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2010年5月27日木曜日

Ian’s Blog on Open Source Marketing » Blog Archive » The Impact of the 3 C’s of Open Source Marketing on Documentum


Documentum was the poster child of Geoffrey Moore’s books “Crossing the Chasm” and “Inside the Tornado”. Documentum’s “technical discontinuity” was the virtual document that was used for drug submissions and derivatives contracts …

[From Ian’s Blog on Open Source Marketing » Blog Archive » The Impact of the 3 C’s of Open Source Marketing on Documentum]

EMCのDocumentumチームがInformation Intelligence Groupに名前を変えたというニュースを、元記事のAlfresco社CMO Ian Howells氏のBlogで初めて知りました。EMC社のWebサイトを見る限り製品名としてのブランドは維持されるのではないかと思いますが、5年前に比べるとECM業界もだいぶ変化してきた、という実感を新たにします。


Ian氏曰く、Documentumはヴァーチャルドキュメント機能により新薬申請の分野で「キャズム越え」を果たした伝統的ソフトウェア企業のいわば代名詞というべき存在だが、市場が”オープンソースマーケティングの3つのC”の影響下にある現在では、その存続すら危ぶまれる、と。


競合関係にあるわけ企業のしかもCMOの言う事を鵜呑みにしても始まりませんが、この3つのCというのが気になりました。新人の頃、コンサルティングファームのトレーニングで出くわしたいわゆる3Cフレームワーク(Customer、Competitor、Company)とは違うもののようです。



Here you commoditize the market, consumerize the experience and dramatically lower cost



Commoditize(日用品化・共用化)、Consumerize(一般消費者向けにする)、Cost(コスト)で3C、と。フレームワークではなくシンプルな状況の記述です。結局価格の話になってしまっているのは、あまり面白くないような気もしますが、現在のソフトウェア業界においてはオープンソース・オルタナティヴによって市場がどう変化するのか、ということを幾つかのタイムスケールで予め予測して意思決定をする必要がある、ということはほぼ間違いのないことであるように思います。それは我々のようなサービス提供者側だけでなく、顧客サイドにおいても意思決定者にはほぼ同じレベルで求められる判断であるように思います。(他にも、クラウドとかSaaSとかっていうキーワードについても同様といえば同様の構造がありますが、、、)


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年4月29日木曜日

FORMal Discussions » Blog Archive » Introducing the Forms Development Kit


[From FORMal Discussions » Blog Archive » Introducing the Forms Development Kit]

Alfresco エンジニアのGavin Cornwell氏が久々に新しいBlog記事を出していました。


元来グループポータルのコンセプトをもったコラボレーションツールとして設計されたShareは、Alfrescoが本来持っている属性情報の管理機能やルール機能などを有効に使うためのUIを持たないものでしたが、バージョン3.3からはそのあたりの制限が一気に取り払われました。


標準UIであるAlfresco ExplorerでできることはほとんどShareのUIでも利用可能になりつつあります。中でも属性情報編集用のGUIの埋め込は実業務での利用を考えると非常に重要な要素です。我々もそろそろ製品紹介のデモの機会などでも積極的にShareを紹介するように心がけていくべきなのかもしれません。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年3月18日木曜日

Alfresco CMIS » Blog Archive » Spring Surf and OpenCMIS Integration


[From Alfresco CMIS » Blog Archive » Spring Surf and OpenCMIS Integration]

AlfrescoアーキテクトのDavid Caruana氏(CMISの検討委員のメンバでもあったはずです)がCMIS関連の記事を出しています。


AlfrescoからSpringに移管されたRESTful APIのスクリプティング環境であるSurfと、ApacheファウンデーションのCMIS実装であるOpenCMISの組み合わせによって「CMISブラウザ」を作成し、そのツールを使ってAlfrescoとeXoのリポジトリにアクセスする、というデモです。


まだまだ作成過程のまっただなかにある様ですが、かなり具体的にCMISの可能性を示すデモになってきていると思います。


(Ishii Akinori IT−Coordinator)



2010年1月13日水曜日

8 ECM Predictions for 2010 - その3

3回連載の形になってしまいました。最終回の今日は、8個と換算すれば7つ目と8つ目にあたるところをご紹介します。実際にはそれぞれ派生的な話題が1つずつぶら下がっているので、全部で4つになります。


