2009年8月12日水曜日

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Nearly 40% of SMBs Are Interested in Software-as-a-Service (SaaS)


こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



米国のコンサルティングファーム、AMI Partners(アクセス・マーケット・インターナショナル・パートナーズ)が中小企業市場のIT需要についてのレポートをあげています。幾つかのITベンダがそれを引用してBlog記事を公開しているようですね。



aegifとしてはOSSを扱っているからといってSMB市場に特化した戦略が取れているわけではないのですが、世界規模の不況を機にOSSへの関心が高まっているのは事実であり、そのモチベーションがSMB市場でより際立つという話には説得力があると思います。



不況の前後でマネージドサービスやSaaSへの関心の強さが全く違っているというのがレポートの趣旨になるかと思いますが、そこでその原因として、経営上の意思決定者がIT投資に関与するケースが増えている、という点をあげているのが特に面白いと思いました。



例えばアメリカの2008年度Q4の調査ではSMB企業の約31%で経営上の意思決定者(ビジネス・ディシジョン・メーカ BDM)がIT投資に関与をしていると答えていたそうですが、最近の調査ではその割合は83%にまで膨れあがっているとのことです。



米国の事情がそのまま日本で適用できるわけではありませんし、経営の観点からすれば不況時の条件だけで投資内容を決定して景気回復後に足枷になるようでは意味がないともいえるので、これをもってだからSaaSにすべきだとかOSSにすべきだとかという結論にはなりません。しかし、この数字にはインパクトがありますね。それまでITについてあまり検討をしたことがなかった経営者が、突然IT投資の評価をし始めるということです。こういうケースにおいて適切な意思決定ができるように情報を揃えていくという作業の価値はますます高まる方向だと感じました。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)