2009年7月31日金曜日

昨日の振り返り

こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



リクエストを頂いたので昨日のパネルディスカッションでどんな話をしたのかを簡単に振り返りたいと思います。



まず、昨日のポストではちゃんと書けていませんでしたが、タイトルは『オープンソースビジネスの展望』~業務アプリもオープンソースの時代へ~というものでした。ビル・トッテンさんは別格として、モデレータの日本スケーリックス 大塚さん、オープンソースCRM 内田さん、そして私 石井が海外のOSS業務アプリの日本展開を、手嶋屋 手嶋さんとマインド 屋代さんは自社製製品のOSSモデルでのビジネスを実際に行ってきている、というメンバ構成です。



やはりOSSコンソーシアムということで、サブスクリプションモデルであるとかOSSに対する有償サービスの存在などは既知の情報として取り扱われる傾向があり、「OSSはLinuxなどのOS、ApacheそしてMySQLなどのミドルウェアとシェアを伸ばし、今後はアプリケーションにも拡がる(のかどうか)」という世界観や「品質は良いが、実績がないため顧客からの評価に結びつきづらい。特に日本では」などという比較的陳腐化してそうな課題意識についても特に説明を省略した形ではじまりました。このあたりは組織の色に合わせて、ということなんでしょうね。(とは言え、昨日も触れましたが「OSSのビジネスは難しい、ということを所与の事実であるかのように語るのは辞めてほしい」というような声もあがったので、会場のすべての方に対して共有されている文化ということでもないのかもしれませんが)



個別の話題としては、「最近、プロプライエタリベンダが無償版を提供するというケースも出てきているが、そういった言わば『脅威』に対してどのように考えるか」という質問がありました。ビル・トッテンさんは「ただの誤魔化しなので顧客はついていかないだろう」と断じていました。私は、ECMという特殊な領域をメインにしているので、「無償版でなくともプロプライエタリベンダがダンピング的な入札を行うことはあるが、それはすでに償却が終わった古い製品(当然設計も古い)だからできることなので、実質的な脅威にはならない」というような若干強気の発言をしてみました。その場では時間も限られていたのでうまく説明できませんでしたが、ダンピングが発生しているというのはすでに相手側がOSS(この場合はAlfresco)に脅威を感じているということであり、その時点で相手側の実績とこちら側価格メリットがすでに拮抗状態にあると見なせるだろうという前提を意識していました。その段階で、詳細な比較を行えば技術的な優位性がクローズアップされるので、強気で高値をつけてこられるよりむしろ戦い易いくらいではないか、との思いがありました。



個別の話題を追っていくとひたすら長い記事になってしまいそうなので、各パネラのみなさんの発現内容などを簡単にまとめて、今回の記事は閉じたいと思います。



まず、ビル・トッテンさん。別格としか言いようがありません。長年のプロプライエタリ製品販売ビジネスおよびサポートビジネスの実績の上に立って、OSSを1度1つの脅威と捉えた上での意思決定という背景がよくわかるので迫力がありました。



順番が前後してるかもしれませんが、モデレータの大塚さん。経営および営業サイドからの難しさ・問題意識を提示しわかりやすく場をまとめるということをされていたと思います。今、大変お忙しいはずなので、お身体が心配なところです。



オープンソースCRMの内田さん。内田さんは我々が企業した直後から「先達」としてお話を伺う機会がありましたし、セミナなどでも何度かご一緒しています。SugarCRMにまつわる必要な支援業務はすべてできるようになっていること、また他のコマーシャルOSS製品も取り扱いをはじめられているなど、壇上でも心強いお話が多かったように思います。



手嶋屋の手嶋さん。SpikeSourceに関連して以前一度だけご同席させて頂いたことがあったかと思います。実は弊社でも社内システムとしてOpenPNEを使わせて頂いております。他とくらべ「業務アプリ色」が薄い製品を取り扱っておられる手嶋さんですが、壇上での発言は誰よりもクリアで、非常にビジネス的なトーンであったのが印象的でした。