「CMIS」もちろん、この話題は避けては通れません。過去2年間OASISの標準化プロセスに付き合った経験から、関与するプレイヤの数が多い場合は、何事も楽観的になりすぎないよう注意する必要がある、と念を押しながらも、2010年にはCMISはますます大きなインパクトを示すだろうとしています。CMISは伝統的なECMベンダにとって、機会であると同時に脅威でもあります。SharPointへの移行を促しうることに言及しながらも、DBMSにおける標準化(SQL)の結果と同じ事がECM業界でも起きると期待できるだろう、と。加えて、Alfresco関連のシステム連携プロジェクトでは、今の段階から原則的にすべてのプロジェクトでCMISの採用を推奨しているとも付け加えています。Drupal、Joomla、Confluenceとの連携はすでに実現していますし、これから他のツールとの連携もますます加速することでしょう。将来対応を考えてもCMISの採用をRFIおよびRFPに織り込むことを推奨しています。多少我田引水的な部分もあるとは思いますが、RFPということを考えるとCMIS対応リポジトリ、という共通の枠組みで製品や提案を比較できるというのは意味があることですよね。


「コンテンツプラットフォームとコンテンツアプリケーション」かつてGartnerと”何をもってECMのビジョナリとするか”という奇妙な議論をしたことがある、と切り出して、高いお金を払ってCEVA(Content Enabled Vertical Application)を購入することが条件だ、という話になっていた、今はそれがComposite Content Applicationという名前になっているかもしれないが、いずれにしてもおかしな話だ、と言っています。(本当はSharepointを引き合いに出して色々と言ってるんですが割愛します)。CEVAにしてもComposite Content Applicationにしても、ECM製品をプラットフォームとして扱う形式であることは同じで、プラットフォーム(あるいはミドルウェア)としてのECMという考え方がますます重要性を高めていく、というのがこの項目の趣旨になっています。ECMはERPやCRMよりもDBに近いものと考えるべきだろう、と言ってます。この辺りは技術寄りの人らしい言い切りですね。その上で、今その方向性を加速する傾向として、CMISによるプラットフォームスタイルのAPI整備・マッシュアップニーズの高まり・サービス統合アプローチのコストメリットの明確化、などを挙げています。


「オープンソースによって奇妙な友情が生まれる」タイトルはAdversity makes strange bedfellows(不幸・逆境が縁で奇妙な友情が生まれる)のもじりです。Alfrescoとしての5年間の実績と、CMISの台頭によりDrupalやLiferayなど以前であればカバー範囲が重なっていることが懸念された製品とのコラボレーションがどんどん自由にできるようになってきた、と言っています。連携の事例はますます増える見込み、と言いつつポータルとの連携は常に求められているという考えを示していて、このあたりは我々の感覚とも一致しているような気がします。


「ソーシャルソフトウェアとECM」ソーシャルソフトウェアをECMベンダから購入すべきか、という問いに関しては、結論は恐らくノーだろう、と言っています。ECMベンダはコンテンツコラボレーションの部分に特化して製品・サービスを整備すべきで、そのメリットを十分に認識した上でソーシャルコンピューティングの連携を考えていく、というやり方を推奨しています。やはりこの項目についても盛んにSharePointに言及していますが、やはり割愛してしまいましょう。2010年の予測としては近年のソーシャルコンピューティングの盛り上がりに言及せざるを得ないというのはわかるのですが、あまり具体的なビジョンが示されているわけではないように思いました。


全体を通しての感想としては、



  • SharePointが強く意識されている


  • CMISに絡んでプラットフォームとしてのECMが強調されている


  • クラウドやソーシャルコンピューティングなどのバズワードとの距離感に苦慮している


という感じですね。(間接的な表現が増えてしまって可読性が低い記事になってしまいました。今後はもうちょっと紹介記事の表現方法を考えないといけませんね)


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2010年1月9日土曜日

8 ECM Predictions for 2010 - その2

昨日の続きです。


「ECMのE、エンタープライズ」エンタープライズという表現自体が若干時代遅れな面がある、と指摘しています。それは90年代の用語で、大規模・パワフル・柔軟であることを意味すると同時に大規模・不細工・高価を意味していて、昨今の高機能なWebサイト上のサービスが比較的低価格な技術の組合せでとてつもない数のユーザ数を捌いている現状を考えると、マーケティング上もあまり魅力的な表現ではなくなっている、と考えているようですね。ただし、ECMが直接いわゆるソーシャルメディアによって駆逐されるかというと、そうとも考えておらず、そのあたりの問題は「コンテンツプラットフォームとコンテンツアプリケーション」の項目で掘り下げたい、としています。


