2009年8月27日木曜日

Alfresco Shareの日本語化

最近各方面から問い合わせを頂くので、Alfresco Shareのメッセージ日本語化について簡単にご紹介したいと思います。



まず、非常に残念な事実からお話をはじめなければなりません。Alfresco Shareはまだ十分に多言語化されているとは言い難い状態です。Alfrescoの標準クライアントである、Alfresco Explorer(以前はAlfresco Webクライアントと呼んでいました)の場合はログイン時に言語を選ぶことでUIメッセージの言語を変えることが出来ますが、現時点のAlfresco Shareではそういった機能は提供されていません。実は前バージョンまではロケール毎に別のメッセージファイルを持つこと自体ができなかったので、英語メッセージを日本語で置き換えるという処置をしていました。



また、現時点ではshare/WEB-INF/classes/alfresco/message直下は_ja_JPではうまく選択されないため、他のメッセージファイルと違って_jaだけをサフィックスとして追加した状態でデプロイする必要があります。



Shareのメッセージファイルは各Webscriptの単位で区切られたフォルダに分散して格納されているため、ランゲージパックのファイルのコピーも少し面倒になっています。(特に、フォルダコピーが置き換えになるMacのFinderでは厳しいです) そのため、現在のランゲージパックも以前から英語メッセージの置き換えのために同梱していたシェルスクリプトを同梱した状態で公開しています。



また、公開しているランゲージパックは無償版の最新リリースにあわせて作成した初版なので、Enterprise用の品質チェックを通したものではない、ということと、Alfresco Share自体のメッセージファイルのリソースバンドル化がまだ十分ではないという2つの理由から、現時点での日本語UIにはまだ不自然なところが残っています。お気づきの点があれば是非メールやフォーラムへの投稿でフィードバックしてください。



よろしくお願いします。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)