30分くらい書けて書いていた記事のデータが消えました。 ectoのリッチテキストエディタモードとタグ入力モードの切り換えをやっただけだったのですが、、、
気持ちを切り換えてより短い文章で取り急ぎまとめてしまいたいと思います。
ITコンサルティングのお仕事の中では、業務アプリケーションの評価、パッケージの選定などを支援させて頂くことがあり、そうした文脈でECMだけでなくERPというのがどういうものなのか、という説明を求められるケースがまだまだ結構あります、というお話です。
ここ数年で中堅企業向けの業務パッケージはほぼすべて「ERP」を名乗るようになりました。しかし、SAPやOracle EBSを取り扱っている方々からみると、それらの中堅向け製品の多くは「本物のERPではない」ということになるようです。では、本物あるいは本格的なERPとして認められるための条件とはなんでしょうか。私は以下の3つの評価基準があり、それぞれの基準に対する合格ラインの設定の仕方が人によってまちまちなので、「本物」「偽物」なんていう議論が生じているのだと思います。
- 「統合」の度合い
- 「パラメータ設定」の適用範囲の広さ
- 「グローバル/大規模」への対応力
の3つの基準に対して、それぞれレベルが設定できます。
「統合」
- 製品ファミリに一通りのモジュールがあってメニューも統一されている
- 内部で各モジュールがデータ連係している
- 内部的にも1ファクト1プレースが徹底されている(モジュール間で重複するデータを持たない)
「パラメータ設定」
- 特にパラメータ化されていない
- パラメータで業務の流れなどを細かく調整することができる
- 導入時のパラメータ設定を効率化するテンプレートが提供される
「グローバル/大規模」
- 規模の大きい会社には対応できない
- 規模が大きい会社にも対応できる
- グローバルな企業グループにもそのまま対応できる
それぞれの項目に対する評価が1であっても、ERPを名乗っているようなソフトは沢山ありますし、それが不誠実であるとも思いませんが、通常ERPと言った場合にはそれよりも少し上の製品群を期待するケースが多そうだということは理解しておく必要があると思います。
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)