「WCMとECM」ECMが90年代前半に、WCMが90年代後半に産まれて以降、この2つのコンセプトは常に奇妙な関係性の中にあった、、、という導入からはじまって、WCMがその製品の価値は別としても単体のビジネスとしては成り立たず、当時のビッグプレイヤがすでに買収されて独自のブランドを維持できていない、ということをまず指摘しています。それとはまた別に、彼はWCMの方が数多くの製品がひしめきあっているというイメージを持っているようですね。多くのプレイヤ(そしてAlfresco自信も!)WCMとECMの両方の製品サービスを提供している状況下において、その役割分担をうまく整理することはかなり難しいことだと思います。この記事では、企業システムの多くがWebアプリケーションになっている現在では、WCMは「アプリケーション」の管理システムになり得る、という点に注目し、その方向こそがWCMとECMを連携させるモチベーションになる、としています。だからこそAlfrescoのWCMはSpringベースのJava Webアプリケーションをメインのターゲットとしている、とも語っています。それ故DrupalやJoomlaとAlfrescoを連携させるメリットもある、と補足しています。Drupal連携はCMISを経由してAlfrescoをDAMとして使うことが多いようなので、この主張とは整合が取れていますが、Alfresco WCMがSpringベースのWebアプリケーションサイト専用だと解釈されてしまうのは苦しいんじゃないかと思うのですが・・・(Alfresco WCMの仮想サイト機能を使って静的なサイトを多人数で管理する場合のメリットも十分説得力があるものだと思います)


「クラウドとECM」バズワードの取り扱いは難しい面がありますが、まず2年前オンプレミスと比較してクラウドはコストが1/3になると言われていた、としています。今では1/5から1/7なんだそうです。カリフォルニア大学のレポートによれば、と言っています。これは元情報をあたってみたいですね。そして、多くの人が2010年をクラウドの年と考えているのと同様、彼も2010年はECM on Cloudが始まる年だとしています。Steve Ballmer氏がSharePointをMicrosoftのクラウド上で展開していくと昨年10月のカンファレンスで発表していますし、もちろんAlfrescoもクラウドプラットフォームに関する発表をいくつかしています。


残り4つは来週の火曜日に紹介したいと思います。WCMやSharePointに関しては他の論者はまた別の観点から色々と予測を発表しているようなので、John Newton氏以外の予測も追って紹介できればいいな、と考えています。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2010年1月8日金曜日

8 ECM Predictions for 2010 - その1


Why 8? Because no one else is using that number and AIIM can brand around it.

[From 8 ECM Predictions for 2010 - Content Log]

時間が遅くなってしまいましたが、予告通りJohn Newton氏による2010年ECM業界8つの予想、という記事のご紹介をしたいと思います。


まず、冒頭で、AIIMのチェアマンに何故”8つ”なのか、と質問をしたら、他の人達が使ってない数字だからAIIMのブランド構築になる、という返事が返ってきたというエピソードを語っています。つまり、8という数字そのものには本来意味はない、と。というのも彼が挙げた項目というのが実は10個あって、7+1や8+1などという枝番を付けることで無理矢理8つに押さえるということをせざるを得なかったということらしいです。ここではまずフラットにその10個の項目のタイトルを並べてみます。



