Alfresco Shareにはコラボレーションを主眼にリファインされたファイル管理基盤の文書ライブラリの他にも、ディスカッション(掲示板)、Wiki、Blogなどの機能があります。Shareの操作モデルにおいては”サイト”という単位が重要で、例えばBlogの機能を使って記事を書いた場合も、そのままでは当該サイトメンバだけがその記事を読める、という状況になります。これはいわゆるBlogの使い方としてはあまり一般的なものとは言い難いかもしれません。
そういう状況もあって、Alfresco ShareのBlogは一体何のための機能なのか、というような質問を受けました。
まず、(リアルタイムではない)テキストベースのコラボレーションを考えた時に、まずは一般的なユーザが受け容れられる操作モデルとして「Wiki」「ディスカッション(掲示板)」「Blog」の3種類があった、のではないかと思います。特定のトピックがあった時に、一人の執筆者のコントロールで記事を完成させるのがBlog、複数の執筆者によるフラットな共著体制を実現するのがWiki、まとまった記事というよりは投げかけられたトピックを中心としたやりとりの蓄積そのものに意味を持たせるディスカッション、というようにそれぞれ違った特色をもったアプローチができるようになっているわけです。
(Wikiと比較した場合は特に、)Blogには時系列的に並ぶ、という特徴もありますね。
サイトという環境の中で、そのグループがかかえる関心事・トピックをどのような方式で形にしていくのがいいのか、というのはグループ毎トピック毎に異なるはずですので、こういった形でフラットに幾つかの選択肢が提示されているというのは価値のあることだと思います。
また、Blogに関しては外部Blogへの配信機能があるので、コラボレーションモデルに対応したある種のBlogエディタとして活用することも可能です。グループが著者となるBlogサイトが外部にある場合には便利だと思います。
次のバージョンである3.3からShareはAlfresco Explorerの代替として活用できるように機能強化が進められていく予定です。(4.0までにほぼ全機能を移植するという計画のようです)。そういう情報のご紹介も必要ですよね・・・
(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)