最後にマインドの屋代さん。屋代さんとも恐らくお会いするのは2度目だったと思います。ご兄弟でビジネスを展開されているということで、実家の工場からドロップアウトしてしまった不肖の長子である私としては非常に羨ましい限りでした。手嶋さんとは逆に、非常に業務色が強いアプリを扱っておられる反面、穏やかかつ素朴な発言をされることが多く、そのコントラストは会場の方にも印象が残ったのではないかと思います。



最後に、壇上でも自己紹介時にお話しましたが、私だけ副社長で代表権がなく、経営者としての迫力にかけていたと思うので、今度同じような機会があったら是非うちの社長にもチャレンジさせたいなと思いました。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







2009年7月30日木曜日

OSSコンソーシアム設立記念イベントでパネルディスカッションに参加してきました

『OSSコンソーシアム設立記念イベント』開催のご案内 - OSSコンソーシアムOSSコンソーシアム Webサイト







こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



事後報告ですが、OSSコンソーシアムの設立記念イベントに参加してきました。初のパネルディスカッションです。立場上あまりこういうことを言ってはまずいのかもしれませんが、あまり大勢の前で話をするのが得意ではないので非常に緊張しました。



他の参加者は、




  • (株)アシスト 代表取締役 ビル・トッテン氏(OpenOffice.org)

  • オープンソースCRM(株) 代表取締役社長 内田 隆平氏(SugarCRM)

  • (株)手嶋屋 代表取締役 手嶋 守氏(OpenPNE)

  • (株)マインド 代表取締役社長 屋代 真吾氏(MosP)



ということで社長じゃないのは私だけでした。モデレータはスケーリクスの大塚さんで、見知った方がまじっているので、どうにか格好はついたのではないかと勝手に思っていますが、こうした部分のスキルはちゃんと伸ばしていかないといけませんね。



オープンソースでビジネスを行うことも難しさ、というような話題になったときに、場内からコメントが飛び出し、「ビジネス上の困難に、オープンもクローズもない。オープンソースだから即ビジネス的には困難であるという前提でディスカッションするのはいかがなものか」というような趣旨のご指摘を頂いたのが印象的でした。(別件のコメントの構成を頭の中で推敲していたので、もしかしたらコメントの意図を正確にはくみ取れていないかもしれませんが)



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







2009年7月29日水曜日

Introduccion a Alfresco SHARE y SURF en Castellano

Introduccion a Alfresco SHARE y SURF en Castellanomindthegab.com







こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



出張時に知り合いになったスペイン人とのやりとりに触発されてスペイン語のBlogポストをご紹介します。スペイン語で書かれたSURFとShareについての技術的な説明文書が公開されています。



スペイン語はアクセント記号などがよく出てくるので、非英語圏の代表としてよく見かける気がします。いわゆる旧ダブルバイト圏とはまた違うのですが、例えば旧バージョンのAlfresco ShareのWikiのページタイトルに非英語文字が使えない、というバグはJIRA上では「アクセント記号が使えない!」という表現になっていました。アクセント記号はフランス語でも使いますが、こういうQAの場面ではスペイン語圏の人のコメントを見る率が高い様に思います。大したサンプル数をあたっているわけではないので、ほぼ何の根拠もないのですが、ラテン系のおおらかなイメージとQAの場面での貢献というのがギャップがあって面白いですね。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







2009年7月28日火曜日

無事帰国しました

こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



約1週間のミラノ出張から戻りました。詳しい内容は伏せさせて頂きますが(伏せる必要があるのか確認していないので本当はオープンにして良い話なのかもしれませんが)、各国のパートナが集まって共同作業をするという貴重な機会でした。



他の参加者は、アメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ、南アフリカ、インド、オーストラリア、そして開催国のイタリアから集まったAlfrescoのパートナ企業から派遣されてきた人達です。やはり言語の問題で、十分な貢献ができたかどうか心許ない部分も多分にあるのですが、各国の技術者やコンサルタントと直接話をし、連絡先を交換できるのは非常に価値のある経験だったと思います。最近ですと、FacebookやLinkedinがあるので気張らずに連絡先の交換を持ち出せるのが助かりますね。(あまり積極的に「人脈を広げる」タイプではないので)