  1. Economy's affect on ECM.(経済がECMに与える影響)


  2. ECM in the developing world.(先進国以外の市場におけるECM)


  3. SharePoint in 2010.(2010年におけるSharePoint)


  4. The E in ECM.(ECMのE、エンタープライズ)


  5. WCM and ECM.(WCMとECM)


  6. The Cloud and ECM.(クラウドとECM)


  7. CMIS.(CMIS)


  8. Content Platform vs. Content Application.(コンテンツプラットフォームとコンテンツアプリケーション)


  9. Open Source makes strange bedfellows.(オープンソースによって奇妙な友情が生まれる)


  10. Social Software and ECM.(ソーシャルソフトウェアとECM)


とりあえず、今日のところは冒頭3つの概要をご紹介したいと思います。


「経済がECMに与える影響」経済ほどECM業界に強い影響を及ぼす要素はない、基本的に不景気はエンタープライズソフトウェアの購買を強く抑制する、としつつも、経済の回復期はECMにとって非常に大きなチャンスである、と主張しています。回復期は完全に業績が良くなっているわけではないため、人件費をかかえるリスクよりもシステムによる合理化がより魅力的に捉えられるはずだ、というのがその根拠のようです。そして、今後の経済状況自体は相変わらず不透明だがECMに関しては、良い条件が揃っていると主張しています。まあ、このあたりは立場もあるので鵜呑みにはできませんが、彼のようにECM業界を長い間リードしてきた人間が、どう景気の回復期というものを捉えているのか、という点が垣間見えるようで興味深いです。オープンソースビジネスが不景気に強いという話は何度も出てきていますが、この記事はAIIMのコンテキストで書かれていることもあり、この議論についてはオープンソースは関係無く、ECMの特性をどう捉えるかという話ですのでなおさら面白いと思います。


「先進国以外の市場におけるECM」やはりインドと中国があるのでアジアが最も注目される地域という扱いのようです。一般論として先進国がすでに投資したITインフラ技術に関する成果を安価に利用できるため、アジアはもちろん東ヨーロッパのIT市場も予想よりも早いペースで成長を遂げている。結果として情報の量ももの凄い勢いで増加しているためECMの活躍の余地が見えてきている。しかし、プロプライエタリの高価なソフトウェアがこれらの市場に受け容れられることはまずないだろう、、、という感じで、これらの地域におけるオープンソースの可能性について指摘をしています。実際Alfrescoの周辺で考えればインドのパートナはかなり活躍しているので、この指摘には一定の根拠があるわけですが、Alfresco以外のオープンソース”ビジネス”がこれらの市場でより有利に展開できるものなのかどうかは、簡単には結論がでない問題なのではないかと思います。


「2010年におけるSharePoint」SharePointは真のECMではない、という主張をしても始まらない。データを掌握して、ナレッジワーカのためのアプリケーションプラットフォームとして成長を遂げてきている。データベースにコンテンツをまるごと押し込めるというアーキテクチャの上の無理やMicrosoft製品で統一された世界観でなければメリットを活かしきれないという問題点こそあるものの、それ以外の点では例え他のECMベンダが、きめ細かいOffice連携やより良いWeb技術のサポートや新しいレコードマネジメントの機構を備えて見たところで万全とは言い難い。この傾向は次のバージョンであるSharePoint 2010への移行期間を経てますます加速する可能性があると見ているようです。このあたりはAlfrescoの対SharePointマーケティングで主張している内容とほぼ同じですね。確かにMicrosoft製品で統一されたまま今後も運用されていくということが所与の条件なのであれば、他の製品の優位性を主張するのは難しいというのは我々も実感しています。最初から非常に大きなリポジトリを作らなければならないことが明らかな場合であれば、また話が違ってくるところもあるかもしれませんが、やはりスモールスタートがデファクトスタンダードになりつつある状況下では、それは非常にレアなケースと言わざるを得ません。


続きは明日以降にしたいと思います。簡単な内容紹介とコメントを、と思ったのですが、直訳を並べた方が親切だったかもしれないですね・・・ 今更軌道修正は難しいのでこのまま進めるつもりですが


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)




2009年12月3日木曜日

Alfresco Maven Repo


I’m proudly announcing the institution of an Alfresco hosted Maven Repository, capable of consolidating and bring the Maven Alfresco Community to the next level.

[From Dreams come true … launching the Alfresco Community Maven Repository :) ]

先日のCMIS Webinarの講師Gabriele Columbro氏のBlogに、Alfresco Community Maven Repositoryの話題が出ていました。次のWebinarでAlfrescoとMavenにまつわる話を色々と語ってくれる予定のようですが、まず現時点ではCommunity版のソース類一式がMavenサイトに正式に載りました、というところが一番大きなニュースであるようです。Sonatype Nexusを使ったサイトは中々見栄えも良いですね。


