2010年5月20日木曜日

InfoQ: スタンドアロン BPMS は本当に死んだのか?


[From InfoQ: スタンドアロン BPMS は本当に死んだのか?]

昨日に引き続きActiviti関連の記事を紹介していきたいと思います。


InfoQにタイミングよくTom Baeyens氏のBlog投稿に言及している記事が載っています。以前の投稿であるSOA の死亡宣告に引き続く「死亡告知」シリーズという位置づけのようですね。


Baeyens氏は(この場合孫引きですが)、いわゆる商用パッケージとしてのBPMSはそれ自体価格が高く、効果をあげるために外部システムと連携させようとするとそのブリッジ部分にも逐一コストがかかる、ということをまず指摘しています。ついで、そういった高いコストを正当化するためには、対象となるビジネスプロセスがそれだけ複雑で流量の大きなものである必要がある、ということから、結果極端に間口が狭くなってしまっていると結論付けます。


この問題を解決するために作られたのが柔軟で低コストなjBPMだったわけですが、さらに、別の解としてECMに組み込むというケースにも言及しています。この部分はAlfrescoへの参加が契機となっていると見るのが正しいと思いますが、InfoQの記事ではそこに対するツッコミは特に見受けられません。(論旨そのものではなく転職の影響をあげつらうのはあまり上品とは言えない気もします)


Baeyens氏の言う、BPMSはjBPMのような開発者向けの柔軟で低価格なエンジンか、ECM組み込み型のような形で敷居を下げなければならない段階にあり、従来型の商用パッケージはすでにその役割を終えつつある、という主張に対しては、InfoQ(Boris Lublinsky氏)は別の意見を持っているようです。


まず、敷居を下げなければならないこと、それ自体には賛成しています。その先はSOAの死亡宣告と同じ線上にある話になりますが、BPMはそもそも本来的に開発者向けであるべきではなく、SOAと組み合わすことでアプリケーション間の垣根を超えたビジネスプロセスを実現するという地平をゴールとすべきものであること、そしてそこには(システム開発者向けではない)モデリングやシミュレーション、モニタリングなどの機能が提供されプロセスそのものを改善するツールでなければならない、という主張をしています。これは理念としてBPMが語られる文脈においてはある種正統的な主張であると言えますが、個人的な感想としては、実務的にはそこまで行うプロジェクトはやはり「複雑で流量の多いビジネスプロセス」に限定されてしまうように思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)