2009年7月7日火曜日

Trends: Lucene can read almost anything: Lucid and ISYS team up

Trends: Lucene can read almost anything: Lucid and ISYS team upCMS Watch







こんにちは。aegif 技術担当役員の石井です。



Alfrescoそのものではありませんが、CMS WatchにAlfrescoが内蔵している全文検索エンジンであるLuceneについての面白い記事がありました。



Luceneはコミュニティ主導で開発が進められているオープンソースの製品ですが、商用レベルのサポートを提供している企業がいくつかあります。(日本ではロンウィットさんのサービスが有名ですね)。その中の一つであるLucid Imaginationが、Luceneと商用検索ソリューションベンダであるISYSのフィルタISYS File Readersの連携ソリューションを発表した、というニュースを受けてのポストでした。



記事上では、これでLuceneはほぼすべてのファイル形式に対応できるようになった、という表現をしています。確かにISYSのFile Readersは非常に多くのファイル形式と言語に対応しているようです(Autocadのファイルなど)。さらに、この記事ではオープンソースの製品とプロプライエタリの製品を補完的に使ってソリューションを構築しているという点を評価しています。たとえ話としてオランダとスペインも16世紀の戦争(独立戦争のことでしょうね)の間にお互いに武器を売りつけあっていた、というエピソードが引き合いにだされていたのはどうかと思いましたが。



戦争のメタファが妥当であるかどうかはともかく、個別の目的を効率よく果たすためにオープンソースとプロプライエタリの製品を組み合わせるという戦略は合理的であり、基本的には賛同できます。ただ、長期的な視座でオープンソースのメリットを語る言説の多くは、たとえ一部であってもプロプライエタリのユーザ側が完全にコントロールすることができないモジュールが組み込んでしまうと矛盾をきたす面も持っているでしょうから、各意思決定毎に「どの期間における最善を目指すのか」という時間的な側面の明確化が重要になってくるのではないかと思います。



投資の合理性という物差しでITを語る以上、期間の明確化は大前提ですが、この記事をきっかけに改めてその重要性について考えさせられました。



(文責 Ishii Akinori IT-Coordinator)