2015年2月12日木曜日

ECMサミット2015(冬)のお知らせ!

ECMサミット2015(冬): "ECMサミット2015(冬) ~主要ベンダー、インテグレータが振り返る成功事例~ ECM導入プロジェクトの落とし穴 第19回ECM研究会 開催のお知らせ"

(Via ECMポータル.)

委員長を務めさせて頂いている、JIIMA ECM委員会の最大のイベントが近づいて来ました。ので、告知的な記事を書きたいと思います。

ECMサミットとは

大手ECMベンダ各社様に、呉越同舟的に共同参加していただいているセミナーイベントです。年2〜3回実施しているので、今回で第19回目となる恒例イベントです。

ECM委員会自体はECMの普及啓発を目的とした委員会ですので、国内の関係者に向けてECM関連の情報を広く伝えるという目的で実施しています。このBlogでは再三話題に出ているように、日本国内と諸外国ではECMの受け入れられかたには大きな違いがあります。ECM市場全体としてのパイの拡大の必要性が共有されているからこその特殊なイベントであると思います。

今回のテーマ

主要ベンダー、インテグレータが振り返る成功事例というテーマを設定しました。このテーマには3つくらいの意図が含まれています。

  1. 事例の紹介であること
  2. 導入プロジェクトにフォーカスすること
  3. インテグレータにも登場してもらうこと

まず、事例というポイントですが、これはもう顧客ニーズがあるから、観客の動員が引きやすいから、という理由が一番です。お客様は事例情報を第一に求めているという認識を持っています。やはり、各社のプレゼンが連続しますので、ややもすると営業トークを連続して聞かされるだけ、という印象を持たれてしまうリスクもあります。事例情報については、そのリスクが非常に小さく、お客様にとって有用な情報の密度が高まる、と期待されているようです。

次に、導入プロジェクト、という切片についてですが、これまではECMを導入した結果、プロセスがどう変わったとかコストがどう削減できた、とかっていう事前事後を比較した正攻法の事例をソフトウェアベンダの立ち場からご紹介いただくということをしてきました。しかし、ECM製品もソフトウェアですし、その性格上導入に際してコンサルティングやカスタマイズを行うプロジェクト体制が敷かれるのが一般的であると言えます。プロジェクトには困難がつきものですので、その観点からの成功体験を聞くことでよりECMというものに対する理解が深まるのではないかと期待しています。

最後にインテグレータの登場について。プロジェクトにフォーカスを置きましたが、その担い手はベンダではなくそのパートナ(であることが多い)システムインテグレータです。そこで、今回はご紹介頂ける事例の際の導入パートナにも可能な限りご登壇をお願いしています。これによって、導入現場のより具体的なお話が聞けたり、なぜその製品・ベンダをパートナとして選んだのか、なんていう多面的なお話も出てくるかもしれません。

内容予告、仄めかし

正式な情報は今日にも上記サイトで公開予定ですが、いわゆる大量の紙を出発点とした電子化文書のECMへの取り込みの話もありますし、今注目が集まってるアダプティブ(アドバンスド)ケースマネジメントについての具体的な事例も聞ける予定です。他には属性値の取り扱いの際にかならず問題になるマスター情報についての先進事例も登場します。それぞれにまったく別のアプローチになりそうなので、当初テーマを検討した時に漠然と期待していた内容以上の回になるのではないかと思います。

2月25日午後 よろしくお願いします。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

2015年2月4日水曜日

平成27年度 税制改正大綱の衝撃

またまた投稿の間隔が空いてしまいました。

さて、ECM業界的にも株式会社イージフとしても、とても大きなニュースがありました。タイトルにも書いた税制改正大綱です。

私がECM委員長をやらせて頂いている日本文書情報マネジメント協会 JIIMAでもかねてから政策提言を行ってきた規制緩和のとても重要な部分が反映されています。

e文書法対応で領収書のスキャナ保存が可能に! というようなニュースをもしかするとどこかで読まれた方もいらっしゃるかもしれません。e文書法は範囲の広い法律なのですが、今回はとくに税にまつわるお話で、話の見通しはあまりよくないかもしれませんが、業界的にはこれは結構大変な出来事であったりします。

これまで税金(に繋がる経理)関連という理由で電子化が進まなかった領域が一気に合理化され、リモートワークなどを含めた生産性向上施策に大きな弾みがつく可能性があります。