ところで、もう1つ気になる話が出ていました。Alfresco SURFとAlfresco WebscriptsのプロジェクトがSpring Frameworkプロジェクト移管されるようです。既にExtensionとしてJIRAサイトもできています。確かにテンプレートとスクリプトを組み合わせてWebサービスを増設していく仕組みは非常に一般的で強力なものですので、ECMの世界を飛び越えて色々なジャンルに適用可能なものだと思います。もっと事例が増えて、”SURFやWebscriptsは元々Alfrescoの為の仕組みだった”という言い方がセールス上もインパクトを持つようになってくれるといいな、と思います。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年9月2日水曜日

Alfresco CMIS- Now and Nextの話




[From Alfresco CMIS » Blog Archive » Alfresco CMIS Implementation - Now and Next]

数少ないリクエストにお応えするためにCMISの話を。


とはいえ先日の0.62以後は特に表立った発表はないので、Alfresco BlogのCMIS関連ポストのうち比較的新しいものをご紹介したいと思います。6月24日の記事ですね。


まず、その時点での「今」の話から。だいたい以下のようなことが書かれています。



  • 3.2 LabsのSVN HeadのバージョンでCMIS関連の機能が強化されました。v0.61の必須機能とオプショナル機能の大部分を実装しています。


  • 表面上だけラップしたものではなくエンジンの深いところから対応させています。


  • ActiveVOSのエンジニアにも「Alfresco CMIS Service just works」と高評価を受けました。


  • テストツールも作って品質向上に努めています。他のCMIS実装とも共有できるかもしれません。


  • 特に「売り」なのがクエリ機能です。(Joinには非対応ですが)


  • SQLクエリの中でAlfrescoの新しい全文検索クエリ言語であるAlfresco FTS Languageを使うこともできます。しかも、この言語セットはAlfrescoリポジトリから離れてスタンドアロンでも利用可能です。


そして、「次」の話。



  • とにかく、Alfrescoとしては積極的にCMISに投資しています。


  • CMISのAPIとSURFプラットフォームを活用してAlfresco Share上にレコード管理のアプリケーションを構築しました。


  • これによりAlfresco以外のCMISリポジトリにShareからアクセスする、という図式にも一歩近づいたといえるでしょう。


ということで、技術的には結構面白いことになっているのではないかと思います。個人的にはFTSの方が気になりますが(DocumentumでいうところのDQLのRepeatフィールドみたいなことができるということでしょうか?)、元記事が強調しているのは「次」の方でしょうね。実際、このCMISクライアントとしてのAlfresco製品という取り組みに関しては、専用のスライドまで用意されています。余裕があればこれも日本語化したいですね。


(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)



2009年7月8日水曜日

Peter Monks » Code Movement vs Content Movement

Peter Monks » Code Movement vs Content MovementAlfresco Blog




Code moves forward. Content moves backward.


こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



Alfresco Blogの記事の紹介です。content here

というBlogのCode moves forward. Content moves backward.という記事に対するコメント記事です。元記事の書き手はAlfrescoの開発者向け書籍の謝辞で「We miss you」と言われていた人ですね。(先日、トレーニング受講者の方と英語圏の書籍、特に技術書の謝辞には様式があるという話で少しだけ盛り上がったのを思い出しました)



一般にCMS、Webコンテンツの管理システムのメリットとして挙げられるものの第1は、コンテンツとデザイン(レイアウト)の分離を推し進め、コンテンツの書き手がコンテンツそのものに注力できるようになること、だと言えるでしょう。この場合、レイアウトと言われるものは、テンプレートエンジンのテンプレートファイルであったりCSSなどのスタイル情報であったりするわけですが、CMSを導入しているなど高度なサイトの場合はプログラム言語で記述されたモジュールなども最終的なレンダリング結果を左右するという意味で同様に取り扱う必要がでてきます。その意味で、もう少し広くここではコードと呼んでいるのだと思います。



元記事では、コードは開発環境→テスト環境→本番環境(ステージング環境を含む)という順番で「前に進んでいく」方向でデプロイされていくが、コンテンツは通常本番環境上(くどいようですが、ここでの本番にはステージングも含まれます)で日々生み出されているため最新のコンテンツを元に開発やテストをするためには、本番環境→テスト環境あるいは本番環境→開発環境という形で「後に戻る」方向で情報をコピーする必要がある、という点を指摘しています。



