2009年6月25日木曜日

Alfresco Press Releases - Innovative New Content Management Solution for Secure Inter-Company Team Collaboration

Alfresco Press Releases - Innovative New Content Management Solution for Secure Inter-Company Team Collaboration[Alfresco Webサイト]

 



こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。




Content CirclesとAlfrescoのパートナシップのプレスリリースです。Content Circlesはコンテンツ作成のフェーズを中心に支援する、いわゆるコラボレーションツールといわれる製品で、P2Pを利用したコンテンツ同期と中央集権的なサーバへのパブリッシュの両方のモデルに対応しているという特徴があります。(Windows版だけでなくMac版のクライアントがあることも特徴の1つであるかもしれませんが、私の環境ではうまく起動させることができませんでした)




パブリッシュ先としてはAlfrescoの他は、SharePoint・DocuShare・共有フォルダ・FTPサーバなどが挙げられています。ECM製品導入のモチベーションは、大きく管理精度の向上と作業効率の向上にあると考えられますが、やはり前者に重心が寄る傾向にあります。そもそも多くの場面で互いに衝突する指標でもありますが、ECMやEDMSが管理面に訴えて顧客を獲得してきた経緯から言っても、この傾向は当然の帰結であるように思われます。しかし、ガチガチの管理強化だけをうたっていたのではビジネスの先細りは目に見えていました。




そのため例えばEMCによる買収前のDocumentumはeRoomを買収しましたし、MicrosoftもGrooveに投資した後で買収という流れになりました。ユーザにとっての操作モデルをわけるという意味においても、文書管理とコラボレーションで道具を分けるというやり方には一定の説得力があるように思えます。しかし、それぞれのプレイヤが2つのツールを連携させるソリューションを提供していますが、コラボレーションから管理・再利用へのツール感の橋渡しがスムーズではないことが多いのではないかとも思います。コラボレーションについての要件も管理についての要件もユーザ組織によってまちまちで、それぞれのツールを単品で導入する場合にもしっかりとしたコンサルティングサービスを提供することがある種前提となっているはずです。にも係わらず、この種の連携は連携の切れ目自体が「ソリューション化」されてしまっているため自由度が落ちてしまい、効果が出づらくなっているのではないでしょうか。




今後GoogleのGoogle DocsやWaveを迎え、コラボレーションツールの市場はなお激化していくものと予想されます。Alfrescoとコラボレーションツールの連携については引き続き注目していきます。できれば、コラボレーションツールとの連携を前提とした場合の文書管理リポジトリの在り方について考えを整理していきたいと思います。




��文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)