私と同程度に英語が苦手なスペインからの参加者が、「僕の最初のコンピュータは8bitで日本のものだったんだ」といって彼のFacebookアルバムのMSXの写真を見せてくれたのが一番印象的な事件だったかもしれません。



作業の内容はそう遠くないうちにAlfrescoからの正式なアナウンスに繋がるはずですので、その時になったらまた詳しい内容をご紹介したいと思います。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







2009年7月24日金曜日

Alfresco向けの開発環境

BlueXML SIDE




Enterprise is certified on open source and proprietary stacks, includes SIDE-Alfresco, SIDE-Extensions support (SQL for Alfresco, Facet navigation and Advanced form components) and offers application models. It includes support, bug fixing and maintenance as well on current and previous versions.


こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



BlueXMLという会社からAlfrescoに特化したEclipseプラグインの紹介メールが届きました。まだ、試していないのですが、後ほど評価してまた結果をお伝えしたいと思います。



Alfrescoに限らずSpring以後ぐらいの世代のJ2EEベースの製品はXMLでの編集項目が多く、XML編集上のミスが生産性を大きく削ぐことがあるのでこういったツールは非常に気になります。はやく試してみたいですね。(今はまだミラノにいて、ネットワーク環境にも恵まれていないので・・・)



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







2009年7月23日木曜日

OPEN TEXTによるVignette買収

OPEN TEXTOpen Text Webサイト







こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



WCMの世界の話になりますが、大手ベンダの1つとして知られるVignette社のOpen Text社による買収が決定したようです。これでまたECMに関連する分野のプレイヤが集約されたことになります。



私が受講したAlfresco WCMトレーニングコースのトレーナも元々はVignetteに勤務していた人でした。(Alfresco WCMの開発社の多くがInterwoven出身というのはよく知られていますが、Vignette経由の人もいるみたいですね)



そういえばコースの中で、Alfrescoなどのエンタープライズ向けの製品を使うような規模のサイトの場合、どこまでのコンテンツを動的に生成し、どこまでをあらかじめ静的なファイルに出力しておくのか、という決断が非常に重要になります。VignetteはInterwovenよりも動的なコンテンツの取扱に長けているが、Alfrescoは両者の良いところを組み合わせられるように工夫している、という説明を受けました。Open Textは、Enterprise 2.0という標語で動的なWebアプリケーションの組合せによる作業環境の充実を強く提唱してきているので、Vignetteとは相性が良いかもしれませんね。(買収したソフトウェアをどの程度自社のラインナップにうまく統合できるか、という意味では会社毎にアプローチもゴールの設定も全く違うので、この場合にどうなるかはまだわかりませんが)



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)







How KnowledgeTreeLive's Zoho integration provides a complete online work environment for remote users | Document Management Software | Open Source Document Management System

How KnowledgeTreeLive's Zoho integration provides a complete online work environment for remote users | Document Management Software | Open Source Document Management SystemKnowledgeTree Blog







こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



出張中で作業が溜まっているので、軽めの話題を1つ。(最近ではなるべく毎日の更新を心がけているので)



オープンソースかつECMという意味ではAlfrescoの競合になるKnowledgeTreeですが、SaaS版 KnowledgeTreeLiveとZoho Officeの連携を発表しています。Zohoのオフィススイートの機能を使ってサーバ側で編集ロジックも完結しようという試みです。Office 2010 Live版とSharePointの組合せに対する対抗策といったところでしょうか。



単独でのHA構成が(比較的)実現しづらいであろうKnowledgeTreeの場合、オンプレミス型の市場よりもこういったクラウドベースの領域に注力していくのが正当な進化のありかたなんでしょうね。PHPベースで、Web系エンジニアによるカスタマイズにも対応できるというのも魅力の1つだと思うので、その特色との両立をどうやって図っていくのか(あるいはあえて図らないのか)は興味深いところだと思います。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)