CMSにはいろいろな製品があるので、すべての製品について総括的な評価は難しいのですが、1つの哲学として、コードとコンテンツは同じコインの裏表として統一的に管理すべきである、というコンセプトがあります。実際、コード(断片)をコンテンツと同じレベルのオブジェクトとして管理するCMSというのも珍しいものではありません。そして、そこに一定の利便性があることは間違いないですし、なんとなくそれが(教科書的な意味で)戦略として正しいものであるようなイメージを私も持っていました。



今回の記事でも指摘しているように、確かにコードとコンテンツでは作成するチームの人員もリリースサイクルも異なることが多いわけで、そのことは十分承知していたのですが、そこは理論上正しいルールと現実の業務のギャップとして評価し、どこまで理論側に近づけることができるのかという勝負だと考え勝ちだったと思います。



このように韻として馴染みやすい標語をつけてBlogで考えを整理してもらうと、パッケージが持っている思想とユーザの期待のギャップの典型として捉え、分析時やパッケージ選定時の評価フレームワークの一部として利用できるようになるので非常にありがたいです。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







2007年7月9日月曜日

Content Log: Alfresco Now a Sourceforge Finalist

リンク: Content Log: Alfresco Now a Sourceforge Finalist.



こんばんは。aegif 技術担当役員の石井です。



SourceForgeのCommunity Choice Awardsの企業向けソフト部門にAlfrescoがノミネートされているようですね。投票期間は今月20日までのようです。



同部門における他の候補は、



  • ADempiere Bazaar




  • vtiger CRM




  • WebGUI




  • Zimbra Collaboration Suite




  • Hobbit monitor




  • OpenNMS




  • OrangeHRM




  • Firebird




  • Openbravo ERP


といったところのようです。他のものと違ってAlfrescoは企業向け部門だけのノミネートとなっています。



(文責 Ishii Akinori)



2007年6月25日月曜日

Blog再開

おはようございます。aegif 技術担当役員の石井です。



おかげさまで弊社もいくつものプロジェクトを並行させる状況となり、現場仕事に忙殺されてしばらく投稿できませんでした(完全にマーケティング担当の加納にまかせきりでした)。最近になってようやくペースを摑めてきましたので、今後はもう少し技術トピックも投稿していきたいと思います。



ここ数ヶ月の間はいわゆる日本版SOX法のお仕事が大きなウェイトを占めていました。今後もしばらくその状態は続くと思います。と、いう書き方をしてしまいますと、『SOX法対応ソリューションとしてのAlfresco』の話をしていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現時点では弊社としては特にそういう形でのプロモーションはしておりません。



我々はAlfresco社のパートナーであると同時に、会計とITのコンサルティングファームでもあります。日本版SOX法関係のお仕事はあくまで内部統制のコンサルタントとして参画させて頂いております。今はまだ各社とも内部統制についての方針を決め、自社の業務を可視化し、改善の必要があるポイントを絞り込んでいる段階です。Alfrescoなどの文書管理、コンテンツ管理を強化するソフトウェアの導入という具体的施策を検討するのはまだ時期尚早である、というケースがほとんでではないかと思われます。



また、Alfresco社もあまりそういったプロモーションはしていないようです。というのも、AlfrescoのようなECMツールの場合、「監査証跡・ログ」「バックアップ」「アクセス制御」「バージョン管理」などの機能はいわば従来から出来て当然の標準機能であり、SOX法対応などのキーワードに絡めるには、新鮮味に欠けるという事情があるような気がします。このあたりの話題については具体的な事例が出始めた時点で、またあらためてご紹介したいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年8月24日木曜日

ストックデールの逆説

リンク: Content Log: The Stockdale Paradox.



ビジョナリーカンパニー2で引用されたことで昨今よく名前を聞くようになった《ストックデールの逆説》ですが、Alfresco 会長の John Newton のBlogでも言及されていました。(元が英語圏の話ですから、向こうで有名なのは当たり前なのかもしれませんが)



《ストックデールの逆説》というのは、ベトナム戦争の時に幾多の拷問に耐え捕虜収容所から生還した James Stockdale 将軍の言葉から来ているそうです。「最後には必ず勝利するという確信を失ってはいけない。だが、この確信が、自分が置かれた状況の中でもっとも厳しい現実を直視する視線を歪めることがあってはいけない」というような意味合いの言葉だったようです。成功の確信を持ち続けることと、シビアな現実と対面し続けること。これが相反する方向性であると同時に、経営者に求められる資質そのものだ、ということでビジネス用語として「逆説」と呼ばれるに至ったのだと思います。(厳密にはいわゆるパラドックスにはなっていないのではないかと思いますが)



