
こんにちは、aegif 技術担当役員の石井です。
CIO MagazineにAlfrescoを扱った記事が出ていたようです。開発者とコードを中心に自然発生的に拡大していく一般的なオープンソースプロダクトと、Alfrescoのやり方を対比しています。Alfrescoの場合ははじめからまとまった資金をもって、FileNetやDocumentumなどの商用製品と競合すべくマーケティング活動を展開しています。ある意味で”オープンソースであること”自体もマーケティングの重要な要素の1つとなっていると言えるでしょう。
この記事に対してecmarchitect.comのJeff Pottsがさっそく反応を示しています。曰く、「Alfrescoの競合がJoomlaやDrupalではないという洞察は正しいが、広くオープンソース業界を見渡せばAlfrescoよりも大きな予算をもってビジネスマーケティングを展開しているプレーヤは珍しくない」。さらにそこに元記事の記者であるEsther Schindlerが、「確かにRedHatなどはより大規模な活動をしているが、はじめからビジネスマーケティングを意識して立ち上げられてるオープンソースプロジェクトは(唯一であるかはともかく)やはりとても希有な存在と言えるのでは?」というコメントを付けています。
我々aegifも元々はエンタープライズ系のソフトウェアを主に扱っていたコンサルタントを中心としたチーム構成であり、オープンソース関連の調査・インタビューの中ではやや珍しいプレイヤーだと認識されることが多いように感じています。AlfrescoのCommunity NetworkによってECM製品のメリットをより多くの(具体的には中小規模を含めた)企業に紹介していくという活動も、もちろん今後も続けていくつもりですが、エンタープライズクラスのニーズに向けた日本語での情報発信をもっと増やしていくべきではないか、と少し反省しました。
(文責 Ishii Akinori)
リンク: Open source CMSes prove well worth the price | InfoWorld | Review | 2007-10-08 | By Mike Heck.
こんにちは、aegif 技術担当役員の石井です。
少し前の記事になりますが、InfoWorldにオープンソースCMS製品比較記事が出ていました。Alfrescoはそのなかでもかなり高い評価を受けています。ここでいうCMSとはWCM、つまりWebコンテンツの管理システムを意味しているので、比較対象となった他の製品も、
など、普段のECMとしての比較では出てこないような顔ぶれになっています。
Alfresco WCMについてはInterwoven出身の開発者達の活躍もあり、設計・ポテンシャルという意味ではかなりの期待を寄せていたところではありますが、率直に言ってまだ他製品と比べれば成熟度が低いと思っていたため、今回の好評かは私にとっても少し意外なものでした。(WCMの初期リリースからそれなりに時間もたっているので、純粋に私がAlfrescoチームの実力を過小評価していたということかもしれません)
評価指標はEase-of-use(使いやすさ)、Features(機能)、Security(セキュリティ)、Scalability(スケーラビリティ)、Management(管理機能)、Value(他製品との比較による総合的評価)の6項目にならんでいます。それぞれを10点満点で評価した上で、その平均をとって最終的なスコアとしています。Alfrescoは9.2ポイントで5製品中トップの成績です。(Valueの項目自体が総合評価ではないか、という点が気になりますが、これはInfoWorldが持つレーティング方法論によるものであるようです。まず、ここに出てこないInteroperabillity(相互運用性)、Performance(パフォーマンス)などを含めた11の項目が定義されていて、そこから評価対象にあった項目をピックアップして比較記事を書いているということのようです)
Alfrescoのスコアの内訳は、
となっています。Managementの項目だけはJoomlaとPloneの9点に遅れをとっていますが、他の項目についてはすべて1位です。
ECMエンジンとしての実力に加え、CIFSアクセスやJSR-170対応などが特徴として紹介されています。
我々ももう少し落ち着いてきたらWCMについての情報発信もしていきたいと思います。
(文責 Ishii Akinori ITC)
リンク: Alfresco Makes Leading Java Implementation JLAN Shared File Drive Interface Available via GPL.