弊社にとっても、

  • スキャンデータを法的要件に適う形で管理するためのソフトウェア基盤(と関連サービス)を商材として持っている
  • 緩和対象の条件となっている「適性業務要件」に関する内部統制の知見と実績を広く持っている

という特徴を活かす、機会だったりします。

今現在、非常に多くの方が「経費精算」のために紙のレシートを管理し、会社に提出していると思います。領収書という証跡を紙で保管するルールがあるからです。誰の目にも、非効率とうつるマニュアルプロセスです。実は、何年も前からこれをスキャナで読み取って電子的に保管することで紙そのものは廃棄しても良いという制度はあるのですが、ほぼ全ての企業で活用されていない実情があります。帳簿データを電子保存している会社の中でも証跡のスキャナ保存まで行っている企業は0.1%未満です。

なぜ、こんなことになってしまうのか。技術的な要件が厳しすぎるからです。10年前の制度設計において重視されたのは、紙の証拠能力に極力近い環境を実現し新たな不正の穴を作らないこと、だったからだと考えられます。しかし、今はITの活用とホワイトカラーの生産性向上が喫緊の課題として認識されているので、今回のような緩和が実現したのだと思われます。

細かい論点はたくさんあるのですが、ここでは我々が考える最大の緩和ポイントである「電子署名」のところだけご説明したいと思います。

これまでは「いつ、誰が、どのように」この文書をスキャンしたのか、という情報を保持するという要求の中で、まさに誰がの部分にフォーカスしたルールが作られてきました。現行ではスキャニングを行う個人の公的個人認証を求めています。「○○係」とか「○○担当」という役割ではなく、石井昭紀なら石井昭紀という自然人の特定を求めているわけです。こうなると、スキャニングという仕事を担当する可能性がある全てのスタッフ(含外注先)の電子署名を公的個人認証サービスから取得して運用しなければならず、分散入力などの合理化などは夢のまた夢となります。(業界の人は、この状況をさして個人の「実印」相当のものを求めている、と表現していました)

この実印の部分が撤廃される見込みです。認印、すなわち企業システム内で管理されるユーザIDの情報さえしっかり管理されていれば、誰がについては把握できていると見なすわけです。もちろん、改竄は防ぐ必要があるのでタイムスタンプによるチェックができる体制は求められますし、ユーザIDそのものの情報の信憑性を担保する意味でも「適正業務要件」が満たされる(=一定水準の内部統制が備わっている)ことを求めるわけですが、実印を要求する仕組みよりも格段に合理的であると考えられます。

弊社ではAlfrescoとタイムスタンプサービスの連携モジュールの実装実績もありますし、今であればNemakiWareとの連携も可能です。適正業務要件についての不安についてもご相談にのることが可能です。これを気に電子化・合理化のボトルネックとなっていたプロセスから、改善していくご提案をさせて頂きたいと思います。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

2014年12月22日月曜日

超個人主義? の話。

また、少し間が空いてしまいました。

最近、身近なところでチームラボの猪子社長の記事が話題になって、「もしかしたら最近自分が考えてる(色んな人に話をしてもいる)事」と関係があるかも、と思ったのですが、実はあまり関係なかったので、改めてBlog記事を書くことにしました。(猪子さんは、自分と同じ年に生まれてるんですね、凄いなー ...って同年代で立派な仕事をしてる人なんて他にも沢山いるわけですけど)

さて、実際にリンク先の記事を見ても本文には載っていないのですが、記事のタイトルは「アメリカはチーム主義、日本は超個人主義」というものでした。日本人の個人主義というテーマについては、自分達のビジネスである業務用アプリケーションパッケージ、特にECMについて国内での活用がうまくいっていないという状況の説明として、これまでずっと考えてきたことだったので、似たようなことを言っている人がいるのかな? と思ったわけです。実際には私が考えていたような就業観だとか企業文化といった話ではなく、教育の話でした。(それはそれで面白かったですし、共感するところもあるお話でしたが)

最近、この就業観についての話をする機会がとても多くなりました。ECM委員長なんて肩書きをもらったからかもしれません。どういうお話かというと、日本においてはカンバン方式的に「後工程(上司など)が本当に必要とするまでタスクを自分のところにキープする働き方」が当たり前だし、場合によっては奨励されているということです。

