怠け者の節句働きというか、降れば土砂降りというか(2回でそれは言い過ぎか)、昨日に引き続いて投稿します。
京大情報研の超交流会でもお世話になっているQuestetra クエステトラさんのパートナーシッププログラムに参加することになりました。
取り組みとしては2つのスタイルを考えています。1つは、BPRプロジェクトなどにも参加するいわゆるコンサルティングファームとして、もう1つはECMの専門家集団として、です。
イージフのコンサルティングとBPMS
弊社の技術系ではないコンサルティングのチームは、その多くが「業務改善」のプロジェクトで活躍しています。技術系のチームがOSSという旗印があるのに比べて、今ひとつ対外的にアピールしきれていませんが、こちらのチームに関しても特徴を持ったサービス作りを心がけています。(でないと、大手ファームと比較されると純粋に劣化版に見えてしまいますし、そう見られた状態でのコンサルティングは非常な困難を伴いますし)
具体例を挙げずに説明するのが難しいところではありますが、ビジネス環境の変化(商材や販路の追加・変更)が激しかったり、例外処理が多すぎてキーマンの判断依存の案件が山積みになっているような、IT視点でみて「成熟度が低い」修羅場にあえて踏み込んでいく、という経験は他社と比べても結構豊富なのではないかと思います。
こうしたケースでは、業務を効率化するための検討や判断にもキーマンの参画が必要になりますが、その人達の時間がすでに大幅に不足して限界状態にある、というのがスタート時点の前提条件であったりするわけです。そこで、改善に入る前に、弊社のメンバーが現場に入り込んで業務執行のレベルまで手を動かし、通常業務(とはいえ例外処理は多数含まれますが)の負荷を減らしてスペースを作り、そこから徐々に改善に入る、なんてことをやったりします。
このあたりのノウハウが形成された経緯としては、弊社が起業時点では平均年齢20代の若い会社だったということや、当時は内部統制ブームで各社とも業務執行の現場への負担を増やさざるを得ず、その追加分に関しては抽象化された業務プロセスの知識を持ったメンバーの価値を発揮しやすかった、ということがあると思います。いずれにしても、業務執行のレベルからお手伝いをする、そしてそのことの身の証を立てるために作業品質の向上を可視化してレポートできる状態をキープしていく、というスタイルには自信を持っています。
Questetraはクラウドサービスであり、ユーザ企業側が自発的に使いこなした時にその真価が発揮される、という面は確かにあると思います。コンサルなんかに頼っていては駄目なんじゃないの? っていうことですね。そういう意味では、単に業務フローのお絵かき代行という意味でのコンサルティングサービスには、あまり大きなビジネスチャンスも無く、やりがいに溢れたお仕事でもなさそうな気がします。
しかし、上記の通り業務改善に関する限り、弊社のサービスは業務執行のレベルまで踏み込んで関与し、徐々に改善に向かっていくというスタイルが基本ですので、単なる代行ではないことができるのではないかと思います。また、我々にとっての生命線である「業務品質の向上分の可視化」についてもBPMSは強力な武器になるのではないかと期待しています。
このあたりは具体的な(公表できる!)事例が出てきた際にまた突っ込んでご紹介させて頂ければと思います。
ECMとBPM
思いの外前段が長くなっちゃいました。どうしよう。
こっちはリクエストがあったらまた日をおいてゆっくり考えることにして、今は考えていることを簡単に箇条書きするだけですませたいと思います。
- 単純なワークフローシステムとBPMSの違いは文書管理ソフトとECMのそれに似ている
- BPMSによるトークン管理の(ある種抽象的な)価値はECMによるコンテンツ単位のアクセス制御のそれに似ている
- CMISにはワークフローの規定がなく、弊社のNemakiWareにも該当機能がないのでQuestetraとの連携に期待している
- (ECM上のチェックアウトって該当ユーザが「球を持っている」状態を作ってるよね? システム的に上手くマッピングされてる例をみたことないけど)
って感じです。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)