ところでBlogの記事によると John Newton は James Stockdale 本人に会ったことがあるようです。子供の頃の話で、当時は特に感銘を受けることはなかったようですが(収容所で厳しい生活をしてきた人が子供受けする語り口で応対したとは思えませんし)、今こうしてビジネスの文脈でその発言と「再会」するとまた違った受け止め方があるということでしょう。その後ヨーロッパに渡り、また企業家として生きていく中で考えてきたことと重なる部分が大きいと言っています。そして、今は順調にいっている Alfresco のビジネスにも油断は禁物であるとも。



《ストックデールの逆説》などのキーワードに対する取り上げ方は、英語圏も日本のBlogも似ているところがあって面白いと思いました。Blogのメディアとしての性質なのか、日本がアメリカの後追いをしているのか、それとも別の理由があるのか。今後も機会があれば、Alfrescoのビジネス的な哲学についての記事も紹介してみたいと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月25日火曜日

AlfrescoのAJAXサポート Gavin Cornwell - AJAX Support

リンク: Gavin Cornwell - Blog Archive - AJAX Support.



開発者サイドのBlog記事によると、Alfrescoの次期バージョンに実装される予定のAJAX対応部分がほぼ完成したようです。ブラウザ依存などが懸念されるところですが、Dojoベースのようなので少なくともその枠組みの中での対応は十分になされるかと思います。
これによってユーザにとっての使い勝手はまた一段と向上するのではないでしょうか。



ワークフロー対応、Webコンテンツ管理に引き続き、次バージョンの楽しみな点の一つです。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月24日月曜日

国防総省とオープンソース Asay the Alfrescan - Open source in the national interest (Dept. of Defense study)

リンク: Asay the Alfrescan - Blog Archive - Open source in the national interest (Dept. of Defense study).



Alfresco のメンバーでオープンソースビジネスカンファレンスのオーガナイザーでもあるMatt Asayが、アメリカ国防総省が出したレポートについて紹介しています。"Open Technology Development"と題されたレポートにオープンソースのメリットが良くまとめられている、そして、納税者のお金と命を守る(節約する)ことを使命とする人たちの意見としてその表明がなされたことを半ば驚きをもって伝えています。
まとめられたメリットというのは、



  • ITにユーザニーズへの追随性を高めるための柔軟さを与える




  • 無用な競争に疲弊させられることなく、囲い込み製品を凌ぐ製品を生み出す




  • ITに対する収支やそれに対する立場の変遷が理解できるようになる




  • 国防総省のネットワークに導入されているソフトウェアの全てを知り、より安全なものにしていくことができる




  • 技術の変遷にも、「相手」のアクションの変遷にもすばやく対応できる


あくまで国防総省の視点からなされたもので、一般企業のCIOの意思決定について何処まで影響力を持ちうるかは未知数ですが、確かにMattが言うとおり、自分自身がCIOとして決断するのだとすれば、血税と生命に責任を持っている人たちの意見に合わせていくというのも、一つの説得力をもった選択肢になるのではないかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



国防総省とオープンソース Asay the Alfrescan - Open source in the national interest (Dept. of Defense study)

リンク: Asay the Alfrescan - Blog Archive - Open source in the national interest (Dept. of Defense study).



Alfresco のメンバーでオープンソースビジネスカンファレンスのオーガナイザーでもあるMatt Asayが、アメリカ国防総省が出したレポートについて紹介しています。"Open Technology Development"と題されたレポートにオープンソースのメリットが良くまとめられている、そして、納税者のお金と命を守る(節約する)ことを使命とする人たちの意見としてその表明がなされたことを半ば驚きをもって伝えています。
まとめられたメリットというのは、



  • ITにユーザニーズへの追随性を高めるための柔軟さを与える




  • 無用な競争に疲弊させられることなく、囲い込み製品を凌ぐ製品を生み出す




  • ITに対する収支やそれに対する立場の変遷が理解できるようになる




  • 国防総省のネットワークに導入されているソフトウェアの全てを知り、より安全なものにしていくことができる




  • 技術の変遷にも、「相手」のアクションの変遷にもすばやく対応できる


あくまで国防総省の視点からなされたもので、一般企業のCIOの意思決定について何処まで影響力を持ちうるかは未知数ですが、確かにMattが言うとおり、自分自身がCIOとして決断するのだとすれば、血税と生命に責任を持っている人たちの意見に合わせていくというのも、一つの説得力をもった選択肢になるのではないかと思います。



(文責 Ishii Akinori)



2006年7月20日木曜日

WCMとWeb2.0 - Kevin’s Blog - The Right CMS for Web 2.0: Our Point of View

リンク: Kevin’s Blog - Blog Archive - The Right CMS for Web 2.0: Our Point of View.