4koma

4コマ漫画的なものを描いてみました。ここで仕事を指示された人は、「別の仕事を振られたら面倒くさい」というネガティブな意味においても、(漫画では表現しきれませんでしたが)より現場に近い見地から上司が把握していないだろう状況の変化にともなう変更の発生時のフットワークを重視するというポジティブな意味においても、最後まで主体的に成果物の提出をしていません。結果的に当初期日よりも提出行為自体のタイミングは遅くなっています。

日本の場合はこれでよしとされるケースはままあるんじゃないかと思います。提出をしてなくても正味の仕事自体はちゃんとやっていた、と考えられるからです。

しかし、欧米で設計されている業務システム、例えばECMやBPMの場合、この辺の感覚が違っているように感じます。チーム/組織/会社に対して自分に与えられた分の仕事の結果を届けてはじめて仕事の区切りがつく。それは、それ以上の仕事はやりませんよ、というディフェンシブな態度にも見えますが、何かあったときに自分以外の人が対応をとれる状況を作っている(属人化を防いでいる)とも言えるわけです。

この2つの考え方の違いは、今では後者の方が説得力を増し始めていると感じますが(そして我々が導入支援を行っているコンセプトも技術も原則その立ち場に立つものだったりしますが)、本来はどちらか一方が正しいという性質のものではないように思います。ただ、ことITに関する限り、こういうものはグローバルにあわせておいた方が色々と合理的だとは思いますけどね!!

(追記 12/24)ごめんなさい。4コマ漫画的なものを「描いて」みました。って書いちゃいましたが、絵自体はツールのシェイプをそのまま貼っただけです。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

2014年11月18日火曜日

コンサルタント合宿をやってみました@三浦半島

写真は泊まった部屋のバルコニーから見えた日の出です。

弊社の半分は技術系でできているので、いわゆるエンジニア的な合宿はこれまでにもやったことがあるのですが、今回はそうではないコンサルタントを中心にした合宿です。三浦半島に行ってきました。

コンサルタントとは?

今回私の担当はプロフェッショナルマインドでした。あまり得意な分野ではありませんが、これは我々の場合は突き詰めると「コンサルタントとは何か」という問いに行き着く領域だと思っています。

私や弊社の他の取締役がこの業界に入った2000年代の頭頃というのは、「新卒でコンサルティングファームに入社する」という選択肢が急激に一般化したタイミングでした。ですので、当時は、何故なんの経験も持たない新卒がコンサルティングなんていういかにも知見を必要としそうな業務を担当するのか(できるのか)ということについて数多の言説が流通していました。当事者でなくなったせいかもしれませんが、最近ではそういう話はあまり目にすることがなくなったような印象があります。いずれにしても、私個人として、社会人デビューの時期に「コンサルタントとは何か」という問いを何度もぶつけられたという経緯があるわけです。また、諸先輩方からも色々な考え方を聞かせて頂きました。恐らく、皆が自分なりの回答を獲得する必要があったのだと思います。

一方で、これは今でも感じるのですが、大手ファーム出身者信仰とも言えるような、「新卒の時にコンサルティングファームを経験した人材は使い勝手が良い」というバイアスが案件をご紹介いただける提携先やお客様先にも確かにあります。時として手っ取り早く評価を勝ち得る手がかりになるので、その便益を享受してしまってる立ち場ではあるんですが、2つの意味でモヤモヤとした気持ちにもなります。

  • 大手ファーム出身者もそれぞれ異なるコンサルタントの定義を持っているように見えるのに、結論だけ都合良くまとめちゃってる気がする
  • 他業種からの転職者で活躍している人達も多数存在する

求人時に学歴を参考にするかどうか、というのと同じく、それらが確定的な要素と考えているわけではなく、あくまでうっすらとでも相関を感じていればそれを意思決定に反映したい、という思いなのだというのは理解できます。しかし、コンサルタントというのは個人単位での評価を細かく受ける仕事でもあるので、個々の評価のタイミングで経歴要素が不当なバイアスとしてかかっている可能性、みたいなものを排除しきれないのは、多少気持ちが悪いわけです。

個人として、評価をする立ち場からこの気持ち悪さを乗り越える方法は、私もまた自分なりのコンサルタントの定義を相手に伝え、その定義と結びつけた評価を行っていくしかないと考えました。