aegif 技術担当役員の石井です。
Alfrescoの特徴的な機能の一つであるCIFS対応機能(Windowsの共有フォルダとしてドラッグ&ドロップに対応する機能)を実現しているオープンソースミドルウェア(ファイルサーバ)JLANがGPLライセンスに移行したようです。JLAN自体はAlfrescoよりも前から存在するソフトウェアですが、開発者がAlfresco社のメンバーになっており、メンテナンス・サポートもAlfrescoの名前でやっているようです。
CIFS・NFS・FTPの主要なファイル転送用プロトコルをサポートし、各種の認証基盤に対応しているミドルウェアのニーズは広く存在するはずであり、AlfrescoはこのJLANもOEM戦略に取り入れて活動していく模様です。
当面aegifとしてその部分の商用サポートを行う予定はありませんが、OEM戦略全体の動向調査の中で注意深く見守って行きたいと思います。
(文責 Ishii Akinori ITC)
ご無沙汰しております。aegif 技術担当役員の石井です。
具体的に何かお知らせをする内容があるわけではないのですが(本当は沢山あるのですがまだまとめきれていないためもう少しお待ちください)、今回は文書管理システムのお仕事のなかで頻繁に遭遇するキーワード ”ワークフロー”について書かせて頂こうと思います。ここでいうワークフローとは稟議書に代表されるような「承認業務の電子化」を意味しており、たとえば「Webサイト構築のワークフロー化」のようなビジネスプロセスそのものの見直しなどは対象外と考えてください。
まず、我々はワークフローのソリューションを大雑把に3種類に分けて考えています。第一に、ワークフローのための専用ソフトを導入するケース。次に、これが我々の得意分野ということになりますが文書管理システムをベースとしてその上にワークフロー環境を構築するケース。最後に、それ以外の(例えばERPパッケージやグループウェアなどの)システムの上に構築するケースです。
ワークフロー専門のソフトというと、純粋なアプリケーションとBPMエンジンといわれるようなミドルウェア的なものの2通りが考えられますが、ここでは純粋なアプリケーションを対象としています(BPMエンジンはどちらかと言えば3つめのカテゴリに含まれます)。専用ソフトはやはり使い勝手という意味で他の選択肢よりも優位性があります。特にシステム全体がそのワークフローのために構築されているという意味で、ユーザ側の混乱が最小化できるという意味でユーザビリティは他の方法に比べて一段高いレベルにあると言えるでしょう。価格も低廉なものが多いため、予め特定の「ワークフロー化したい申請業務」が明確かされており、その業務だけを対象とするのであればこのカテゴリのソリューションが最適解になる場合がほとんどであると考えられます。逆に、他のシステムと連携させる必要がある、各申請の経過や結果を文書として保管するアーカイブ要件がある、他の文書と統一の全文検索基盤の対象としたい、などの要件とは相性がよくありません。
次に文書管理システムを利用する場合ですが、文書管理システムのワークフロー機能というのはあくまでそのシステムで管理する文書の取扱方法の1バリエーションに過ぎません。文書管理システムのリポジトリ内でのステータス情報を切り替えるというのがその本質であり、ユーザは文書管理システムの標準的な使い方に習熟していることを期待されてしまいます。もちろんメール通知機能やID統合機能など様々なサポート機能が整備されてはいますが、やはり使い勝手という面では専用システムに及ばない部分がどうしても出てきてしまいます。これは、文書管理システムが「基盤」となることで真価を発揮するタイプの仕組みである以上仕方がないのかもしれません。逆に、全文検索やアーカイブの要件や、システムに直接関与できない社外を取り込む(たとえばスキャン文書を取り込めばワークフローの一部をFAXとすることもできます)などの複雑な要件に対する対応力は極めて高いと言えます。
最後にその他のパッケージシステムを利用するケースですが、この場合の最大のメリットはユーザ側からみたインターフェースの統一にあると考えています。専用ソフトの場合はその承認業務のためだけのシステムを呼び出す手間がありますし、文書管理システムの場合もその文書管理システムにログインする必要があります。シングルサインオンなどでその手間をある程度低減することはできますが、結果的に何種類ものシステムを使い分けなければならないことに代わりはありません。しかし、ERPやグループウェアなどの既存の基盤に統合できれば、あくまで今まで使っていたシステムの延長線上で実現されるため、エンドユーザが把握すべきシステムの数は増えないわけです。この場合の弱点は主にコストとワークフロー機能自体の柔軟性にあります。ですので、やはり対応するべき業務がすでに明らかになっており、かつ連携すべきシステムも明確である場合にこそ選択されるべきソリューションということになるかと思います。
弊社はECMを得意分野としているため2番目のカテゴリである文書管理システムベースのメリットを説明させていただくことが多くなりますが、実際の提案活動の中では以上の分類を踏まえて専用ソフトなど他の選択肢を推薦することもあります。我々がお話をお聞きする時点では3番目の選択肢はお客様側ですでに棄却していることが多いため、3番目を改めてお勧めするというケースはあまりありません。Alfrescoの導入を前提としないワークフロー要件の検討も業務として行っておりますので、具体的な課題をお持ちの方は是非一度お話をお聞かせください。
(文責 Ishii Akinori)