InterwovenからAlfrescoへ移籍したKevin Cochraneが来たるべきWeb Contents Management機能の概要についてBlogで触れています。
彼が先日話をした顧客は、



  1. アプリ開発者チームがWebサービスを開発・公開




  2. Web開発者チームがテンプレートとワークフローを整備




  3. デザイナチームがページレイアウトや各種画像を作成




  4. コンテンツマネージャが承認された素材・テンプレートを元にサイトを構築し、ユーザ情報なども管理




  5. 分散された投稿者や編集者が新サイトへコンテンツを登録


という、王道とも言うべきフローをワンストップで実現できるCMSが、商用・オープンを問わず存在しない、という現状についての疑問を訴えたそうです。
この顧客はWebサイトのリニューアルに際して、CMSを導入しプロセスも更新してビジネスの新しい局面に備えようとしているところであり、(それをWeb2.0対応と位置づけているようです)、



  1. コンテンツだけでなくプログラムコードを含めて、ステージング・バージョン管理・ワークフロー・配置を全て一括で行えるシステム




  2. 開発・デザイン・サイト更新の機能が分断されておらず、一箇所で行える頑健なシステム




  3. 既存のサイトを活用するか、安価に置き換えることができる上に、開発者・デザイナ・編集者・管理者の協働作業をサポートできるシステム


という要件を持っていたそうです。
Alfrescoの次バージョンで実装されるWCM機能は、これらの期待に応えられるものになる、とKevinは言っています。この新機能はXFormsを利用したシンプルなXMLベースの配信システムであると同時に、jBPMを利用したワークフローに対応し、E-mail等も活用した柔軟なレビューシステムを持つことになるようです。
さらに彼は6つのコンセプトを紹介しています。平行作業(parallel development)・仮想化(virtualization)・ステージング(staging)・スナップショット(snapshotting)・派生(branching)そして配置(deployment)の6つです。これら全てをカバーするオープンソースのCMSというのは稀有であり(私も例を知りません)、その顧客の要件にもマッチするものだということです。Alfresco本来のレポジトリの頑健性をあわせて考えるとかなり面白い製品となっていくのではないでしょうか。以下さらにそれらのコンセプトについての解説を引用します。
平行作業。これは開発者・デザイナ・投稿者などがそれぞれ独自に作業を進められるということを意味します。開発者は実働しているバージョンを残したまま、他の作業者を煩わせることなくビジネスロジックを変更することができますし、デザイナは開発者の作業進捗と無関係に例えばJavascriptやCSSのファイルを差し替えてみることができます。
仮想化。平行作業と関わりが深いコンセプトです。運用環境への移行前に、自立的に完全動作をする開発環境を持つことができます。
ステージング。仮想化された開発環境に対して、各々の作業者が平行して変更を加えることになるわけですが、それぞれの変更を即本番環境へ反映するのではなく、中継地点に配置してチェックを行うことができます。このチェックのための仮想環境の数は無制限で、個々の変更毎にチェックを実施することもできるようになります。
スナップショット。それぞれの変更のタイミングで、変更部分だけでなくサイト全体をまとめて保存することができます。
派生。一時的にしか利用しないコンテンツなども含め、過去バージョンからの派生を行うこともできます。
配置。そして、これらのコンセプトにあわせて管理された「サイト」の全体を自動的に、時には複数のフロントエンドサーバの運用環境へとコピーすることができます。



今回の記事の内容がそのままWeb2.0ということではないかもしれませんが、Alfrescoを利用したWebコンテンツ管理により、アプリケーションコードと(恐らくは一定量以上の規模の)コンテンツがスムーズに統一管理された環境というのは、Web2.0的なサービスを提供しようと考えている企業にとって利用価値の高いものになるのではないでしょうか。



(文責 Ishii Akinori)