2009年6月27日土曜日

Alfresco WCMの事例紹介(?)

米アクティビジョン、ソニー「PS3」向けソフト開発を中止する公算=CEO | テクノロジーニュース | Reuters[sourceName]

 


こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。




あまり当Blogでもとりあげて来ませんでしたが、Alfrescoは主要モジュールとしていわゆるECMスタックであるAlfresco DMと並列してAlfresco WCMというモジュールを持っています。標準のインストール手順にのっとってインストールをするとこのWCMもインストールされます。(プラットフォームとインストーラによりますが)




Alfresco WCMはWCMの業界ではリーダ的なポジションにあるInterwovenの出身者がデザイン、実装を手がけており、オープンソースのCMSとしてはかなり異色な製品に仕上がっています。(Web系のエンジニアによって自らの仕事を効率化するために急激な進化を遂げてきたPHPベースのCMS製品群とはかなり趣きが異なるという意味で「異色」という言葉を使いました)




さて、このAlfresco WCMもグローバルでは着々と実績を重ねてきています。特にAlfresco社がセミナなどの席で大きくアピールしている実績の一つに、引用したニュースにでてくるアクティヴィジョン社のWebサイトがあります。アクティヴィジョンは欧米では非常に有名な、今や世界トップのゲームソフト製作会社ですが、日本はゲームに関しては携帯電話以上の独自文化圏があるため、あまりその名前を知っている人はいないようでした。今回のニュースはPS3ユーザとしては不安ですが、Alfrescoの実績をよく知ってもらうには良い機会かもしれません。




いずれにしてもゲームに興味がない人にとっては何のインパクトも無いニュースかもしれませんが、ソフトウェアビジネスのエコシステムの屋台骨がぐらついている、という話には私自身は立場上無関心ではいられません。また、ゲーム業界と我々のエンタープライズ向けソフトウェアの世界では人材的にも交流はほとんどありませんが、ビジネスモデルや開発ツールの優位性など、ゲームプラットフォーム同士の攻防戦は非常に興味深い世界だと思います。




また、Alfresco WCMの面白い事例としてはセサミストリートのWebサイトというのもよく挙げられるようです。Alfresco社のメンバと会話をした時に詳しい話を聞くつもりで聞きそびれましたが、恐らくはsesameworkshopのことだと思います。このサイトではオープンソースポータルエンジンのLiferayも使われています。ジムヘンソンとマペットの世界についても個人的には非常に強い思い入れがあるのですが、それはまた別の機会に、ということにしたいと思います。




��文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)