なかなか時間的な制約もあって、今回の合宿でもらったコマの時間内ですべてを表現することはできませんでしたが、今後もこういう取り組みは続けていこう、ということになりました。

(私が具体的にどういう定義を採用しているのかについては、また今度機会があれば書いてみたいと思います)

BPMもやりました

本題です。1日目は上記の私の講義(?)と各コンサルタントからのプロジェクトの成果などについての報告、そしてボードゲーム大会…だったのですが、2日目には最近何度かここでも言及しているクエステトラのサービスを使ったワークショップをやってみました。

チームに別れて、対象業界を定義し、簡単な(プレ)提案資料とデモを作る、というワークショップです。事前に少しだけ座学っぽいセッションも入れましたが、基本的には朝から夕方までまるまるグループワークです。もしかすると丸一日かけなくても同じようなことはできるかもしれませんね。さすがはクラウドサービス。

これまでエンタープライズ系のパッケージ導入支援なんかをやっていたコンサルタントのメンバーから見ると、PDCAサイクルをお客さんに近いところで回せる、っていうところが大きな価値に見えるようでした。このあたりはちょっと深掘りしてみたい論点です。

普段はついつい、 PDCA? 英語圏でもPlease Don't Change Anythingとか揶揄されてる奴? みたいな似非無頼を気取り勝ちな私ですが、基本に忠実に、という美徳を思い出す良いきっかけであったように思います。反省しました。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

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2014年11月15日土曜日

ワークショップに参加するためにまた京都へ

11月12日にMIJS京都ワークショップ2014に行ってきました。今回のイベントは、パートナーでもあり大学院の先輩の会社でもあるクエステトラさんが幹事をやられていたそうです。

うちは(まだ?)MIJS会員企業ではないので、あくまで一般参加です。

MIJSはその名もMade in Japan Softwareコンソーシアムという組織で、圧倒的な輸入超過状態にある日本のソフトウェア産業の担い手達が、切磋琢磨しつつ海外市場へ乗り出していくためのグループ、、、だそうです。

大規模向けの業務パッケージソフトウェアは基本的に海外製である、というお話は実は私も折に触れてあちこちでさせてもらっていますが、それはあくまでパッケージソフトウェア導入コンサルティングという仕事の内容や特徴を説明するためであって、主体的に「自分達が日本製のソフトウェアを盛り上げていく」という立ち場にたって考えるということはほとんどしたことがありませんでした。(そもそも、自社でパッケージソフトウェアを開発するという、という立ち場にたったのも最近のことですし…)

日米の市場を比較して、日本ではパッケージソフトウェアそのものがほとんど導入されていない! というお話がありました。私自身はERPのトレーニングを受けてその導入プロジェクトに参加した後で、そこからECMに流れていったので、「日本ではERP(やCRM)はちゃんと入ったのに、ECMは全然売れていない!」という枠組みで考えがちでしたが、もうちょっと視野を広げるとそもそもパッケージという枠組み全体での日米格差っていうのは確かにあったわけです。この辺はECMのことをよくご存じでない方々とお話する上では改めて留意すべき点であるように思いました。

あ、でもうちの製品はむしろ海外からの方が買ってもらってますけどね! って全然規模が小さいわけですけど。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

2014年11月9日日曜日

騎士団の招集に応じて(?)

OOTB!

OOTBという文字の並びを見ると、私の場合は『アウト・オブ・ザ・ボックス』かな?と思います。パッケージ製品をカスタマイズせずに利用する、というニュアンスの言葉で、いわゆるIT系の人が相手でも通じるとは限らない表現である気もします。(Python界隈の人だと『バッテリーインクルーデット』っていう別の表現もありますが、あくまで「カスタマイズ」の有無に関するものなので、実際には全然違う意味で使われる言葉になっています)

さて、妙な前置きが長くなってしまいましたが、パートナーシップは解消したものの依然として弊社のビジネスの中核を担う技術であるAlfrescoのお話です。

ここをご覧になっている方は大抵よくご存じであると思いますが、弊社がそのパートナシップの環から外れた後もAlfrescoは順調に業績を伸ばし、経営陣も入れ替えてIPOに向かって邁進し、業界に確固たる地位を築いています。国内でもパートナー企業が増えているので、以前に比べより多くの人にその情報が届く状況になってきたかと思います。

