[From Paul Hampton » Blog Archive » Access the Repository Browser from Alfresco Share]
Alfresco 3.2rバージョンに同梱されているShareの新機能に、Alfresco DM本体へのアクセスというものがあります。Alfresco Blogsの中で取り上げられていたのでご紹介したいと思います。
Alfresco Shareは、その名の通りSharepointを意識した製品で、Siteといわれる単位でいわゆるグループポータルを持ち、Blogエディタやカレンダーなどのガジェットを組み合わせてコラボレーションを行うためのソフトウェアです。バックエンドに本格的なECMエンジンであるAlfrescoを利用していることと、JavaScriptによるRESTful API構築を可能にするフレームワークであるSurfの上に構築されていること、の2点が主だった特徴なのではないかと思います。
ここで管理される各種のレコードはAlfresco DMからみますとCompany Home直下のSitesというスペースの中にSite毎に作成されるサブスペースの中に保存されることになります。Share自体にも文書ライブラリというガジェットがあるので、従来からAlfresco DMで行うような文書管理もある程度は実現可能だったのですが、アスペクトの操作などの機能が提供されない、Sites下にしかアクセスでいない、などといった制約がありました。今回のこの新機能はこれらの制約を一気に解消する試みであると言えそうです。
Shareの特徴のところで挙げましたが、ShareではJavaScriptによって作成されたWebサービスであるWebScriptsが多用されています。これはいわゆるLightWeight言語を使って本格的な業務アプリケーションのオルタナティヴクライアントが作成可能であることの証左であるとも言えるのではないかと思います。AlfrescoのCMIS実装も概ね同じ基盤の上に成り立っているので、製品独自の(”ネイティヴな?”)規格ではなくCMISという標準規格を採用する上での意思決定においてパフォーマンスの実績がネックとなるケースというのも容易に想定できると思いますが、ことAlfrescoに関してはこのShareを評価することでかなり見通しが良くなると考えられます。
(Ishii Akinori IT−Coordinator)