ハイブリッドクラウド構想とハイエンド指向を推し進め、大規模案件でも不安のない製品としてのポジションをオープンソース製品が勝ち得たことは非常に大きな意味があると思います。

そうした派手な方向とはまた別の指向で、そこまで大規模ではない事案へのフォローですとか、開発者コミュニティの育成という意味でのコミュニティの活性化という面でAlfrescoが話題になることはこれまであまりなかったように思います。強いて言えば、ecmarchitect.comの管理人でコミュニティアワードを受賞していたジェフ・ポッツ氏がコミュニティオフィサーという肩書きでAlfrescoにジョインした時くらいでしょうか。(そのジェフさんも先頃退職されてしまいましたが)

蜂の騎士団の結成

ようやく本題です。OOTBとはOrder of the beeの頭文字を並べたものです。ハリーポッターのフェニックス騎士団と同じ訳し方をするのであれば蜜蜂騎士団、という感じでしょうか。Alfresco Software社とは独立した形でAlfrescoのエコシステムを成長させていくために集ったコミュニティメンバーの組織です。その中には顧客側の人もいれば、Alfresco Software社の社員もいます。独立したエンジニアもいれば、我々のような会社もいるようです。

私自身も個人の名前で登録してもらっていますが、会社もプロフェッショナルネットワークのページに載せてもらいました。再びアジア初だったみたいですね。

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)

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2014年10月30日木曜日

韓国のu-Paperlessというイベントで講演をしてきました

人生初の釜山です。u-Paperless 2014という韓国のDCA Digital Content Associationという日本で言えばJIIMAにあたる団体主催のイベントでドキュメントプロセスアウトソーシング DPO Document Process Outsourcingというテーマで講演をしてきました。(ちなみに、すごく正直なことを言うと、DCAに対しては韓国はこういう活動に政府の後押しがあって羨ましい、という気持ちを持っています。イベントも立派でした。)

様々なトラブルがあったのですが、なんとか生き延びました。

ECM委員長になっての初仕事というつもりで半ば軽い気持ちで引き受けたのですが、(あ、初仕事はeドキュメント JAPAN版ECMサミットでしたね)、思いの外立派な会場で、完全に気合い負けしてしまいました。講演後の食事の席などで、各国の皆さんから暖かい言葉をかけられ、個別に深掘りしたような話もできたので、会場で見られただけの他の出席者の方には大変申し訳ないのですが、私としては収穫の大きいイベントでした。

講演したテーマについては勝手に資料を公開して良いのかどうかまだ判断がつかないので、簡単にここにまとめてしまいますと、

  • DCAより歴史の古い(!)JIIMAの視点からみると、文書管理にはマイクロフィルム・デジタルイメージング・ボーンデジタルの大きな潮流あるいは「時代」があったと言える
  • マイクロフィルムはアナログからアナログ、デジタルイメージングはアナログからデジタル、ボーンデジタルは文字通り始めからデジタルのものの取り込み
  • それらの技術の提供者がオペレーションまで一括で引き受けるアウトソーシングには結構な歴史がある
  • 技術者依存、ハードウェア依存、ソフトウェア実装、という形で後に行くほど取り扱いに(つぶしが利かない技術という意味での)専門性が不要になっていく
  • アウトソーシングの分野でもBPO一般の事業をやっているプレイヤーや、所謂一般事務派遣に強い会社からのドキュメント関連プロセスへの参入がある
  • e-Governmentのランキングなどから見ても韓国はボーンデジタルへの移行という意味で日本の先を行っている
  • 日本の場合はドキュメントイメージングが主戦場であるという認識だが、そこにボーンデジタル時代の技術が援用できているという面白さもある
  • 例えば(現地で紹介した事例)では3、4ヶ月でこれだけの処理能力があるセンターが立ち上がっている
  • 新しい技術の活用とともにスキャニング前の事前準備の段階にノウハウの集積があるという点も重要である。このステップで時に10倍近くの生産性の差が生じると言われている
  • ドキュメントイメージングの必要性は今更指摘するまでもないところだが、このように事業者側の組織的な学習の実態もあるので、業界全体は今後も成長を続けると考える

というような内容でした。いや、絶対こんなにちゃんと喋れてないですけど。後で英訳してメールも送っておこうかな…

会場であったBEXCO

(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)